千葉ジェッツ vs 名古屋D｜東西首位の激突

12月7日、ららアリーナTOKYO-BAYで行われたB.LEAGUE 2025-26シーズン第12節GAME2。東地区首位の千葉ジェッツと、西地区首位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが激突した。

前日のGAME1は名古屋Dがわずか2点差で勝利。接戦を落とした千葉Jにとっては、雪辱を果たすべき一戦となった。それもあって、会場に詰めかけたクラブ史上最多入場者、10,500人のブースターの表情は様々。試合開始前から緊張感と期待が入り混じる空気を漂わせていた。

この日は千葉ロッテマリーンズとのコラボデー-Journal-ONE撮影

両チームのディフェンス光る前半

予想通り、試合開始から緊張感ある展開となった。両チームともにペイントエリアを死守する徹底したディフェンスを展開。インサイドでの簡単な得点を許さず、リバウンド争いからターンオーバーが頻発するロースコアの展開となった。

ペイントエリアでの堅いディフェンス-Journal-ONE撮影

しかし、ここから抜け出したのは名古屋D。日本代表で活躍を見せた齋藤拓実のゲームコントロールと、今村佳太の外角シュートでリズムを作る。その結果、第1Qを29-21と名古屋Dがじりじり点差を付けていった。

一方で、千葉Jは富樫勇樹の3ポイントで応戦するも、名古屋Dの守備の壁を崩せず。重苦しい立ち上がりにブースターからはため息が漏れた。

名古屋Dの得点を牽引した今村-Journal-ONE撮影

残り4.5秒の逆転劇｜ホグが決めた勝負の2本

しかし、ここから千葉Jが盛り返す。1点差に詰め寄る千葉Jに対し、逆転を許さず点差を離す名古屋D。試合は最後まで一進一退の攻防となった。

そして第4Q、残り1分を切っても名古屋Dがリードを保ち、時計が進んでいった。ついに、残り28秒で82-86と4点差。勝負ありかと思われた瞬間、千葉JのD.J.ホグがショットクロックぎりぎりで3ポイントを沈め、1点差に迫った。

さらに名古屋Dが痛恨のファウルを犯し、残り4.5秒でホグがフリースローを獲得。会場の視線が一点に集まる中、ホグは冷静に2本を沈め、87-86と千葉Jが逆転に成功した。

逆転フリースロー前に集中するホグ-Journal-ONE撮影

名古屋Dは最後のポゼッションで小澤飛悠がジャンプショットを放つもリングに嫌われ、試合終了。千葉ジェッツが劇的な勝利で前日の雪辱を果たした。

富樫勇樹と渡邊雄太の存在感｜攻守で光ったプレー

富樫勇樹は試合を通じて15得点を記録。特に第2Q以降、停滞していた攻撃をパスを使って鼓舞した。これでオフェンスのリズムを取り戻した千葉Ｊ。さらに、富樫も自らも3ポイントを決めるなどチームを牽引した。

テンポ良いパスで流れを変えた富樫-Journal-ONE撮影

富樫と共に日本代表として韓国戦で活躍した渡邊雄太。この試合は7得点ながら、6リバウンド・6アシストとオールラウンドな働きを見せた。特に、第3Qで渡邊が見せた豪快なダンクには、ららアリーナの観衆も熱狂。このプレーが鮮やかな逆転劇に繋がる起爆剤となった。

この日の渡邊雄太はオールラウンダーとして活躍-Journal-ONE撮影

名古屋Dの今村佳太・齋藤拓実｜攻撃の核を担った二人

名古屋Dは今村佳太が前半から堅実に得点を重ねた。20得点を挙げた中には、要所で千葉Jのモメンタムを奪う3ポイントも。第4Ｑで見せた、千葉Jを突き放した3ポイントを決めた際にはド派手なガッツポーズ。闘志溢れるプレーに、名古屋Dブースターから喝さいを浴びた。

3Pを決めて雄叫びを上げる今村-Journal-ONE撮影