侍ジャパンが韓国を圧倒し、ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ初戦を最高の形で突破した。
台風で初日順延、スライド登板の鈴木泰成に注目集まる
大会初日のチャイニーズ・タイペイ戦は台風の影響で雨天中止。その結果、侍ジャパン大学日本代表は初戦を翌日に持ち越した。
鈴木英之監督が「開幕投手」と明言していた青山学院大学・鈴木泰成(4年・東海大菅生)。調整力の高い侍ジャパンの主戦は、韓国戦へスライド登板となった。
初戦から大事なマウンドを託された”世代を代表する”右腕・鈴木泰成。どのような投球を見せるのか、試合前から大きな注目が集まっていた。

早々に鈴木泰成を開幕投手に指名していた鈴木英之監督-Journal-ONE撮影
侍ジャパン 主戦の鈴木泰成が“15奪三振”で試合を支配
その期待に、鈴木泰成は完璧に応えた。
初回、最速151km/hの直球で先頭打者を三球三振に斬り捨てる。続く2番に中前安打こそ許したが、3番・4番を再び連続三振。直球の質、テンポ、ゾーンへの強さが際立つ立ち上がりだった。
2回はさらに圧巻だった。緩いカーブでカウントを整え、150km/h超の直球で三振を奪う。しかし、失策と振り逃げで走者を得点圏に進められた鈴木。そこからギアを入れ直して、続く打者を連続三振に仕留めた。その結果、この回だけで4奪三振という珍しい記録を刻んだ。
以降も勢いは衰えない鈴木泰成。直球は常時140km/h後半を記録し、6回までを無四球・無安打の投球を見せた。
ピッチ・クロックが導入されたこの大会。それでも鈴木泰成の投球は変わらず、わずか80球という球数でテンポ良く韓国打線を完全に封じ込めた。
最終的な奪三振は15。スライド登板の難しさを感じさせない、期待通りの圧巻投球で日本代表を勢いづけた。

韓国代表を6回無安打、15奪三振に抑えた鈴木-Journal-ONE撮影
新オーダーが機能、榊原七斗が“5打数5安打”の大暴れ
韓国との初戦は、投打の柱がしっかりと仕事を果たした試合だった。
>特に打線は、平塚合宿で好調だった明治大学・榊原七斗(4年・報徳学園)を3番、青山学院大学・渡部海(4年・智辯和歌山)を4番に据える新オーダーで臨んだ。
その采配が見事に的中する。
榊原はこの日、5打数5安打・計8塁打の圧巻の内容。初回、1死三塁から右前適時打で先制点を叩き出すと、2回には國學院大学・赤堀颯(4年・聖光学院)の適時打直後に三塁内野安打でチャンスを拡大。
5回には先頭で右翼線を深々と破る三塁打を放ち、続く渡部の適時打でホームイン。6回には無死二、三塁で再び右翼線を破る2点適時二塁打。そして7回、無死満塁から左越えの適時打でコールドゲームを成立させた。
新オーダーの中心に据えられた3番・榊原が、打線の勢いを象徴する存在となった。

韓国戦で5打数5安打と気を吐いた榊原-Journal-ONE撮影
侍ジャパン 投打噛み合い、韓国を圧倒
侍ジャパン打線が17安打10得点と爆発した一方で、投手陣も安定感を示した。鈴木泰成の圧巻投球を軸に、中継ぎ陣も流れを切らさず無失点リレー。
攻撃は序盤から終盤まで途切れず、日本らしい「連打の圧力」と「投手陣の安定感」が完全に噛み合った。
その中で特に存在感を放ったのが、明治大学の岡田啓吾(4年・前橋育英)と赤堀による1・2番コンビだ。
岡田は初回、先頭打者としていきなりの三塁打を放ち、チームに勢いをもたらした。さらに鈴木監督が重要視していた犠打も確実に決め、3安打の猛打賞。出塁と状況判断の両面で、打線の流れをつくる役割を完遂した。
一方の赤堀も、粘りの打撃で投手に球数を投げさせながら、決め球の変化球をしっかりと仕留めるなど2安打の活躍。この1・2番の出塁が、3番・榊原、4番・渡部の破壊力を呼び覚ましたと言っていい。

岡田と共に韓国戦で役割を果たした赤堀-Journal-ONE撮影
大会初戦を最高の形で突破
侍ジャパンは10-0(7回コールド)で韓国を圧倒し、白星スタート。投打の柱が機能し、新オーダーが勢いを生み、鈴木泰成の圧巻投球と榊原七斗の大暴れがチームを押し上げた。













