高知の海と山をゆっくりと駆け抜けながら、土佐の歴史と食、そして地元の人たちのあたたかさに出会える観光列車があります。それが、JR四国の「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」です。
この記事では、女子ソフトボール・伊予銀行ヴェールズの黒木美紀投手、齋藤明日加選手、瀧川愛海選手が実際に乗車した体験をまじえながら、予約方法や料金、コースや車内の食事、車窓の見どころまでをまとめてご紹介します。はじめて乗る人にも、もう一度訪れたい人にも役立つ内容です。
志国土佐 時代の夜明けのものがたりとは?

「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は、JR四国が高知県内を走らせている観光列車です。
幕末に活躍した土佐の志士たちの物語をテーマに、雄大な自然と土佐の食、そして地元のおもてなしを一度に味わえるようになっています。まずは、どんな列車なのか、その基本からひもといていきましょう。
JR四国のものがたり列車 第3弾として登場した観光列車
この列車は、JR四国が運行する「ものがたり列車」シリーズの第3弾として、2020年7月に運行を開始しました。走るのは高知駅と窪川駅を結ぶ土讃線で、土曜・日曜・祝日や金曜を中心に1日1往復します。
コンセプトは「文明開化ロマンティシズム」。日本が大きく動いた幕末に活躍した志士たちと、彼らを支えた人々の「歴史」、太平洋や山あいの「自然」、そして土佐の食材を生かした「食」を、土佐流のおもてなしとともに楽しめる列車です。
運転日は月によって変わるため、乗車を計画するときは公式サイトで最新の運行情報を確認しておくと安心です。
2つの車両「KUROFUNE」と「SORAFUNE」で雰囲気が変わる
車両は2両編成で、それぞれに名前とテーマがあります。1号車は、幕末の蒸気船をイメージした「KUROFUNE(クロフネ)」。ブラウンを基調とした重厚で落ち着いた内装が特徴です。天井は晴れ渡った青空を思わせる明るいつくりで、仲間と新しい時代への志を語りながら大海をゆく蒸気船のような空間が広がります。
一方、2号車は土佐の青い海と空に映える白い車体の「SORAFUNE(ソラフネ)」。宇宙船を思わせる開放的なデザインで、KUROFUNEとはまた違った世界観を楽しめます。乗車前にホームで前後の車両を撮影する人も多く、旅は乗り込む前から始まっています。
実際に乗り込んだ黒木投手も、アテンダントに迎えられて車内に足を踏み入れた瞬間、まるで高級ホテルに入るようだと驚いていました。運転台の壁面には前方の景色がリアルタイムで映し出され、本当に船で大海を進んでいるような感覚になります。
| 列車名 | 志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり |
|---|---|
| 運行会社 | JR四国(四国旅客鉄道) |
| 運行区間 | 高知駅〜窪川駅(土讃線経由・約72.1km) |
| 運行開始 | 2020年7月 |
| 編 成 | 2両編成(1号車 KUROFUNE/2号車 SORAFUNE) |
| 座 席 | 全車グリーン車指定席(特急) |
| 運行日 | 臨済宗相国寺派 |
| 世界遺産登録 | 金・土・日・祝日を中心に1日1往復(運転日は月により変動) |
| 所要時間 | 約2時間30分(立志の抄・高知10:02発→窪川12:32着) |
| コンセプト | 文明開化ロマンティシズム(歴史・自然・食) |
| 予約開始 | 乗車1カ月前の10時から(みどりの窓口・旅行会社・e5489) |
コース・運行区間と時刻表

志国土佐 時代の夜明けのものがたりには、走る方向によって2つのコースがあります。高知から窪川へ向かう下りと、窪川から高知へ戻る上りで、それぞれ名前も車窓の表情も変わります。まずは、コースごとの特徴と発着時刻を押さえておきましょう。
高知発・下りの「立志の抄」に乗ると
高知駅から窪川駅へ向かう下り列車は、「立志の抄(りっしのしょう)」と呼ばれています。
高知駅を10:02に出発し、途中の土佐久礼駅を経て、終点の窪川駅には12:32に到着します。所要時間はおよそ2時間30分で、山あいの田園風景から太平洋の大海原へと、車窓が少しずつ移り変わっていくのがこのコースの魅力です。
今回、選手たちが乗車したのもこの立志の抄でした。乗車できるのは高知駅からのみとなるので、はじめて訪れる人はまず高知駅を起点に計画を立てると分かりやすいでしょう。午前中の出発なので、前泊して朝からゆったり乗り込むプランもおすすめです。
窪川発・上りの「開花の抄」で戻ると
反対に、窪川駅から高知駅へ戻る上り列車が「開花の抄(かいかのしょう)」です。窪川駅を13:10に出発し、土佐久礼駅を13:50に発車したあと、高知駅には16:09に到着します。同じ路線でも進行方向が変わると見える景色が違うため、下りと上りで印象がまるで変わります。












