神戸弘陵高校の夏が始まる
日本一を目指す神戸弘陵高校が7月18日から行われる全国女子高校野球選手権大会に出場する。今大会、出場校は過去最多の70校。女子野球が盛り上がりを見せるなか、強豪校が再び女王の座に返り咲こうと取り組んでいた。

神戸弘陵学園 石原康司監督と93名の部員たち‐Journal-ONE撮影
今年3月に行われた全国高等学校女子硬式野球選抜大会。その大会前にもJournal-ONEは神戸弘陵を取材をしていた。その際、山戸 優菜主将、西垣 美来選手、福田 稟選手の3名にインタビューを行い、試合に向けての意気込みを聞いていたのだ。
そして迎えた本戦。4連覇という期待を背負い臨んだ準決勝。神戸弘陵高校は佐久長聖高校(長野県)と対戦し、6-5と惜敗。連覇という記録が途絶えた絶対王者は夏にリベンジを誓った。

敗戦後、涙する選手たち-Journal-ONE撮影
こうして夏の大会まで2週間をきった今。3年生になった山戸主将が選抜大会を振り返るとともに、最後の大会に向けて意気込みを明かした。
最後の夏が始まる
大会への想い
Q:夏の大会まで残り1カ月を切りましたが、チームの状態はいかがでしょうか。
山戸:やはり3年生が最後ということもあるので、後悔のないようにという気持ちで、 1日 1日を過ごしてると思います。しっかりと準備をして臨みたいです。
Q:大会に向けて山戸選手自身は今、どのような心境ですか?
山戸:そうですね。やはり石原(康司)監督や日下(陽介)コーチを日本一の指導者にしたいですし、結果で恩返しをするためにも、頑張っていかないといけないと思ってます。

軽快にフィールディング練習をする山戸主将-Journal-ONE撮影
悔しい春の選抜大会から新体制へ
選抜大会を振り返る
Q:3月の選抜大会では4連覇がかかっていましたが、惜しくも準決勝で敗退しました。あの大会を振り返ってみていかがでしたか?
山戸:石原監督は私生活にも厳しい方です。でも選抜大会前には、その私生活の面でしっかりとした行動ができていなかったことがありました。そういう行動一つ一つがプレーに出てしまって、結果に繋がらなかったんだと思っています。
前回のインタビューでも「神戸弘陵高校は野球だけではなく、人間力の向上を大事にしているチームです。3年間で野球の技術はもちろん、人間性を磨いて将来に繋げていこうと、石原監督から入学時に教えていただきました」と教えてくれた山戸さん。
練習の様子を見ていても石原監督がミーティングで選手たちに伝えるのは、技術だけではなく人間力について。そこを怠ったことで結果が伴わなかったと、選手たちも自信を見返すきっかけになったという。

3位入賞の表彰を受ける山戸主将(右)、西垣副主将-Journal-ONE撮影
新体制で迎えた勝負の年
Q:そこから新入生も入って新体制となりました。その分まとめるのが大変になったと思いますが、団結力はどのようにつけていったのでしょうか?
山戸:今、選抜大会と違うのは新入生26人が入って部員数が93人になったことです。なのでその全員が同じ方向を向くのは難しいと思っています。ですが、そこは3年生が中心となって全員を引っ張っていかなきゃいけないよねと話をしました。
Q:山戸さんは主将として特に大変なことはありましたか?
山戸:部員数が多いので神戸弘陵ではAチーム、Bチームと選手を分けています。そうなるとやはり野球に対する温度差が出てきてしまうんです。そこをどうやってモチベーションを上げるかが、難しいなと思っていますね。

部員をまとめあげる山戸主将-Journal-ONE撮影
投手としてもチームを引っ張る
投手陣をまとめる主将
山戸さんは主将でありながら、投手としてマウンドに立ちチームを引っ張っていく存在。前回、「私は投手なので、動きが全く異なる野手のプレーを全て理解することが難しいです。打撃もやらないので、実践的なコミュニケーションやアドバイスを上手くできないのです。ですが、ここまで投手をやってきた経験からメンタル面では他の選手たちをサポートできるので、声掛けは積極的にするようにしています」と話し、ポジションならではの苦労を語った。
















