松戸市とアウトドア総合ブランド・モンベルが包括連携協定を結んだ。
包括連携協定が示すモンベルの新たな戦略フェーズ
大阪市西区のモンベル本社で締結式が行われた。この締結式に臨んだのは、松戸隆政市長とモンベル創業者であり代表取締役会長の辰野勇氏。加えて、松戸市建設部の渡辺直部長ら担当者も出席した。
これまで全国197の包括連携協定を重ねてきたモンベル。しかし、人口50万人を超える首都圏都市部との連携は初めてのことだ。
地方の自然資源を軸にした従来の協定群とは明らかに質が異なる今回の締結。これは、同社の自治体連携が新たな段階へ踏み出したことを象徴している。

締結式が行われたモンベル本社-Journal-ONE撮影
締結式で語られた双方の期待
辰野会長は協定書に記された “モンベルの7つのミッション” について、「私たちの国が抱える様々な課題解決のキーワードだ。」と話す。
そして、「これから、松戸市のご要望を伺い詳細を決めていく。この7つのミッションに沿って、地域経済の活性化に貢献していきたい。」と力を込めた。
松戸市長も、「今回、素晴らしい機会をいただいた。」と笑顔を見せる。
つづけて、「松戸市は東京都に隣接する人口50万人を超える都市。しかし、江戸川に面し自然に触れる機会が多く、市民も自然環境を楽しむ土壌がある。」と語り、都市型アウトドアの可能性を強調した。

署名された協定書を手にするモンベル・辰野会長と松戸市・松戸隆政市長-Journal-ONE撮影
松戸市が持つ都市型アウトドアのポテンシャル
松戸市は首都圏のベッドタウンとして成熟した都市である。しかしその一方で、江戸川の流水保全水路 “ふれあい松戸川” をはじめとする水辺空間を抱えている。
都市住民が日常の延長線上で自然と触れ合える希少な環境。これを活かすべく、松戸市はこの水辺を核としたアウトドア体験の創出をモンベルとの協定に強く期待している。
ふれあい松戸川が持つ都市型自然の価値
ふれあい松戸川は、散策、カヌー、環境学習、親子向け自然体験など、多様な都市型アウトドアの可能性を秘めた“都市の余白”である。
モンベルが得意とする体験プログラムの社会実装に最適な舞台となる。
21世紀の森と広場という巨大な自然資源
さらに松戸市には、50ヘクタールを超える “21世紀の森と広場” という大規模な自然公園がある。
自然保護をコンセプトに造られたこの公園は、市民の憩いの場。加えて、都市型アウトドアの拠点としてのポテンシャルを秘めている。
「今回の包括連携協定は、市民からも多くの反響があり期待の高さを感じている。そこで、プロのノウハウを頂戴しながら、自然に親しむ。松戸市の自然に誇りを持てる取り組みを進めていければ」。
松戸市長は、広がる可能性に未来を語った。

今後の取り組みを話す松戸隆政市長-Journal-ONE撮影
7つのミッションと都市部連携の意味
モンベルが掲げる “7つのミッション” は以下の通りである。
モンベルの7つのミッション
・自然環境保全意識の醸成
・野外活動を通じて子ども達の生きる力を育む
・健康寿命の増進
・災害への対応力
・エコツーリズムを通じた地域経済活性化
・第一次産業(農林水産業)への支援
・高齢者・障がい者のバリアフリー
これらはモンベルの理念。これまで、地方自治体などとの連携でさらに磨きをかけてきた。加えて、都市部である松戸市に適用されることで新たな価値を生む。
辰野会長は、「これまでは、風光明媚な地方との連携が主だった。交流人口を増やし、地域経済の活性化に繋げる取り組みだった。」と語る。
つづけて、「松戸市は大きな街で、人口も増え続けていると聞いている。この連携協定で、アウトドア全体が活性化されれば。」と期待を寄せた。

松戸市との可能性を語るモンベルの辰野勇会長-Journal-ONE撮影
地域特性を活かすモンベルの象徴的取り組み ― SEA TO SUMMIT
モンベルの地域連携力を象徴する取り組みがある。全国各地の自治体と協働して開催される環境スポーツイベント “SEA TO SUMMIT(シー トゥー サミット)” だ。














