女子高校野球の夏が始まった。
第108回全国高等学校野球選手権大会の地方大会は全国各地で熱戦中だ。その一方で、女子高校野球では一足早く全国の頂点を決める真夏の戦いが幕を開けた。
第30回全国高等学校女子硬式野球選手権大会は7月18日に開幕。史上最多となる70校が全国から集結した。夢の舞台である阪神甲子園球場を目指し、女子高校球児たちの熱い夏が始まった。
史上最多70校が集結|女子高校野球の勢いを示す記念大会
女子高校野球最大の祭典となる全国高等学校女子硬式野球選手権大会。今夏は、記念すべき30回大会として開催される。
出場校数は過去最多となる70校。女子野球競技の認知拡大と競技人口の増加を象徴する大会となった。近年は新設校の参入も相次ぎ、女子高校野球の裾野は全国規模で拡大を続けている。
大会は兵庫県丹波市と淡路市の4球場を舞台に開催される。
丹波市のつかさグループいちじま球場、春日スタジアム。淡路市のReFillスタジアム、淡路佐野運動公園第2野球場。その舞台で連日熱戦が繰り広げられ、準決勝までのすべての試合が行われる。

弘前学院聖愛と京都外大西のベンチ-Journalone撮影
決勝の舞台は聖地・阪神甲子園球場
そして女子高校野球最大の見せ場となる決勝戦は8月1日、阪神甲子園球場で開催される。
男子高校野球と同じグラウンドで日本一を決める舞台は、すべての女子高校球児たちの憧れだ。全国70校の頂点に立つことができるのは、わずか1校。甲子園という夢の舞台を目指し、各チームが熱戦を繰り広げている。

センバツの決勝は東京ドームで開催-Journal-ONE撮影
名門校から新興勢力まで|女子高校野球ならではの魅力
予選トーナメントは早くも2回戦に突入した。
女子高校野球の大きな魅力は、その多様性にある。
花巻東や作新学院、履正社、京都外大西、神村学園など、男子高校野球ファンなら誰もが知る甲子園常連校が出場する一方で、神戸弘陵学園や福知山成美、岐阜第一など、女子高校野球の歴史をつくり上げてきた名門校も全国制覇を狙う。

夏制覇に挑む神戸弘陵学園-Journal-ONE撮影
ユニフォームにも個性が光る
女子高校野球ではユニフォームを見るだけでも楽しめる。
男子野球部と同じ伝統的なデザインを採用し、高校野球ファンなら一目で学校名が分かるチームもある。一方で、鮮やかなカラーリングや上下別色を採用したスタイリッシュなユニフォームをまとう学校も少なくない。
大会会場には、まるでファッションショーのように個性豊かなユニフォームが並ぶ。
白球に懸ける思いは変わらない
しかし、どれほど見た目に違いがあっても、グラウンドで戦う選手たちの思いは同じだ。
仲間とともに勝利を目指し、練習の成果を発揮するため最後の一球まで全力を尽くす。その姿は男子も女子も変わらない。
女子高校野球は今や特別な存在ではなく、高校野球の大切な一翼を担う存在へと成長している。白球に青春を懸ける球児たちの姿に、境界線は存在しない。

弘前学院聖愛の選手たち-Journal-ONE撮影
まるで甲子園|京都外大西と弘前学院聖愛が見せた熱闘
数ある試合の中でも、高校野球ファンの心をくすぐったのが京都外大西(京都)と弘前学院聖愛(青森)の対戦だった。
男子高校野球でも知られる両校による一戦は、まさに女子高校野球の魅力が凝縮されたゲームとなった。
アルプススタンドを思わせる応援
グレー地に漢字で校名が記された京都外大西の伝統ユニフォーム。さらにスタンドには大勢の応援団が駆け付けた。
チャンスの場面で流れるのは、京都西時代の1984年に春夏連続で甲子園へ初出場して以来受け継がれてきたオリジナル曲「コンバットマーチA1」。
球場に響く応援を耳にすると、まるで阪神甲子園球場のアルプススタンドで観戦しているかのような感覚になった。
対する弘前学院聖愛も、男子野球部と同じく胸に大きく「聖愛」の文字が入った伝統のユニフォームで登場。2013年夏の甲子園で旋風を巻き起こした男子チーム同様、最後まで何かを起こしてくれそうな雰囲気を漂わせていた。

オリジナル楽曲で選手を鼓舞する京都外大西応援席-Journal-ONE撮影














