「POSTI」:ムーミンバレーパークからから送る、本物の手紙

POSTI① © Moomin Characters™
パークに入ってすぐ、左手に小さな建物がある。「POSTI」。フィンランド語で「郵便局」を意味する、旅情をそそる名前だ。
木の扉をそっと開ければ、そこには、なんとも温かみのある空間が広がっていた。壁一面を埋め尽くすのは、色とりどりのポストカード。ムーミン、リトルミイ、スナフキンに、あの不気味で愛らしいニョロニョロまで。春夏秋冬の移ろいや、物語の忘れがたい名場面……。
「はて、どれにしよう‥」と、迷いが生じるほど、種類は潤沢である。

ムーミンバレーの小さな郵便局「POSTI」一歩足を踏み入れれば、そこはもう手紙の魔法にかかる場所。—Journal-ONE撮影
本物の郵便局という驚き
「ここから、実際に郵便が出せるんですよ」とスタッフが教えてくれた。
そうなのだ。この郵便局は、ただのグッズショップではない。本物の郵便局なのだ。ここで買ったハガキに、普通の切手を貼って、ポストに投函すれば、ちゃんと相手に届く。

「POSTI」店内のハガキコーナー。ここでしか出えない「限定ポストカード」も並ぶ。—Journal-ONE撮影
なぜ、郵便が送れるのか。それは、この郵便局が日本郵便と提携しているからだ。パーク内にいながら、日本全国、世界中に手紙を送ることができる。テーマパークの中に、本物の郵便局がある。これは、珍しい。
メモリアルスタンプという記録
ポストカードを何枚か選んで、カウンターに持っていった。「メモリアルスタンプを押せますよ」とスタッフが言った。
メモリアルスタンプ。ムーミンバレーパーク特製のスタンプだ。来園日の日付が入る。このスタンプを押すことで、「いつ、ここに来たか」が記録される。記念になる。
カウンターの前に、メモリアルスタンプと日付のスタンプが並んでいた。すかさず押して誰に送ろうかと、迷う。
「ハガキに押してもいいですし、レターセットに押してもいいですよ」とスタッフが微笑んだ。

遊び心あふれる形が心憎い「消印スタンプ」。大切な人へ、この場所だけの物語を届けるという贅沢。—Journal-ONE撮影
ヘムレンさんの切手コレクション
店内を見回すと、レターセット、便箋、封筒、マスキングテープ、シール。手紙を書くための道具が、たくさん並んでいる。文房具好きには、たまらない空間だ。
壁の一角に、「ヘムレンさんの切手コレクション」という展示があった。ヘムレンさんは、物語に登場する、収集家のキャラクターだ。切手を集めたり、植物を集めたり、何かを集めることに情熱を注ぐ。その彼が集めた切手が、ここに展示されている。
ああ、細かいところまで世界観を作り込んでいる。そう思った。ただグッズを売るだけではなく、物語の世界を再現しているのだ。
手紙を書きたくなる場所
ハガキを買って、その場で書いてもいい。外のカウンターには、ペンも用意されている。ムーミンバレーパークの自然の中で書いて、切手を貼って、ポストに入れる。それだけで、旅の記憶が、誰かのもとへ届く。そうか、自分に送ればいいんだ。と、ワンテンポ遅れて気づく。
手紙を書く習慣が、減ってきている。メールやメッセージで済ませることが多い。けれど、ハガキを手に取ると、書きたくなる。誰かに、この景色を伝えたくなる。
郵便局を出る前に、もう一度、スタンプを眺めた。小さな、けれど確かな記念。それを持ち帰ることができる。そう思うと、嬉しくなった。
世界最大級のムーミングッズショップ「ムーミン谷の売店」
記憶を持ち帰る
コケムスの展示を見終えて、1階へ降りると、大きな空間が広がっていた。
ここが、世界最大級のムーミングッズショップ「ムーミン谷の売店」だ。

ムーミン谷の売店© Moomin Characters™
想像以上の広さと品揃え
店内は、想像以上に広かった。マグカップ、ぬいぐるみ、文房具、アパレル、食器。ありとあらゆるムーミングッズが並んでいる。













