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ラグビー日本代表 ワラビーズ戦でトライ後の歓喜‐斉藤健仁撮影
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ラグビー日本代表ホーム花園でオーストラリア代表「ワラビーズ」と激突。大学生トリオの躍動で歴史的勝利が目前まで迫ったが、あと一歩届かなかった。

ワラビーズとの歴史的一戦へ 網走合宿で強化を進める

7月、今年から始まった国際大会、『ネーションズチャンピオンシップ』。

ここで世界の強豪と対戦し、1勝2敗だったラグビー日本代表(世界ランク10位)。大会後は北海道・網走で2週間ほど合宿を行い、モールディフェンスや空中戦のハイボールキャッチなどの強化に充てた。

そして、「ワラビーズ」こと、オーストラリア代表(世界ランク8位)とのホーム&アウェイ2連戦への準備を進めた。

過去、テストマッチにおける対戦成績は、日本代表の0勝7敗と白星はなかった。しかし、昨年10月の対戦では15-19と肉薄。そのため日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、「日本代表にとって、新しい歴史をつくる素晴らしい機会。昨年の試合では、差が縮まっていることを示せた。その差をさらに小さくできると信じている。」と意気込んだ。

伊藤龍之介の初トライで先制 前半は同点

8月8日(土)、日本代表はホームの大阪・東大阪市花園ラグビー場で、オーストラリア代表と対戦した。

チケットはソールドアウト。2万1322人のファンが集う中、試合は19:05にキックオフされた。夜の試合でも真夏の蒸し暑さが残っていたが、日本代表は前半開始早々から、積極的にボールを動かした。

前半12分、カウンターからボールを継続すると、「自分で仕掛けることをテーマにしていた。」というSO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)が、相手FW(フォワード)陣の間を突いてゲイン。そして、最後はタックルを受けながらも中央にグラウンディングして、代表初トライを挙げ、7点を先制した。

だが、15分、26分とオーストラリア代表に簡単にトライを許す。その結果、すぐに7-14と逆転されてしまった。それでも32分、相手LO(ロック)マイルズ・アマトセロが危険なプレーで20分レッドカードに。こうして、日本代表は数的優位となった。

34分、日本代表は自陣のラインアウトからボールを継続。そして、最後はNO8(ナンバーエイト)マキシファウルアが左中間にトライを挙げて同点とした。前半最後にも、キャプテンLOワーナー・ディアンズがピック&ゴーでゴールラインに迫った。しかし、惜しくも得点に結びつけることができず、そのまま14-14で折り返した。

ラグビー日本代表 今季、初登場となったが、存在感を見せたNO8マキシ-斉藤健仁撮影

今季、初登場となったが、存在感を見せたNO8マキシ-斉藤健仁撮影

数的優位を生かせずワラビーズに突き放される

後半、最初の10分は数的優位で、そのチャンスを活かしたかった日本代表だった。しかし、2分には自陣からのハイパントを相手に確保される。そして、相手の強力BK(バックス)陣にディフェンスラインを割られると、トライを献上してしまう。

その後、5分には日本代表もラインアウトを起点にボールを継続。すると、WTB(ウィング)植田和磨が代表初トライを挙げて、19-21と2点差に迫った。たが、9分に数的有利だったにも関わらず、相手FWを止めきれずトライを許し、19-28とされてしまった。

それでも日本代表はSO伊藤のキックで相手陣で戦うことに徹底する。すると、13分、19分にFB(フルバック)松永拓朗が、PG(ペナルティゴール)を沈めて、25-28と3点差に追い上げた。

残り10分となった30分、相手の力強いFW陣にトライラインを割られて、25-35と10点差とされる。しかし、日本代表はあきらめなかった。

36分、相手の反則からタップでリスタート。途中出場のPR(プロップ)大塚壮二郎(関西学院大学4年)がピック&ゴーでゴールラインに迫る。そして、最後はキャプテンLOワーナー・ディアンズがねじ込んで、32-35と再び3点差とした。

残り1分、トライで逆転できる日本代表は自陣からボールを継続したが、最後はノックオン。そのボールを相手が蹴り出してノーサイド。日本代表は惜しくも32-35で敗れた。

ラグビー日本代表 トライラインに迫るLOディアンズ‐斉藤健仁撮影

トライラインに迫るLOディアンズ‐斉藤健仁撮影

数的不利でも崩れなかったワラビーズ

起点となるマイボールのモール、スクラムも確保し、アタックはSH(スクラムハーフ)齋藤直人、SO伊藤を中心に、今季、一番の出来だった日本代表。勝つ流れには持って行くことができた。

ラグビー日本代表 トライを挙げるなど出色の出来を見せたSO伊藤-斉藤健仁撮影

トライを挙げるなど出色の出来を見せたSO伊藤-斉藤健仁撮影

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス

東大阪花園ラグビー場

  • 住所
    〒578-0923 東大阪市松原南1-1-1
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  • アクセス
    東海道新幹線・新大阪駅 - 御堂筋線 約15分 - なんば駅 - 徒歩 約3分 - 大阪難波駅 - 近鉄奈良線 約23分 - 東花園駅 - 徒歩 約8分
  • その他
    【その他】有料駐車場有り
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
リーチ マイケル

1988年生まれ、ニュージーランド出身のラグビー日本代表フランカー。東芝ブレイブルーパス東京所属。2015年ワールドカップで日本代表主将として歴史的勝利を導き、2019年大会でもベスト8進出に貢献した。豊富な経験とリーダーシップでチームを支える精神的支柱として、現在も世界の舞台で活躍を続けている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

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