2つのカンファレンスに分かれる大会フォーマット
リーグワン開幕前メディアカンファレンスの概要
12月2日(火)、5シーズン目となる「NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26」。
開幕前メディアカンファレンスが、東京都内で開催された。ディビジョン1~3の26チームから、代表選手や注目選手が登壇し、抽選で選ばれた各チームのファンも30名ほど参加した。
ちなみに、昨シーズンは過去最多となる113万人が来場したリーグワン。今季は「WELCOME TO RUGBY!」というスローガンを掲げ、12月13日(土)に開幕、プレーオフ決勝は2026年6月7日に開催予定となっている。

BL東京のリーチと埼玉のライリー。日本代表選手同士の激突もリーグワンの楽しみの一つだ‐斉藤健仁撮影
大会フォーマットとカンファレンス分け
今季も大会フォーマットに大きな変更はない。全12チーム、2カンファレンス制で行われ、18試合(同じカンファレンスはホスト&ビジターの10試合、別カンファレンスとは8試合)が行われる。勝ち点の合計で上位6チームがプレーオフに進出し、優勝を決める。
なお、ディビジョン2との入替戦に出場するのも昨シーズンと同様、11・12位の2チームだ。昨シーズンは昇降格したチームがなかったため、今季のディビジョン1、12チームの顔ぶれは変わらない。

ディビジョン1~3全チーム-斉藤健仁撮影
ディビジョン1のカンファレンス分け
【カンファレンスA】 ※( )は昨シーズンの順位
・東芝ブレイブルーパス東京(1位)
・埼玉パナソニックワイルドナイツ(4位)
・静岡ブルーレヴズ(5位)
・横浜キヤノンイーグルス(8位)
・三菱重工相模原ダイナボアーズ(9位)
・浦安D-Rocks(12位)
【カンファレンスB】
・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(2位)
・コベルコ神戸スティーラーズ(3位)
・東京サントリーサンゴリアス(6位)
・リコーブラックラムズ東京(7位)
・トヨタヴェルブリッツ(10位)
・三重ホンダヒート(11位)
リーグワン王者・東芝ブレイブルーパス東京の戦力
今シーズンの最大の注目は東芝ブレイブルーパス東京の3連覇がなるかだ。ブレイブルーパスは、2シーズン連続MVPの元オールブラックスSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガが在籍。
オールブラックス復帰を目指すため、いったん日本でのプレーは今シーズン限り。しかし、ラン、パス、キックと3拍子に長けた司令塔は健在だ。
また、日本ラグビーの顔である日本代表FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)リーチ マイケル、FB(フルバック)松永拓朗、FL(フランカー)シャノン・フリゼルらもいる。

今季で日本でのプレーは見納めとなるSOモウンガ(BL東京)-斉藤健仁撮影
ライバルに対抗する補強ポイント
一方で、日本代表HO(フッカー)原田衛、LO(ロック)ワーナー・ディアンズ(1年間の期間限定)が、海外移籍でチームを離れた。
それでも、LOマイケル・ストーバーグ(元ブラックラムズ)、HOアンドリュー・マカリオ(元近鉄花園ライナーズ)を補強するなど、抜かりはない。
リーチが「スタンダードを上げたい」と語気を強めたように、どのチームも打倒・ブレイブルーパスで挑んでくる中、勝利を重ねていきたい。

昨季の王者・東芝ブレイブルーパス東京-斉藤健仁撮影
注目のクボタ・神戸・ワイルドナイツ
昨シーズン、惜しくも決勝で敗れたクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3位だったコベルコ神戸スティーラーズ。加えて、リーグ戦2位だったものの、プレーオフで4位に終わった初代王者・埼玉パナソニックワイルドナイツも力がある。
強豪スピアーズとスティーラーズの戦力
フラン・ルディケ体制で10シーズン目を迎えるスピアーズは、今年の世界最優秀選手に選ばれた南アフリカ代表HOマルコム・マークス、オールブラックス経験のあるFBショーン・スティーブンソン。
さらにHO江良颯、SH(スクラムハーフ)藤原忍ら、日本代表選手も多く在籍。何より、リーグ随一の強力なFW(フォワード)パックが大きな武器だ。
デイブ・レイニーHC(ヘッドコーチ)で3シーズン目のスティーラーズ。セットプレー、アタック、ディフェンスと総合力に長けており、2023年の世界最優秀選手のNO8アーディ・サべア、CTB(センター)アントン・レイナートブラウンという現役のオールブラックス選手が加入した。ゆえに、チームの勢いは増すはずだ。

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