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ラグビー日本代表 アタックを引っ張るキャプテンSH齋藤(左)と大学生のSO伊藤(C)斉藤健仁
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ラグビー日本代表は、9月のパシフィックネーションズカップ(PNC)へ臨む。ここでの優勝に向け、宮崎で再始動した。

7月から8月にかけて世界ランク上位の強豪との5連戦を敢行。その結果、1勝4敗だったラグビー日本代表(世界ランキング12位)。1週間の休みを挟んで、8月末から宮崎で再始動している。

9月5日に新潟でカナダ代表(同24位)との「リポビタンDチャレンジカップ」を戦った。つづく、12日からPNC(パシフィックネーションズカップ)を迎える。今年のPNCは4カ国で争われる。日本代表、フィジー代表(同9位)、アメリカ代表(同14位)、カナダ代表だ。

初戦は9月12日、大阪の『東大阪市花園ラグビー場』で行われる。相手は、来年のワールドカップで対戦するアメリカ代表だ。そして、19日には東京の『秩父宮ラグビー場』で、3位決定戦または決勝を戦う。

7月から8月にかけては世界ランキングが自分たちより上位の相手に戦った。中でも、敗れた4試合はいずれも世界ランキング1桁台の強豪だった。

一方、9月の最初の2試合はランキング上では下位の相手と対戦する。それもあり、PNCで優勝を狙いながら、夏の5連戦で出た課題をしっかり克服したい。加えて、新戦力も試したいところ。そして、再び上位との対戦が続く10月、11月につなげることが大きな目的となろう。

FLガンター(左)と話す、初代表となったFL武内(C)JRFU

FLガンター(左)と話す、初代表となったFL武内(C)JRFU

ラグビー日本代表に藤原、長田が復帰。初キャップを狙う新戦力も

代表復帰組と大学生有望株

8月末、すでに日本代表の合宿メンバー34名が発表されている。6月からチームに帯同していたグレン・ジャクソン氏(元フィジアン・ドゥルアHC)。彼ものアシスタントコーチ(アタック)への就任も公式に公表されている。

招集された選手を見てみよう。

昨季までアタックをリードしてきた一人のSH藤原忍(東京ベイ)が、ケガから代表復帰を果たした。ハードワークがウリのWTB(ウィング)やCTB(センター)長田智希(埼玉)も加わった。

加えて、PR(プロップ)大塚壮二郎(関西学院大学4年)、SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)。今夏に存在感を示した大学生の2人も引き続き招集されている。

代表復帰を果たしたWTB/CTB長田(左)、SH藤原(C)JRFU

代表復帰を果たしたWTB/CTB長田(左)、SH藤原(C)JRFU

ラグビー日本代表 初キャップ候補の注目選手

また昨秋、代表資格を得ていた身長205cmのLO(ロック)ルアン・ボタ(東京ベイ)。そして、ボールキャリーと激しいプレーに定評のあるFL(フランカー)武内慎(浦安)。さらには、追加招集されたアタックセンスに長けた司令塔のSO武藤ゆらぎ(横浜)。この3名が招集され、テストマッチ出場を果たせば初キャップとなる。

「新しい選手たちだが、エネルギーもある。態度もすごく良くてチームの雰囲気を上げてくれる選手たち。」とHO(フッカー)原田衛も語っている。

初の代表合宿となったSO武藤(C)JRFU

初の代表合宿となったSO武藤(C)JRFU

ラグビー日本代表、齋藤直人が主将。新たなリーダー陣で挑む9月

リーチ、ディアンズは選考対象外

97キャップを重ね、日本代表歴代最多の大野均氏の98キャップまであと1。37歳のFLリーチ マイケルは選考対象外となった。加えて、夏の5連戦でキャプテンを務めていたLOワーナー・ディアンズ(ともにBL東京)。彼も、9月の3試合はメンバーの選考対象外だ。

しかし、ベテランのリーチは昨年同様の措置となる。またこの1年でスーパーラグビーやテストマッチなど30試合に出場したディアンズ。ほとんど休みなく出場したための休養と予想されている。

因みに、World Rugbyは選手のウェルフェアを考慮。1シーズンの試合出場を30試合以内とするガイドラインを定めている。

新キャプテン齋藤直人とリーダーグループ

9月の3連戦のキャプテンは、SH(スクラムハーフ)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)に。今夏の副キャプテンに続きチームをけん引する。他にはHO原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)、LOハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス)。彼らがリーダーグループを形成している。

リーダーのHO原田は「ワーナーとリーチさんはすごく中心的な存在だった。不在の影響はすごく大きい。しかし、その分ラインアウト中心にホッキングスがリーダーになっている。(齊藤)直人さんがキャプテンになったので、いろんな人がリーダーシップを発揮できる良い機会。その中で僕も、特にスクラムでチームにエネルギーを与えられるように頑張りたい。」と意気込んでいる。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
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Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
原田衛

1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

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