リーグワン新シーズン開幕|世界最高峰の代表選手が集結
ラグビー強豪国のスターがリーグワンに参戦する理由
リーグワンの新シーズン開幕目前。今年も、世界最高峰のラグビー代表選手たちが続々と参戦している。
まず、ワールドカップ2連覇中の南アフリカ。次に、『オールブラックス』として名高いニュージーランド。続いて、2027年ワールドカップが開催されるオーストラリア、さらにイタリア、フィジー……。
このように、各クラブが世界レベルの戦力を求めて補強を進めている。今シーズンも世界ランキング上位のラグビー強豪国で代表経験を持つ選手たちが、『NTTジャパンラグビー リーグワン』にやってきた。
リーグワン補強動向|オールブラックスから4選手が加入
アントン・レイナートブラウンが語るリーグワンの魅力
それでは今シーズン、新たに加入した各チームの世界レベルの選手たちを見ていきたい。まず、昨シーズン3位で初優勝を目指すコベルコ神戸スティーラーズ。その神戸には、現役オールブラックス2人が加入した。
そのひとり、2023年の『世界最優秀選手』であるNO8(ナンバーエイト)/FLアーディ・サヴェアが、2シーズンぶりにスティーラーズに復帰を果たした。
サヴェアは「前回プレーした時よりも、選手たちが自然に動けるようになり、指示やプレーに対して身体が動く感覚が強くなっている。日本人選手が発言力を持ち、リーダーシップを発揮しているのは明確な成長」とチームの印象を語った。

2年前にも神戸でプレーしたNOサヴェア-斉藤健仁撮影
続いて、日本で初めてプレーするCTB(センター)アントン・レイナートブラウンがチーフスから加入した。
「リーグワンは毎年レベルが上がっており、世界の他リーグと比べても高い水準にある。歴史を持つ神戸で、そのレガシーを引き継げるのは誇りだ」と意気込んだ。
突破力、パス、タックルと攻守にわたって総合力の高いCTBの加入は、BK(バックス)陣に厚みと落ち着きをもたらすはずだ。
なお、両選手は来年、再びオールブラックスとして戦う予定となっており、今シーズンはニュージーランド協会に認められて、サバティカル(特別休暇)による1シーズン限定の参戦となる。
トヨタヴェルブリッツにマーク・テレア加入で攻撃力アップ
しかし、オールブラックス経験者の新加入は神戸だけではない。2023年ワールドカップで鮮烈な活躍を見せ、同年の『ワールドラグビー最優秀新人賞』を受賞したWTB(ウィング)マーク・テレアがトヨタヴェルブリッツに加入した。
鋭いステップとフィジカルを武器に、1対1の局面を打開できる世界屈指のトライゲッターであり、トライの量産が期待されている。
クボタスピアーズにショーン・スティーブンソンがフル参戦
そして、クボタスピアーズ船橋・東京ベイにもチーフスから190cmのFB(フルバック)ショーン・スティーブンソンが加入した。
昨シーズンは契約の関係で、リーグワンの途中でニュージーランドへと戻った。しかし、今シーズンは開幕からフル参戦する。
ゆえに、スティーブンソンのカウンターアタック、そしてハイボールキャッチは、相手チームにも大きな脅威となろう。

スーパーラグビーで活躍したFBスティーブンソン‐斉藤健仁撮影
リーグワンに南アフリカ代表集結|スプリングボクス11名在籍
ダイナボアーズにルカニョ・アム、ライナーズにマニー・リボック
現在、リーグワンで、日本代表を除いて現役の代表選手が最も多くプレーしているのは、「スプリングボクス」こと、南アフリカ代表の選手たちだ。
世界トップクラスのフィジカルと接点の強さ備えた選手たち。日本のリーグに高いレベルの強度を持ち込んでいるが、今シーズンはさらに2名が加わった。
まず、三菱重工相模原ダイナボアーズ。突破力だけでなくスキルも高いCTBルカニョ・アムが加入した。2022年にスティーラーズでプレーした経験があり、今回が2度目のリーグワン参戦となる。
「これまでの経験をチームに活かし、チームメイトやファンのみなさんとともに、今シーズン戦っていける事を楽しみにしている」とコメントしている。

南アフリカ代表のルカニョ・アム‐三菱重工相模原提供
続いて、ディビジョン1昇格を目指すディビジョン2の花園近鉄ライナーズ。SO(スタンドオフ)マニー・リボックが入団した。

≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k

























