GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

リコーブラックラムズ東京 ペレナラを先頭に練習から引き上げるブラックラムズ-斉藤健仁撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

また、マットソンHC「選手たちはよくプレーしているし、どこを目指すのかという部分では、リーダーグループが非常に良く連携している。」と話すように、指揮官がリーダーシップを育成するために導入したグループ制もチーム、クラブに付加価値を与えている。

プレー面のリーダーズグループ、規律を管理するグループだけでなく、グラウンドや寮などのファシリティなどの環境を整備するグループ、地域密着やPRなどのビジネス連携グループ、チームビルディンググループがあり、選手は最低1つのグループに属している。

西辻GMに聞くと、「チーム内ではリーダーシップを育てるための取り組みとして、複数の委員会(グループ)を設け、選手自身が運営に関わる仕組みも取り入れている。」と話す。

例えば、「規律やチームビルディング、施設改善など、それぞれのテーマごとに選手が主体的に考え、行動する。こうした経験が、人としての成長だけでなく、フィールド上での判断力にもつながる。特に2年目の選手にリーダー任せることで、発言機会や責任感を持たせている。」とのことだ。リーダーの一人であるベテランFL松橋‐斉藤健仁撮影

規律とセットプレーが生んだフィールド上の成果

もともとフィジカル、突破力に長けた選手が多く、アタック重視のチームだったリコーブラックラムズ東京。加えて、スクラムなどFW(フォワード)のセットプレーや、規律に対する意識の向上が白星につながっている。

「規律を管理するグループ」の選手たちが、しっかりと規律に対する意識を高めた。これにより、昨シーズンは全体で6番目だった反則数は“135”に。第16節が終わった段階で、リーグで最少となった。

また、カール・ホフト アシスタントコーチらが中心となって指導する、FWのスクラムもチームの武器と言えるまで成長した。

今シーズンからプレーイングコーチとしてスクラムを支える元豪州代表PR(プロップ)パディ・ライアンも「この18か月の積み重ねが今、形になっている。コーチ、リーダー、選手の成長がつながっている。」と目を細めた。

試合中に円陣を組むブラックラムズ‐斉藤健仁撮影

試合中に円陣を組むブラックラムズ‐斉藤健仁撮影

ホストエリア『世田谷区』での地道な活動

リコーブラックラムズ東京と世田谷に広がる変化

リコーブラックラムズ東京のこうした『積み重ね』は、ラグビー面にとどまらない。グラウンド外でも同様だ。西辻GMは、「地域密着という意味では、(ホストエリアの)世田谷の景色は確実に変わってきている。」と話す。

「世田谷のチームとしての認知度は上がっている。(ホストスタジアムの)駒沢(オリンピック公園総合運動場)陸上競技場の観客も増え、他チームからもブラックラムズの取り組みは特徴的だと評価されるようになった。」と語る。

そして、「地域密着の取り組みは、スポーツの価値の1つでもある。人が集まり、一緒に体験できる場を作り、クラブとしても『人が集うクラブ』を目指している。今、結果が伴ってきたことで、これまでやってきたことが一気に評価され始めている感覚はある。」と実感を込めて話した。

ホストゲームは黒を基調としたジャージーや服を着たファンでいっぱいに‐斉藤健仁撮影

ホストゲームは黒を基調としたジャージーや服を着たファンでいっぱいに‐斉藤健仁撮影

地域と日常で接点を持ち続ける継続的な取り組み

リコーブラックラムズ東京は70年以上、世田谷区を拠点としている。

学校訪問による「ゲストティーチャー」活動や、タグラグビーの普及活動、ホスト試合前の近隣の駅でのビラ配りを実施。加えて、チームのフラッグを掲げてもらうなど、世田谷の商店街との連携も行っている。

キャプテンズランを地元の大学や小学校などで行う、グラウンド開放や子ども向けプログラムなども含めて、年間を通じて地域との接点を持ち続けている。

例えばゲストティーチャーの活動は、2016年から続けている。タグラグビーの普及も含めて、接触した子どもの数は2万人を超えた。

また、ホストゲーム前のビラ配りは二子玉川、成城学園前、自由が丘の駅などで18~19時の帰宅ラッシュを狙って行っている。土曜日の試合であれば、基本的に2週間前に2回、1週間前に2回と、1試合につき4回実施。コーチやスタッフ選手56人の全員が必ず1回は参加している。

こうした活動も、地域密着やPRを担当する『ビジネス連携グループ』の選手たちが主導している。

選手やスタッフが『ブラックラムズ』のロゴが入ったシャツなどを着ていると、地元や街で声を掛けられる回数が増える。しかし一方で、駅でのビラ配りでは有名選手でもなかなか受け取ってもらえない現実も。そういった経験を通じて、「ラグビーが上手いだけではダメ。」ということを選手自身が実感しているという。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
駒沢オリンピック公園総合運動場
  • 東海道新幹線 東京駅 - 東京メトロ丸ノ内線(1分)- 大手町駅 - 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線(23分)- 駒沢大学駅 - 徒歩19分
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn