京都宇治の歴史、高知の豊かな食文化、鹿児島のダイナミックな火山と温泉。公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

ニンテンドーミュージアム、高知のひろめ市場、鹿児島でフェリーの旅!公共交通機関で巡る1泊2日の厳選モデルコースを提案。日常に上質な余白をもたらす地域経済と文化の深層に触れる、Journal-ONEの特集記事はこちら!

イタリア戦、国歌斉唱-斉藤健仁撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

リーチが目指すのは100キャップではない。5度目のワールドカップと日本代表の勝利へ。37歳のレジェンドは今なお進化を続けている。

リーチ、5度目のワールドカップへ挑む新たな使命

2008年から桜のジャージーで積み上げたキャップ数は95。今年の10月で38歳となるラグビー日本代表FL(フランカー)リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)はまだまだ健在である。

日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は「2015年、2019年ワールドカップで活躍した選手の中で、トップレベルでプレーする最後の選手。」と称する。

日本代表に招集し続けて、チームの精神的支柱となっているリーチ。キャプテンのLO(ロック)ワーナー・ディアンズ(ブレイブルーパス)のメンターでもある。経験豊富な選手として、コーチ陣と若い選手を結ぶ存在にもなっている。

そんなリーチは、出場すれば最多となる5度目のワールドカップを目指し、7月25日から8月6日行われた日本代表の網走合宿に参加していた。8月8日(土)、15日(土)にオーストラリア代表と2連戦を控えるこの時期。リーチに現在の心境と、日本代表のチーム状態について聞いた。

7月、日本代表は今年から始まった国際大会『ネーションズチャンピオンシップ』に参戦。イタリア代表、アイルランド代表、フランス代表と格上相手に連戦した。日本代表は初戦のイタリア代表にこそ勝利。しかし、世界ランク上位の強豪2チームには敗れた。

「僕が初めてテストマッチに出場したときPR(プロップ)大塚壮二郎(関西学院大学4年)は4歳でした。ただ、出場すれば年齢は関係ない。試合に出場したいし、チームに良い影響を与えたい」。

今年10月で38歳となるリーチ-斉藤健仁撮影

今年10月で38歳となるリーチ-斉藤健仁撮影

リーチが掲げる「世界一の20番」という目標

ベンチスタートでも輝く、新たな役割への挑戦

そう話す37歳のベテランのリーチ。テストマッチ3連戦で、慣れ親しんだ6番や8番ではなく、ベンチから出場する「20番」を背負った。

特に、フランス代表戦ではインパクトプレイヤーとして活躍。、ボールキャリーやスティール(ジャッカル)などで大きな存在感を見せた。

現在、リーチがターゲットに掲げているのが、「世界で一番の20番になる」ことだ。「歳だからやらない方がいいんだったらこのチーム(日本代表)にはいなく。むしろ、どこか違うチームでプレーした方がいい。でも、僕は今年になって向上心がすごく高くなった。強くなってもっと試合に良いインパクトを与えたい」。

現在の日本代表FW(フォワード)陣、特にLO、FL、NO8(ナンバーエイト)の『バックファイブ』は、「恐らく世界で一番でかい」とリーチが言う。確かに、ワーナーやハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス)らのような2mのLOが2人。加えて、バックロー(FL、NO8)にも、サイズとフィジカルを兼ね備えた選手が揃う。非常に競争が激しいポジションだ。

リーチが磨くインパクトプレーヤーとしての進化

昨年、日本代表の練習では時折、LOにも入っていたリーチ。しかし、今年はバックローに専念している。後半から出場し、試合にインパクトを与える。そのために、体重を2~3kg、115kg前後まで増やすようにトレーニングに注力している。

「全体的に大きくしたい。特に上半身が弱くなって、上半身を多めにトレーニングしてサイズアップしたい。テレビに映ったとき、見た目からあんまり圧力がないと感じた。だから、もう一回、身体を作り直す。アタックで、もっとパンチがあるようにしたい。(ディフェンスでの)タックルの回数はすごく良い。しかし、質が悪いので、もっとトミネートタックル(相手を仰向けに倒すようなタックル)を増やしたい。この2つを強化して、どんな状況でも前に出られるような選手になりたい」。

世界一の20番を目指す-斉藤健仁撮影

世界一の20番を目指す-斉藤健仁撮影

リーチが語る若手台頭と日本代表の現在地

現在の日本代表34名中、PR大塚、SH(スクラムハーフ)渡邊晴斗(近畿大学4年)、SO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)、FB(フルバック)矢崎由高(早稲田大学4年)と大学生が4人いる。また、リーチ以外にワールドカップを経験している選手は6人。それだけ、若いメンバーが多くなっている。

ワールドカップまであと1年あまり。現在の日本代表のチーム状況を聞くとリーチは「すごくいい状態」と話す。「JAPAN TALENT SQUADプログラムの大学生も何人か、日本代表に上がってきている。ワールドカップで勝つためには、選手層を厚く。そうならないと、なかなか進めない。今はチームの競争がすごく激しい。だから、すごくポジティブで考えてもいいと思う。良い選手が本当にたくさん出てきた」。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス

東大阪花園ラグビー場

  • 住所
    〒578-0923 東大阪市松原南1-1-1
  • TEL
    072-961-3668
  • アクセス
    東海道新幹線・新大阪駅 - 御堂筋線 約15分 - なんば駅 - 徒歩 約3分 - 大阪難波駅 - 近鉄奈良線 約23分 - 東花園駅 - 徒歩 約8分
  • その他
    【その他】有料駐車場有り
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
リーチ マイケル

1988年生まれ、ニュージーランド出身のラグビー日本代表フランカー。東芝ブレイブルーパス東京所属。2015年ワールドカップで日本代表主将として歴史的勝利を導き、2019年大会でもベスト8進出に貢献した。豊富な経験とリーダーシップでチームを支える精神的支柱として、現在も世界の舞台で活躍を続けている。

この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn