小野監督:私は最初に話した通り、チームに合流した時期が遅かった。ですから、コーチやマネージャーを介してコミュニケーションを取ってもらうことが多かったですね。
投球練習横での即時確認とデータ共有
松田監督:そうですね。試合では毎イニング投球練習をする投手の横に行きました。そこでは、試合展開や相手の打順に応じた攻め方について、投手と確認をする時間にしていました。
他にも、データ分析から導き出した相手打者、投手の攻略について話すことはあります。それ以外は、基本的にコーチに任せています。それぞれの役割分担の中で、情報を共有する体制ですね。
役割分担による声の吸い上げ
石村監督:私も、今年から加入してくれた木谷(謙吾)コーチとの役割分担で選手とのコミュニケーションを取っていました。基本的に、私からではなく木谷コーチが選手の声を集めることが多かったですね。
直に伝える起用意図と反応の把握
吉村監督:私は、自分で選手とのコミュニケーションを取りました。なぜかというと、出場機会を与えるうえで、どういった役割を果たして欲しいかを直に伝えたいからです。そうしなければ、選手たちの反応が分からないですからね。

多くの投手を起用し、コミュニケーションも欠かさないという吉村監督-Journal-ONE撮影
JDリーグとソフトボールの未来
企業応援文化の華やかさとその先
―― 各監督、様々な事情に合わせてチーム強化に努めていることが分かりました。続いては、JDリーグ全体、ひいてはソフトボール全体の注目度をさらに上げていくには、どういった工夫が求められているでしょうか。
小野監督:JDリーグは男子と比べて華やかです。応援も派手ですし、観客も入る。
石村監督:特に、地元開催における会社の方々の応援には頭が下がります。所属している部署で競うように選手を応援していただくなど、バラエティに富んだ応援もあります。しかし、試合展開によっては、応援されている選手を起用することができないこともある。そんな時は、申し訳ない気持ちになりますね。
吉村監督:いつも応援していただく応援団、社員、ご家族、コアなファンの存在は本当に力になる。しかし、もっとそれ以外の方にもJDリーグを楽しんでもらいたいですよね。

女子ならではの華やかさ、そして泥臭い執念のプレーが見られるJDリーグーJournal-ONE撮影
地域調整と観戦機会の創出
松田監督:特に、トップ選手を目指す開催地域の子どもたちには、最高峰のプレーを観て欲しいです。子供たちも「観に行きたい」と言ってくれるのですが、大会などと重なると観に来ることができません。
そこで、前に平金では地元ソフトボール協会の方たちに協力いただきました。リーグ戦が開催される週末に、大会を入れないようにしていただいたのです。
その結果、多くの子どもたちと親御さんが観戦に来てくれました。こういった細やかな地元との調整や工夫次第で、ソフトボールが好きな観客で賑わうのではないでしょうか?
吉村監督:チームを強くすることが、一番の使命です。しかし、私たちも選手たちも、ソフトボールの人気拡大にはできる限り協力をしていきたい。すそ野の拡大なくして、世界で戦えるレベルは維持できません。

会場で見ないとソフトボールの魅力は伝わり切らない-Journal-ONE撮影
監督がおススメするソフトボールの魅力
スピード感とチームプレー:伊予銀行
―― 話は尽きませんが、最後の質問です。ソフトボール観戦に皆さんがおススメするポイントを教えてください。加えて、自チームの魅力についてもお願いします。
石村監督:やはりソフトボールの魅力はスピード感です。それと、ウチのチームは目立つ選手はいませんが、チーム一丸となって戦っています。そんな、チームプレーを観に来ていただけると嬉しいですね。
「心(シン)」を持つ選手たち:太陽誘電
吉村監督:ウチのチームは、ソフトボールに「心」を持ってプレーするところです。“ココロ”は”シン”とも読みます。即ち、「芯」のある選手たちが多いチームですので、是非、推しになる「芯」を持った選手を見付けに来場して欲しいです。
若さと全力プレーのエネルギー:日本精工
小野監督:ウチは、若手選手が多いチームです。元気溌剌、全力でプレーする選手たちは観ているだけで元気になると思います。





















