菅平高原が一年で最も熱くなる大学ラグビーの夏がやってきた。関東大学ラグビー対抗戦・リーグ戦、そして関西大学ラグビーAリーグの開幕は目前。全国の強豪校が長野県上田市の菅平高原へ集結する。
明治大学、帝京大学、早稲田大学、天理大学をはじめとする有力校が夏合宿と練習試合を重ねるこの時期。ファンにとっては、新戦力やチームの完成度を確認できる絶好の機会だ。秋のシーズン、そして大学選手権を占う重要な前哨戦が菅平高原で繰り広げられる。

菅平高原にはグラウンドが100面以上ある‐斉藤健仁撮影
菅平高原とラグビーの歴史|1931年から続く合宿の聖地
もともと菅平高原は良質な雪質のため、冬季は多くのスキーヤーが訪れていた。涼しい夏にも多くの人が訪れてほしいと、法政大学ラグビー部に相談。その結果、1931年から夏合宿で訪れるようになり、翌年には早稲田大学ラグビー部も合宿を行った。第2次世界大戦中に一時途絶えたものの、再び早稲田大学ラグビー部が合宿を再開。すると、徐々にチーム数が増え、それに伴いグラウンド数も増えていったという。
今では夏休みになると小・中学校のスクールが訪れて、8月上旬には全国の強豪高校のラグビー部が訪れ、8月中旬からは大学ラグビーのシーズンとなる。他にも夏休み期間中は、サッカー部や強豪大学の駅伝部も合宿している。
1967年にはラグビー日本代表も菅平高原で初めて合宿を実施。その後、1990年代には、東海大学ラグビー部で指導していたエディー・ジョーンズ氏も訪れた。そして、日本代表の指揮官になってからも、「菅平は伝統的なラグビータウン。」と話し、合宿場所の1つとして使用してきた。
1999年には天然芝グラウンド5面と、陸上競技場を備えた菅平高原スポーツランド『サニアパーク菅平』(現・アンダーアーマー菅平サニアパーク)が誕生。ラグビーはもちろん、サッカーや陸上競技などの合宿、試合に使用されている。

標高約1300mの菅平高原‐斉藤健仁撮影
菅平高原で激突する強豪校|大学ラグビー開幕前の注目試合
大学ラグビー開幕前の最終調整
東西の強豪大学にとって、春のシーズンは勝敗にこだわるだけでなく、新戦力を試しつつ、新しく取り組んでいることを確認する意味合いが強い。だが、本番の開幕まで1か月となった夏合宿では、強豪との練習試合を通して、選手起用、戦略、戦術などの確認に充てることが多くなる。春はケガで出られなかった選手や、世代別日本代表の合宿などでチームに不在だった選手の活躍も大いに期待できる。
また、夏の練習試合では関東対抗戦勢vs.関東リーグ戦勢、または関東勢vs.関西勢が激突することから、今シーズンの各リーグ間のレベルをチェックしつつ、冬の大学選手権を占う場にもなろう。
大学選手権を占う強豪校対決
8月の中旬からは毎日のように『アンダーアーマー菅平サニアパーク』で試合が行われる。8月16日(日)には、帝京大学(昨季対抗戦4位)と早稲田大学(対抗戦3位)が早くも今シーズン2度目となる練習試合を行う。加えて、明治大学(対抗戦1位)vs.天理大学(関西1位)と昨季の王者同士も激突する。さらに関西学院大学(関西3位)vs.東洋大学(リーグ戦2位)の好カードもある。
他にも8月23日(日)には、東洋大学vs.筑波大学(対抗戦2位)、東海大学(リーグ戦1位)vs.京都産業大学(関西2位)、早稲田大学vs.天理大学の3試合が行われ、25日には明治大学vs.帝京大学、26日には天理大学vs.東海大学、早稲田大学vs.京都産業大学が行われる。
特に春からセブンズも含めて無敗で好調を維持している帝京大学が、早稲田大学や昨季の大学王者・明治大学、関西王者の天理大学と対戦する試合は今シーズンを占うカードとなるはずだ。

昨季大学王者の明治大学‐斉藤健仁撮影
菅平高原観戦ガイド|温泉・グルメ・観光スポットも充実
もちろん、菅平高原はラグビーを見るだけではもったいない。周りには温泉も多い(個人的には別所温泉がオススメ)。加えて、菅平高原には有名な焼きカレー屋、トンカツ屋、ハンバーガー屋、蕎麦屋。そして、アイスクリーム屋なども点在している。観光で訪れても大いに楽しめるはずだ。ハイキングがてら『ダボスの丘』に行ってもいいだろう。

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アンダーアーマー菅平サニアパーク
- 北陸新幹線 東京駅 - 北陸新幹線(78分)- 上田駅 - 上田バス(104分)- 菅平高原ダボス停留所 - 徒歩21分
- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )













