もうひとつ、館内では「ジョン万検定」に挑戦できます。貸し出されるタブレットを使って、展示で知った内容を確かめていく仕組みです。子どもの集中力が切れかけたころに渡してあげると、もう一度展示へ目を向けるきっかけになります。
琉球上陸を再現した波のプロジェクション
帰国の場面には、床に映し出される波のプロジェクションがあります。寄せては返す波が再現しているのは、漂流からおよそ10年後、万次郎が仲間2人とともに上陸した琉球の海です。
日本を離れて10年。生きて戻れる保証などなかった青年が、ようやく故国の土を踏んだ瞬間の海が、足元に広がります。展示パネルの文字を読むより先に、この波を見てから解説へ目を移すと、伝わってくるものが変わってくるはずです。
土佐の海で流された少年が、太平洋を一周して琉球へ帰り着く。館内をひと巡りすると、その円環がひとつの物語として立ち上がってきます。
2階の体験・交流スペースは通常無料
意外と知られていないのが、2階の存在です。ここは体験・交流スペースとなっており、通常は無料で利用できます。1階の展示を見学せずに立ち寄ることも可能です。
ただし条件がひとつあります。企画展が開催されている期間は、資料館の入館券を購入すると見学できる扱いに変わります。無料で使えるのはあくまで通常時だと覚えておいてください。
長距離を移動してきた家族連れなら、子どもが展示に飽きたときの逃げ場としても使えます。運用は時期によって変わることがあるため、当日の状況は受付でご確認ください。
入館料とお得なセット券

ジョン万次郎資料館の入館料は、資料館としては手ごろな部類に入ります。さらに周辺施設と組み合わせた券や、手帳をお持ちの方向けの割引も用意されています。損をしない選び方を整理しました。
大人440円・小中学生220円、未就学児は無料
一般料金は大人440円、小中学生220円です。ここでいう大人は高校生以上を指し、未就学児は無料で入館できます。20名以上の団体になると、大人350円、小中学生180円へ下がります。
500円を切る金額で、4つの展示室とプロジェクション、トリックアートまで含めて見られると考えれば、費用対効果は高いといえるでしょう。2階の体験・交流スペースを通常時に使うだけなら、入館料はかかりません。
料金は改定されることがあるため、公式サイトで最新をご確認ください。金額の一覧は下記の通りです。
足摺海洋館SATOUMIと組み合わせるセット券
土佐清水を1日で回るなら、セット券を検討する価値があります。足摺海洋館SATOUMIと海のギャラリー、そしてこの資料館を組み合わせた券が販売されており、それぞれ個別に払うより安く収まります。
購入できるのはSATOUMIの受付です。ここで注意したいのが支払い方法で、セット券はキャッシュレスに対応しておらず現金払いのみとなっています。また、他の割引との併用もできません。カードだけを持って向かうと買えないため、現金の用意を忘れないでください。
竜串の海で竜串湾の生態系に触れてから、その海へ出て世界とつながった人物の物語をたどる。土佐清水を1日で知ることができるコースです。
手帳をお持ちなら半額になる
割引の対象になる方も少なくありません。長寿手帳をお持ちの方、そして障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は、一般料金の半額で入館できます。
館内はバリアフリー設備が整っており、エレベーターや主たる出入口のスロープ、車いす対応トイレが備えられています。車いすの貸し出しもあり、点字ブロックや筆談への対応も用意されています。足摺岬周辺の観光施設には階段や坂の多い場所が少なくないなか、この資料館は誰でも安心して見学できる作りになっているといえるでしょう。
割引を受けるには手帳の提示が必要です。対象の範囲や運用は変わることがあるため、詳しくは受付でご確認ください。
ジョン万次郎資料館へのアクセスと駐車場

ジョン万次郎資料館は足摺港を望む養老地区にあり、土佐清水の市街地からすぐの場所です。
ただ、四国最南端という土地柄、そこへたどり着くまでの道のりは長くなります。手段ごとの目安と駐車場の状況をまとめました。
車なら中村駅から約45分、市街地から約5分
現実的な選択肢は車です。土佐くろしお鉄道の中村駅から国道321号を走れば、およそ45分で到着します。土佐清水の市街地からは車で約5分と近く、市内観光の合間に立ち寄りやすい立地です。
竜串エリアの足摺海洋館SATOUMIからは車でおよそ20分、足摺岬までは約25分の距離にあります。土佐清水を1日で回る計画なら、資料館を軸に竜串と足摺岬を振り分ける形が組みやすいでしょう。所要時間の目安は下記の通りです。
高知市方面から高速道路を使う場合は、四万十町中央インターチェンジからさらに1時間半以上かかります。片道3時間近くを見込んで出発してください。












