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この記事の目次

四国・愛媛を走る観光列車「伊予灘ものがたり」は、穏やかな伊予灘の海を車窓に、地元食材のお食事や沿線の人々の温かなお手振りにふれられる、乗ること自体が旅になる列車です。

2014年の運行開始以来、全国でも屈指の人気を保ち続けています。この記事では、地元・愛媛を本拠地とするソフトボールチーム「伊予銀行ヴェールズ」の選手が実際に乗車した体験も交えながら、4つのコースや予約方法、車内の楽しみ方までをまとめてご紹介します。

伊予灘ものがたりとは?レトロモダンの絶景観光列車

伊予灘ものがたりとは?レトロモダンの絶景観光列車

「伊予灘ものがたり」は、JR四国が松山駅と伊予大洲駅・八幡浜駅の間を走らせる観光列車で、四国で初めての本格的な観光列車として2014年に誕生しました。

“レトロモダン”をコンセプトに、伊予灘の絶景と愛媛の伝統工芸、そして沿線のおもてなしが一度に味わえます。まずは進化した車両と、その世界観の成り立ちから見ていきましょう。

列車名 伊予灘ものがたり(2代目)
運行会社 JR四国(四国旅客鉄道)
運行区間 松山駅〜伊予大洲駅・八幡浜駅(予讃線/愛ある伊予灘線経由)
運行開始 2014年7月(現行の2代目車両は2022年4月〜)
運転日 金・土・日・祝日を中心に1日4便(2往復)
コース 大洲編・双海編・八幡浜編・道後編
所要時間 各コース約2時間〜2時間20分
車 両 キハ185系3両編成(全車グリーン車指定席)
座 席 1・2号車の指定席と、3号車の貸切個室「陽華の章」(2〜8名)
きっぷ 乗車券+特急券+グリーン券(3号車は個室グリーン券)。車内のお食事は別途「食事予約券」が必要
料金の目安 松山〜八幡浜(1・2号車・通常期)で乗車券+特急券+グリーン券が計約4,330円〜(最新の運賃・料金は公式サイトでご確認ください)
予 約 みどりの窓口・JR四国 旅の予約センター等(e5489・えきねっとでは予約不可)
公式サイト 観光列車「伊予灘ものがたり」公式サイト

2代目車両は特急列車化し、メタリック塗装で夕日に映える

現在走っているのは2代目の車両です。初代は2021年末で役目を終え、2022年4月からキハ185系3両編成に生まれ変わりました。この代替わりで種別も特急列車となり、乗車には乗車券に加えて特急券とグリーン券が必要になっています。

車体をまとうのは、伊予灘の夕焼けを思わせる茜色と、柑橘や太陽をイメージした黄金色です。JR四国では初めてとなるメタリック塗装が施され、日ざしを受けるとキラキラと輝きます。

松山駅のホームへ入ってくる姿を見たヴェールズの選手たちも、想像を超えた豪華さに思わず声をあげたそうです。新たに加わった3号車「陽華の章」については、のちほど詳しくご紹介します。

コンセプトは「レトロモダン」、愛媛の伝統工芸を随所に纏う

「伊予灘ものがたり」が大切にしているのは、レトロモダンという世界観です。車内に足を踏み入れると、大きなテーブルやソファが置かれ、ホテルのロビーのような落ち着いた空間が広がります。

照明は愛媛特産のみかんをかたどったデザイン、お食事に使われる器は女性作家グループ「とべりて」が手がける砥部焼と、地元の伝統工芸が随所にちりばめられています。JR四国の担当者は、伊予灘の絶景を眺めながら愛媛の魅力をまるごと味わってほしいと語ります。

実際に乗車したヴェールズの選手たちも、故郷にこんなに豪華な列車があったのかと誇らしく感じたといいます。細やかに気を配ってくれるアテンダントの存在も、心地よい時間をそっと支えてくれます。

伊予灘ものがたりが人気な理由とは?

伊予灘ものがたりが人気な理由とは?

「伊予灘ものがたり」がこれほど支持される理由は、ひとつに絞れないほど魅力が重なり合っている点にあります。窓いっぱいに広がる伊予灘の絶景、砥部焼の器で味わう地元食材のお食事、そして、乗務員や沿線の人々による温かなおもてなしが、一つの列車旅のなかで溶け合い、忘れられない時間をつくり出します。

なかでも多くの人の心を動かすのが、沿線に暮らす方々のお手振りです。実際に乗車したヴェールズの選手たちも、駅や田畑から笑顔で手を振ってくれる人々の姿に、思わず涙がこぼれそうになったと振り返ります。

景色や食事だけでは語りきれない“人の温かさ”こそが、リピーターを生み続ける最大の秘密なのかもしれません。具体的な見どころは、のちほどのセクションでたっぷりとご紹介します。

4つのコースと運転日・時刻

4つのコースと運転日・時刻

「伊予灘ものがたり」は1日に4便、2往復の運行です。同じ列車でも、走る時間帯によってコース名も車窓の表情もお食事も移り変わります。

朝の光、真昼の海、夕暮れの茜色と、どの便を選ぶかで旅の印象は大きく違ってきます。まずは4つのコースの違いと、運転日や季節ごとの楽しみ方を順に見ていきましょう。

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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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