ラグビー日本代表がフィジー代表との決勝を制した。その結果、7年ぶり4度目となるパシフィックネーションズカップ優勝を果たした。
ラグビー日本代表、3年連続で敗れたフィジーとの決勝戦
『アサヒスーパードライパシフィックネーションズカップ2026』決勝は9月19日(土)。
東京の『秩父宮ラグビー場』でラグビー日本代表(世界ランク12位)は、フィジー代表(同9位)と激突した。
フィジー代表には2023年から3年連続で敗戦。一昨年、昨年と決勝で敗れていた日本代表。それだけに、何としてもホームのファンの前で勝利したいところだった。
日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)。世界ランキング格上の相手に対し、前週のアメリカ代表戦からFW(フォワード)1名、BK(バックス)1名を変更した。
FWはフィジカルに長けたNO8(ナンバーエイト)マキシ・ファウルア(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が先発。さらに、前週はNO8だった運動量豊富なジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)をLO(ロック)に上げた。
加えて、BK(バックス)はケガから復帰したWTB(ウィング)長田智希(ワイルドナイツ)が今年初先発した。

11ヶ月ぶりの代表戦となったWTB長田-斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表が挑んだ難敵フィジー撃破への戦略
キャプテンのSH(スクラムハーフ)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)。明治大学4年のSO(スタンドオフ)伊藤龍之介のハーフ団が8試合連続出場。
加えて、大学生のPR(プロップ)大塚壮二郎(関西学院大学4年)も8試合連続の出場となった。
フィジー代表は、オフロードパスや崩れた状態からの攻撃を伝統的に武器としている。欧州組を数人欠いていたが、スーパーラグビーの『フィジアン・ドゥルア』で一緒にプレーしている選手たちが中軸。
ラグビー日本代表は、2023年に12-35、一昨年に17-41、昨年も27-33と敗戦。さらに、過去の対戦成績も4勝17敗と大きく負け越していた。
日本代表を率いて、フィジー代表に勝利したことがないジョーンズHCは、「フィジカルで、スピードのある展開で戦いたい。」と。
加えて、齋藤も「チームとしてボールを持つことが大切。相手にモメンタムを与えると厄介。なので、自分たちからフィジカルに仕掛け、相手が得意とするオフロードを出させないことが大切。」と意気込んでいた。
心配していた雨はほぼ止み、1万7000人を超えるファンが集った。そして、19:05に試合はキックオフされた。セカンドジャージの『夜桜ジャージー』をまとった日本代表のテーマは、「フィジーク(フィジカル)にいこう」「ワクワクさせるラグビーをしよう」だった。

フィジー代表のウォークライ「シンビ」‐斉藤健仁撮影
セットプレーでフィジーに対抗 10-12で前半を折り返す
前週は素晴らしい入りを見せたラグビー日本代表。
決勝戦も前半から継続したアタックを仕掛けた。しかし、ぬかるんだグラウンド、相手のタックルの強さの前に決定機を作ることができない。
それでも反則を誘った前半7分。FB(フルバック)サム・グリーン(JR東日本グリーンウォリアーズ東葛)が中央からPG(ペナルティゴール)を決めて3点を先制した。
だが11分、ハイボールキックの処理をミスし、相手に自陣奥でスクラムの機会を与える。そして、フランス代表経験もあるCTB(センター)ビリミ・バカタワがトライ。3-7とされた。
しかし、この試合の日本代表はスクラム、ラインアウトモールが優勢だったことで主導権を取り返す。
15分のPGを決めることはできなかったが、相手にイエローカードが出た後の22分だった。ジャパンFW陣はモールを押し込む。そして、HO(フッカー)原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)が右中間に押さえて10-7と逆転した。
しかし27分、相手にゴール前のラインアウトからHOテヴィタ・イカニヴェレ(栃木ホンダヒート)がトライ。その結果、10-12と再びリードされたラグビー日本代表。その後、日本代表は相手陣でチャンスを決めきれず、そのままハーフタイムを迎えた。

前半、モールからトライを挙げた日本代表‐斉藤健仁撮影
ガンター、トゥアがトライ 接戦をものにした日本代表
ベン・ガンターの逆転トライで再び主導権
後半、互いに相手の激しい守備の前に攻め手を欠き、拮抗した状況が続く。

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秩父宮ラグビー場
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- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )

原田衛
1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次
2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。












