等々力陸上競技場は、川崎市が進める「等々力緑地再編整備事業」の一環として、近い将来に大規模な改修を控えています。
最大の変化は、現在の陸上トラックを廃止して球技専用スタジアムへと生まれ変わる点です。
収容人数の拡大や臨場感のある観戦環境の実現により、川崎フロンターレのホームスタジアムとしての価値が大きく高まることが期待されています。ここでは事業の全体像から具体的な改修内容、スケジュール、観戦への影響まで順番に整理していきましょう。
川崎市が進める等々力緑地再編整備事業の概要
等々力緑地再編整備事業は、川崎市が等々力緑地全体(43.5ヘクタール)を対象に進めている長期的な再整備プロジェクトです。老朽化が進む施設群を一新し、市民が日常的に賑わう空間として再構築することを目的としています。
事業はPFI方式(民間資金等活用)を採用しており、川崎市は2023年3月に事業者である川崎とどろきパーク株式会社と事業契約を締結しました。事業期間は2023年3月から2053年3月までの30年間で、契約金額は632億5,597万円(税込)に上る大規模事業となっています。
事業者である川崎とどろきパークは、東急・富士通・丸紅・オリックス・川崎フロンターレなど9社の共同出資により設立されたSPC(特定目的会社)です。スタジアム改修だけでなく、新アリーナや屋内プール、広場、親水空間の整備までを一体で担います。
球技専用スタジアムへの改修内容(収容3万5千人・ゼロタッチ席)
改修計画の最大の目玉は、現在の陸上競技場を球技専用スタジアムへと転換することです。陸上トラックを廃止することで、観客席とピッチの距離が大幅に縮まり、国内有数の臨場感ある観戦環境が実現される予定となっています。
| 項 目 | 現 在 | 改修後 |
|---|---|---|
| 収容人数 | 約2万7,000人 | 約3万5,000人 |
| 構造 | 陸上競技場兼用 | 球技専用スタジアム |
| ピッチとの距離 | 陸上トラック分の距離あり | 大幅に縮まる |
| 特徴 | 跳ね上げ式座席・大型屋根 | ゼロタッチ席を新設 |
ピッチの目の前で観戦できる「ゼロタッチ席」の新設や、メインスタンドを現状のまま活用しつつバックスタンド・サイドスタンドを全面改修する計画が示されています。陸上競技については、隣接する補助競技場を第2種公認の陸上競技場へ改修して機能を引き継ぐ予定です。
着工時期と完成予定(2026年度前後着工・2029年度末完成)
球技専用スタジアムの整備は、2026年度前後の工事着手・2029年度末の完成を予定しています。並行して、とどろきアリーナの建て替えや補助競技場の改修なども順次進められ、等々力緑地全体が2029年度末までに新たな姿に生まれ変わる計画です。
ただし、近年の建設資材高騰や人件費上昇の影響を受け、計画の一部修正が議論されている状況も報じられています。最新の進捗については、川崎市や川崎とどろきパークの公式発表を随時確認することが大切です。
事業はBTO方式およびRO方式で進められ、完成後の施設は川崎市に所有権が移転されます。完成した施設から順次供用が開始されるため、緑地全体の機能が一気に止まることはない見通しです。
改修期間中の試合開催への影響
スタジアム改修に伴う最大の関心事は、川崎フロンターレのホームゲーム開催への影響です。現時点で公表されている計画では、メインスタンドを残しながらバックスタンド側を中心に改修を進める想定となっており、工事中も等々力でのホームゲーム開催を継続する方向で検討が進められています。
ただし、工事の進捗状況によっては、収容人数の一時的な制限や代替スタジアムでの開催が必要となる試合が出てくる可能性も否定できません。アウェイ会場として日産スタジアムなど近隣スタジアムが使用されるシナリオも想定されます。
具体的なスケジュールや代替会場の情報は、川崎フロンターレ公式サイトおよび川崎とどろきパークの発表を通じて随時告知される予定です。シーズンチケットを保有している方や、年間複数試合の観戦を計画している方は、最新情報を継続的にチェックしておくとよいでしょう。
等々力陸上競技場の観戦をより楽しむコツ

等々力陸上競技場での観戦をより快適に楽しむためには、周辺施設の情報収集や季節、天候に応じた準備が欠かせません。
ここでは服装・持ち物・雨対策・周辺グルメ・スタジアムグルメまで、訪問前に押さえておきたいコツを解説していきます。
季節別の服装アドバイス
等々力陸上競技場での観戦は、Jリーグのシーズンに合わせて2月から12月まで幅広い気候のなかで行われます。屋外スタジアムであるため、季節ごとの服装選びが快適度を大きく左右します。
| 季 節 | 気候の特徴 | 服装のポイント |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 寒暖差が大きい | 重ね着・薄手のジャケット |
| 夏(6〜8月) | 高温多湿・日差し強い | 通気性の良い服・帽子・タオル |
| 秋(9〜11月) | 朝晩の冷え込み | 長袖・薄手のアウター |
| 冬(12〜2月) | 風が冷たい | 防寒着・ブランケット・カイロ |


















