GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

ムーミンバレーパークのアンブレラスカイ「ムーミン谷とアンブレラ」。空を埋め尽くす多彩なレインボーカラーの傘の列の中に、ムーミンのイラストが描かれた透明で大きな球体のバルーンが浮かんでいる。
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プロローグ:Laviewに揺られて

池袋駅のホームに、ぬうっとシルバーの車体が滑り込んできた。西武鉄道の特急「Laview(ラビュー)」である。

先頭車両の丸っこい造形は、未来から来たようでもあり、けれどどこか懐かしい。車両の幅はさほど広くないはずだが、腰を下ろしてみると、これが不思議なほど窮屈ではない。明るい黄色のモケット生地が貼られたシートが柔らかく身体を受け止める。

なるほど、このままうたた寝でもしたくなる心地よさだ。

西武池袋駅のホームに停車中の特急「Laview(ラビュー)」。大きな円形の前面窓とシルバーの流線型の車体が特徴。

飯能へと向かう「特急ラビュー」の、弾丸のような、それでいて柔らかなシルバーの機体。—Journal-ONE撮影

坂を降れば、そこはもう物語の入り口。

北口のバス乗り場から「メッツァ行き」のバスに乗る。

さっきまで人様の家々を眺めていたはずが、バスがふいにお尻を持ち上げるように坂を登り始めると、景色は一変する。左手から新緑がどっと押し寄せてきて、車窓はさらに深い緑に覆われ、やがて視界がぱっと開けた。

正面に現れたのは、ムーミンバレーパークがある「メッツァ」の入口だった。

日常をバス停に置き忘れて。

バスを降り、「metsä」の案内に導かれて木立の中を歩く。

都心のそれより背の高い木々が、瑞々しい新緑をまとっている。頭上からは鳥のさえずりが聞こえてくるが、あまりに出来すぎたタイミングなので、広報の羽毛田さんに「これ、録音ではないのですか?」と尋ねる客もいるらしい。

もちろん、本物だ。いかにも現代人らしい猜疑心を笑い飛ばすように、足元からはムーミンの世界のBGMが静かに流れ、客を物語の奥へと誘っていく。

埼玉県飯能市の「メッツァ(metsä)」入口。© Moomin Characters™

おもいやりカーとの遭遇…

道の向こうから、小ぶりな車が、こちらへ向かってくる。

近づくにつれ、ピコピコと、電子ゲームを思わせるような、なんとも可愛らしい音が聞こえてきた。「おもいやりカー」という電動カートだそうだ。お年寄りやお子様連れなどを乗せて進むその姿には、名前通りの優しさがある。

おもいやりカーが遠ざかったあと、私もその足跡を辿るようにして進む。すると、それまでの深い緑の道——いわば物語への「参道」のような場所を抜け、カフェやショップが向かい合わせに並ぶ通りへと出た。

そこを突き当たると、不意に視界の重心がすうっと下がった。

ムーミンバレーパーク内を走行する「おもいやりカー(Priority Car)」。豊かな緑を背景に、白い電動のオープン車両が路面を走る様子。

広大な森を歩き通す体力に自信がなくても、この「おもいやりカー」がいる。—Journal-ONE撮影

宮沢湖だ。

賑やかな店が並ぶ通りのその先に、しん、とした静寂を湛えた湖面が広がっている。

それまでの歩みがすべて、この一枚の風景に出会うための準備だったのだと気づかされる。木々の隙間から見え隠れしていた青が、ここでは遮るものなく目に飛び込んでくる。

「なんと、綺麗な……」と思わず独り言が漏れそうになるのを、あわてて呑み込んだ。都会で磨り減った自意識が、この大きな水鏡によって、静かに凪いでいくのを感じる。

湖畔を進み、新緑のトンネルを抜けると、ムーミンバレーパークの「はじまりの入り江エリア」、物語の入口となる本のゲートの前で羽毛田さんと合流した。

埼玉県飯能市の宮沢湖。対岸にはムーミンバレーパークの豊かな森が広がり、水辺に佇む白い灯台が水面に映り込む。初夏の柔らかな光に照らされた新緑と静かな湖面のパノラマ風景。

埼玉県飯能市の宮沢湖。対岸にはムーミンバレーパークの豊かな森が広がる。—Journal-ONE撮影

物語の仕掛け:すべてが繋がる瞬間

ムーミンバレーパークの入口「はじまりの入り江エリア」には、すでにアンブレラの装飾で彩られている。

「2026年は、このエリアのアンブレラ装飾を例年よりパワーアップさせました」 羽毛田さんが誇らしげに言う。 「旅の始まりから、わくわくするような景色をお届けしたくて」

ムーミンバレーパークの「はじまりの入り江」にあるパンケーキレストラン「Lettula(レットゥラ)」周辺。空を埋め尽くすように、赤、青、黄色など色とりどりの傘が吊り下げられたアンブレラスカイの風景。

アンブレラで彩られた「はじまりの入り江エリア」—Journal-ONE撮影

その予言に、期待をパンパンに膨らませて。

確かに、ここで最初の「わあ」という感嘆が生まれる。その高揚を胸に抱えたまま、訪れる人はムーミン谷エリアへと進んでいくのだろう。

そして、ここからが、羽毛田さんの言葉で最も印象に残った部分だ。

■記者プロフィール
小谷
ナイトランが好きなインドア派。旅と朝カフェ、鮮魚コーナーを愛するJournal-ONE編集部員。ビューティ&ヘルスのオタクを仕事にしていた過去を経て、気づけば書く側へ。
取材・文:
編集部- 小谷( )
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