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大学入学後、SOからSHに転向した岡元(京都成章)
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大学ラグビーの頂点を争う強豪校が集結した菅平高原での夏合宿は、各チームの現在地と秋以降の勢力図を占う重要な舞台となった。

例年通り、8月中旬から下旬にかけて東西の強豪大学が長野県上田市の菅平高原に集結。精力的に練習試合を行った。

主な練習試合の結果や新戦力の台頭などを分析。各リーグや大学選手権の優勝を争う強豪大学の現在地を見ていきたい。

大学ラグビー王者・明治大学、連覇に向けた課題

まずは、大学ラグビー 選手権連覇を目指す昨季の王者・明治大学(昨季対抗戦1位)だ。昨季の関西大学リーグ1位と2位の天理大学、京都産業大学にはセットプレー。さらにFW(フォワード)、BK(バックス)一体となったアタックで勝利した。

しかし、帝京大学には5月の招待試合(19-40)に続いて、力負けした(19-42)。夏の練習試合では前半は12-7で折り返した。にもかかわらず、後半最初の10分で3トライを献上したことが響いた。明治大学が昨季強みとしていた空中戦、スクラムで後手を踏んでしまった。

大学ラグビー昨季の日本一、明治大学。その日本一に貢献したセットプレーの要、LO(ロック)の亀井秋穂と物部耀大朗(ともに4年)。

彼らがコンディション不良で不在だったことが響いたか。ただ、対抗戦中盤では4年生LOの2人や、日本代表で活躍を続けているSO(スタンドオフ)伊藤龍之介(4年)が戻ってくる。加えて、春に続いて夏合宿でも1年生のSH(スクラムハーフ)岡元聡志(京都成章)がアタックで非凡なところを見せた。

8月16日 明治大学 40-14 天理大学

8月20日 明治大学 31-21 京都産業大学

8月25日 明治大学 19-42 帝京大学

大学ラグビー 明治大学はFL大川(4年)がチームを引っ張る-ジャーナルワン

明治大学はFL大川(4年)がチームを引っ張る-斉藤健仁撮影

早稲田大学、王座奪還へ手応え

続いて、大学ラグビー選手権で2年連続準優勝。悔しい思いをしている早稲田大学(昨年対抗戦3位)だ。

春季大会Aグループは5戦全勝で優勝。そして、その勢いは夏も続いており、高速アタックが好調だった。接点への2人目の意識が高い。SH大賀雅仁(4年)、SO服部亮太(3年)が攻撃をリードする。天理大学戦、京都産業大学戦では相手22m陣内に入るとしっかりトライを挙げて快勝した。

ただ、6月の練習試合で惜敗(32-33)した帝京大学戦は、再び惜敗(19-21)。接点で度々、スティールされて、アタックの起点を潰された。それでもFWのモールでトライを挙げたり、後半はスクラムで優勢だったりと収穫を得た試合となったはずだ。

また、日本代表FB(フルバック)矢崎由高(4年)も秋にはチームに戻ってくるはず。ルーキーでは、LO(ロック)笹部隆毅(東海大相模)。つづいて、高校時代はCTB(センター)だったFB吉廻温真(早稲田佐賀)。さらに、桐蔭学園を3連覇に導いたSO竹山史人。彼らは、秋本番も戦力になることを証明したことは大きな弾みとなろう。

8月16日 早稲田大学 19-21 帝京大学

8月23日 早稲田大学 55-24 天理大学

8月26日 早稲田大学 53-35 京都産業大学

大学ラグビー ジャーナルワン リーダーの意識も高くなった早稲田大学SO服部(3年)

リーダーの意識も高くなった早稲田大学SO服部(3年)-斉藤健仁撮影

大学ラグビー優勝候補筆頭・帝京大学の存在感

昨季、大学ラグビー 選手権5連覇を逃した帝京大学(昨年対抗戦4位)。セブンズ(7人制ラグビー)も含めて、春は公式戦、練習試合と無敗で駆け抜けた。

夏合宿では天理大学に敗れた(17-33)。しかし、控え選手を先発させての黒星だったため、大きな影響はないだろう。やはり、今シーズンの対抗戦、大学ラグビー選手権で優勝候補の最右翼となりそうだ。

早稲田大学戦ではキャプテンPR(プロップ)森山飛翔(4年)が引っ張る。スクラムや接点で優勢に戦い、前半を14-5で折り返した。後半、スクラムでプレッシャーを受けて2点差に迫られた。しかし、最後は守り切って勝利(21-19)した。

明治大学戦は逆に前半7-12とリードを許した。しかし、後半はSO上田倭楓(2年)のハイパントキック。さらに、副将FB本橋尭也(4年)のカウンターアタック。加えて、1年のWTB(ウィング)林宙(京都工学院)が空中戦などで強さを発揮し。その結果、3連続トライを挙げて趨勢を決めた。早稲田大学戦で課題となったスクラムもしっかり修正したことも大きかった。

林以外にもU20日本代表でゲームキャプテンを務めたCTB福田恒秀道(國學院栃木)が高いパフォーマンスを披露した。夏のチーム内MVPにはボールキャリーでチームを牽引した身長171cmのFL(フランカー)甲斐敬心(4年)が選出されている。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
アンダーアーマー菅平サニアパーク
  • 北陸新幹線 東京駅 - 北陸新幹線(78分)- 上田駅 - 上田バス(104分)- 菅平高原ダボス停留所 - 徒歩21分
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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