そういったこれまでの過去、球団が辿ってきた道のり。それを考えると、横浜アリーナという過去にはNBAの開幕戦が行われたり、U2やエリック・クラプトン、エアロスミス、サザンオールスターズ、ドリームズカムトゥルー、B’zといった国内外を代表するアーティストがコンサートを開いてきた場所でホーム試合を開催したということは特別なことであった。
6,000万人を迎えた横浜アリーナの歴史
ちなみに横浜アリーナの開業は1989年だから、37年が経過している。奇しくも今回の横浜BCとレバンガの試合で、通算の来場者数が6,000万人に到達した。
横浜市出身で横浜BCにはユースチームから在籍してきたキング開。彼は、小さい頃にバスケ以外の機会で同アリーナを訪れていたという。そして、その場所にプロ選手となって帰ってきた。
「試合をする側としてやれたことは嬉しいこと。横浜で育ってきたのでちょっと思い入れが強かった。」と感慨を示した。
在籍6年目でチームの人気がまだ高まる前からプレーをしている森井健太。彼もまた、横浜アリーナでの試合開催をしみじみと噛み締めた。
「僕が来た頃には考えら得ない光景。それをこの2日間、たくさんの方々のおかげで見ることができました」。

横浜アリーナのファンにキング開も喜びの声-永塚和志撮影
横浜アリーナが象徴するBリーグの未来
8日の試合後、チームのキャプテンはこう振り返った。試合が始まってしまえばどのような規模の会場だろうと関係がないというのは、森井や他の選手が口を揃えるところだ。
だが森井は、横浜アリーナがBリーグ決勝の会場となってきたことに言及する。そして、横浜BCが将来的にその舞台を目指し実際にコートに立つ時のことを考えても、意義のあることだったと話した。
「ビーコルが自力でいつの日かファイナルに出るための布石。そういう2日間だったので、クラブとしては本当にやってよかった試合でした。これからのチームとしての歩みを大切にしていきたいなと思います」。
実際、横浜アリーナという1万人規模の会場で試合を開催する。それは、ポストシーズン等で大きな会場で戦う時の環境にチームが慣れておきたいという意図もあったという。
今シーズンのBリーグ決勝も、横浜アリーナで行われる。日程は5月23日からだ。Bプレミアでは決勝が進出チームのホームで開催される「ホーム・アンド・アウェイ方式」が採用される方向。だが、これまで6度、同決勝が行われ激闘と名勝負の舞台となってきた横浜アリーナ。ここはBリーグにとって象徴的な場所の印象を与える。
その場所で今回、クラブ単体としては初めて横浜BCが試合を開催した。そして、スタンドを満員の観客が埋めた。進出チームのファンが客席を二分する決勝とは異なる。かつては降格の危機にもあったチームを支えるそれが埋めたアリーナはまた、異なる趣を提供した。

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