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サンゴリアス 沢木監督と齋藤主将(左)
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サンゴリアスが沢木敬介新監督を迎えた。そして、リーグワン初制覇へ向けて新たな挑戦をスタートさせた。

トップリーグ時代に5度の優勝を誇った東京サントリーサンゴリアス。そして、リーグワン創設後、準優勝、4位、3位、6位、そして昨季は4位。5シーズン連続でプレーオフに進出している。しかし、リーグワンではまだタイトルに手が届いていない。

今シーズンこそリーグワン初制覇を目指すサンゴリアス。かつてサントリーでSO(スタンドオフ)やCTB(センター)としてプレーした元日本代表の沢木敬介氏を、7年ぶりに監督として迎えた。

会見に臨む沢木新監督‐斉藤健仁撮影

会見に臨む沢木新監督‐斉藤健仁撮影

サンゴリアスへ7年ぶり復帰、「誰と仕事をするか」を重視

古巣からのオファーで再び指揮官へ

トップリーグ時代には、2012-13シーズンにヘッドコーチとして。加えて、2016-17、2017-18シーズンには監督として。計3度の優勝を経験した沢木監督。

その後、2020年から2024-25シーズンまでは5季に渡り、横浜キヤノンイーグルスを指揮した。2025-26シーズンは指導の現場を離れていた。しかし、選手、指導者として長く関わった古巣クラブからオファー。これを受け、今シーズンから再び指揮を執ることになった。

7年ぶりにサンゴリアスの監督を引き受けた経緯を聞くと、沢木監督は「プロなので、もちろんお金も大切。ただ、僕は『どこで働くか』以上に、『誰と一緒に仕事をするか』を大切にしている。」と切り出した。

つづけて、「サンゴリアスには(クラブアドバイザーの)尾関(弘樹)さんや、(同期でGMの田中)澄憲。加えて、チームディレクターの野村(直矢)もそう。これまで関係を築いてきた選手やスタッフがいる。信頼している人たちと一緒に仕事をしたいという思い。それが、(再びサンゴリアスの監督を引き受けた)決断の大きな理由。」と語った。

「ただ、僕が監督になれば、すぐに勝てるという単純な話ではない。しかし、そこはしっかり覚悟を決め、このチームへコミットするつもりで仕事を引き受けた。当然、結果が出なければ責任を取る。それだけの覚悟を持っている。」と意気込みを語った。

サンゴリアス 熱心に指導する沢木監督

熱心に指導する沢木監督-斉藤健仁撮影

サンゴリアスが掲げる「GO FOR IT」と新たな進化

「やってみなはれ」の精神で独自性を追求

チームは9月から本格的に始動。「GO FOR IT ~The Next Evolution of Aggressive Attacking Rugby~」をスローガンに掲げた。

これについて沢木監督は、「リスクを恐れずに挑戦すること。過去の実績に関係なく新しいことへチャレンジすること。加えて、誰もやっていないことへ冒険することなど、いろいろな意味がある。」と説明した。

「そもそもサンゴリアスには『やってみなはれ』の精神がある。今のラグビーでは、多くのチームがニュージーランド代表、南アフリカ代表、ヨーロッパなどのスタイルを参考にしている。その中でサンゴリアスは、自分たち独自のスタイルを新たにつくらなければいけない。これまでのアグレッシブ・アタッキング・ラグビーを、どのように進化させるのか。その考え方は選手たちにも伝えている。僕自身、とても楽しみにしている。」と話した。

掲げられたスローガンバナー

掲げられたスローガンバナー‐斉藤健仁撮影

ゲームを支配する新しいアグレッシブ・アタッキング・ラグビー

伝統的に「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」を掲げてきたサンゴリアス。しかし、沢木監督が目指すのは、ただボールを継続するだけのラグビーではない。

「ルールが変われば、ラグビーのトレンドも変わる。現代ラグビーで勝つためには、テリトリー、セットプレー、そして相手のディフェンスを支配することが必要。そこに自分たちの強みを加えていく。」と説明。

「アグレッシブ・アタッキング・ラグビーの本質を、『常にボールを保持すること』だと考えている選手もいるかもしれない。しかし、そうではない。重要なのはゲームを支配すること。様々な局面で相手をドミネートし、先手を打つ。それが、新たにつくらなければならないアグレッシブ・アタッキング・ラグビーだと思っている。」と強調した。

選手を引退して、新たにBKコーチになった流大コーチ

選手を引退して、新たにBKコーチになった流大コーチ‐斉藤健仁撮影

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
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Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
原田衛

1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

リーチ マイケル

1988年生まれ、ニュージーランド出身のラグビー日本代表フランカー。東芝ブレイブルーパス東京所属。2015年ワールドカップで日本代表主将として歴史的勝利を導き、2019年大会でもベスト8進出に貢献した。豊富な経験とリーダーシップでチームを支える精神的支柱として、現在も世界の舞台で活躍を続けている。

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