色とりどりの傘が輝く、アンブレラスカイ 2026。Journal-ONE取材版がお届けする、ムーミンバレー完全攻略レポート【第一弾、第二弾、先行公開中!】

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「口福」で物語を締めくくり、愛しき品々を日常へ連れ帰る

ムーミンバレーパークには、物語を「体験する」だけでなく、「味わう」「持ち帰る」楽しみ方がある。

歩いて、見て、心ゆくまで遊んだ物語の世界。その余韻を、今度は美味しい記憶としてお腹に収め、愛らしいグッズを「思い出のしるし」として手元に引き寄せる。これをもって、この旅の立派な「完結」としたいのである。

さて、ここからはパークに潜む食と買い物の愉しみを、ひとつずつ紐解いていく。

「ムーミン谷の食堂」:口福として咀嚼する

埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク。青い壁のムーミン屋敷の前に、色とりどりのシャボン玉が舞っている。手前には小川が流れ、背景には初夏の豊かな新緑が広がっている。

ムーミン谷の食堂© Moomin Characters™

「ムーミン谷の食堂(Muumilaakso Ruokala)」は、コケムスの1階にあるレストランだが、ここは単なる「館内の食事処」ではない。物語の世界観を、一皿のお料理という形で鮮やかに表現した場所なのだ。

夜の森の静寂(しじま)を思わせる、どこか神秘的な店内を通り抜け、私はテラス席へと躍り出た。

頬をなでるそよ風が、なんとも心地よい。春の柔らかな光が、ほどよく遮られて届く。まぶしすぎず、かといって沈み込みもしない。

 

小川と湖を眺めるテラス席

「ムーミン谷の食堂」のテラス席の手すりから外を見下ろすと、緑が広がっていた。

小さな小川が流れている。ああ、あそこだ。ムーミントロールたちが待ち合わせをしたり、おしゃべりをしたり、スナフキンが旅立つのを見送ったり。さまざまな出会いと別れが、繰り広げられる橋だ。その先には湖がある。見えなくてもそこに湖があると思うだけで、心の中の湿度がしっとりと整う。

木のテーブルに腰を下ろして、メニューを開く。

彗星ハンバーグ、スナフキンの帽子カレー、サーモンケーキ、ハヤシライス。物語に出てくる料理や、キャラクターをイメージした料理が並んでいる。どれも、ただ可愛いだけではない。北欧やフィンランドの家庭料理をモチーフにしているという。

埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク内、コケムスの「ムーミン谷の食堂」テラス席。柱に絡まる黄色のモッコウバラが満開を迎え、紺色のシェードが設置された開放的な屋外スペース。手前にはメニュー看板が並んでいる。

広々とした風通しのいいテラス席 —Journal-ONE撮影

彗星ハンバーグという贅沢

まず注文したのが、彗星ハンバーグ(1,680円)。

大きなハンバーグが、まるで空から落ちてきた彗星のように、プレートの中央に鎮座している。ナイフを入れると、待ってましたとばかりに、しっかりと肉の味がする。付け合わせのポテトと野菜も、丁寧に作られている。

この料理のテーマは『ムーミン谷の彗星』だ。2026年は、この物語が発表されて80周年。パーク全体でアンブレラスカイの企画が展開されているのも、この記念にちなんでいる。80年も語り継がれてきた物語の彗星を、ハンバーグとして胃袋に収める。なんとも贅沢で、愉快な経験だ。

ムーミンバレーパークのレストランで提供される、物語『ムーミン谷の彗星』をイメージしたハンバーグ。たっぷりとかかったホワイトソースと赤いソースが彗星の尾を表現し、パンや野菜が添えられたワンプレートランチ。

「トマトとチーズを纏った主役を、野菜たちが賑やかしく盛り立てる『彗星ハンバーグ』。—Journal-ONE撮影

スナフキンの帽子カレー

もう一皿が、スナフキンの帽子カレー(1,680円)だ。

運ばれてきた瞬間、思わず笑ってしまった。見事な帽子である。本当に、スナフキンの帽子の形をしている。山盛りのライスが、帽子のシルエットを作っている。そこに、ほうれん草ペースト入りのシーフードカレーが、たっぷりとかかっている。

スプーンを入れると、ご飯と辛さ控えめのマイルドなカレーが一体になって、口に運ばれる。ほうれん草の風味が効いていて、シーフードの旨味が広がる優しい味だ。意外にボリュームがあって、食べ応えがある。見た目が可愛いだけではない。ちゃんと美味しい。

ムーミンバレーパークのレストランで提供される、スナフキンの帽子をモチーフにしたグリーンカレー。緑色のスパイシーなルーと、帽子の羽に見立てたベビーコーンが添えられた一皿。

遊び心あふれる形が愛らしい「スナフキンの帽子カレー」—Journal-ONE撮影

寛容なリズムに身を任せて

風が吹いて、緑が揺れる。そよ風を隠し味に、ゆっくりと食事を楽しむ。急ぐ必要などどこにもない。ここは物語の中の食卓なのだ。ムーミン一家が、不意の客を当たり前のように迎え入れて食事を共にする、あの寛容なリズムに身を任せるのだ。

食事を終えて、また湖畔を歩きだす。お腹が満たされると、世界はさっきより三割増しで美しく見える。そういうものだ。

埼玉県飯能市のムーミンバレーパーク内、コケムスの「ムーミン谷の食堂」テラス席。柱に絡まる黄色のモッコウバラが満開を迎え、紺色のシェードが設置された開放的な屋外スペース。手前にはメニュー看板が並んでいる。

4人掛けのテーブル席がゆったりと並ぶ「ムーミン谷の食堂」のテラス—Journal-ONE撮影

■記者プロフィール
編集部-小谷
ナイトランが好きなインドア派。旅と朝カフェ、鮮魚コーナーを愛するJournal-ONE編集部員。メーカーでのアートディレクター・商品企画を経て、気づけばメディア運用側へ。
アクセス

ムーミンバレーパーク

  • 住所
    〒357-0001 埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
  • TEL
    0570-03-1066(ナビダイヤル)
  • アクセス

    ① 東京駅 - 直行バス 約90分 - ムーミンバレーパーク

    ② 池袋駅 - 西武池袋線特急(Laview)約50分 - 飯能駅 - バス約13分

  • その他
    【営業時間】平日 10:00~17:00、土日祝 10:00~18:00 ※季節やイベントにより、変動あり  【休館日】不定休 【入園料金】1デーパス:大人 4,300円(前売 3,900円)、4歳~高校生 1,300円(前売 1,000円)  【その他】有料駐車場あり(約1,000台)平日 1,000円(2時間まで無料)、土日祝 1,500円
取材・文:
編集部- 小谷( 日本 )
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