特に7月に大活躍したPR大塚、SO伊藤の2人の大学生。彼らに関してリーチは、「大塚は面白くて、笑わないところが『第2の稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)』という感じ(笑)。伊藤はスキルも高いし、田村優(横浜キヤノンイーグルス)みたいな感じ。すごくスキル高くてキック力もあって、指示もどんどん出す。(フランス代表戦で)3キャップ目だったが、彼が50キャップになった時をすごく見たいと思う。」と目を細めた。

フランス戦は完敗に終わった-斉藤健仁撮影
リーチが示す100キャップへの考え方
現在、リーチの日本代表キャップ数は95。かつての盟友・元日本代表LO大野均(ブレイブルーパス アンバサダー)が持つ98キャップ。さらに日本ラグビー史上前人未踏の100キャップ。その達成は、もう目前のところまできている。ただ、リーチは「(100キャップは)本当に考えていない。」とキッパリと話す。
「毎週、試合でチームが勝つために努力する。僕が出たら一生懸命頑張るだけ。100キャップを取りたいという気持ちはまったくない。例えば、100キャップを達成したら、次は何になる?何もない。(次は)101しかない。1試合、1試合を、どれだけ大事にするか。それが僕のやり方」。
「ケガをしないようにして、100キャップを達成するためにプレーする。そういった、考えはとても危険です。『マイケルのために100キャップを取らせよう。』となると、周りにとっても危険。とにかくワールドカップに向けて、毎週、毎週、1日、1日、成長して、日本代表がもっと成長できるようにがんばっていきたい。自分の普段の姿勢、考え方、経験の伝え方。これらも含めて、すべてチームに貢献できれば、それが一番の仕事だと思う」。

イタリア戦でのリーチ-斉藤健仁撮影
ワラビーズ撃破へ、日本代表が目指す進化
日本代表(世界ランキング10位)は8月に、『ワラビーズ』こと、オーストラリア代表(同8位)とのホーム&アウェイ2連戦が控えている。
8月8日(土)に、大阪の『東大阪市花園ラグビー場』で、15日(土)にはオーストラリア・タウンズビルで対戦する。昨年10月の対戦では15-19と善戦した。しかし、過去の対戦成績は日本代表の0勝7敗といまだ白星はない。
ワラビーズ戦に向けてリーチは、「先を見ずに目の前の準備、目の前の相手にどうやって勝つか。分析もそうだし、1人1人どうやって勝っていくか。それを考えて、試合の大事なポイントでの持っていき方や、(アイルランド代表戦やフランス代表戦で課題となった)モールディフェンス、ラック周りのディフェンスを強化する。そうすれば、十分に勝てるチームになっていく」。
「身長2mあるLOが2人。体重110kg以上のバックロー、足の速いWTB(ウィング)もいる。十分に勝てるチームになってきた。あとは結果にどれだけこだわってやるかがすごく大事。オーストラリア代表に勝てば、9月のパシフィックネーションズカップや、秋に向けてすごく良い準備ができる。」と言葉に力を込めた。

イタリア戦、勝利の瞬間-斉藤健仁撮影
リーチが選んだ険しい道、日本代表とブレイブルーパスのために
網走合宿に参加する前、リーチは所属のブレイブルーパスで、今季もキャプテンを任された。4シーズン連続である。
「簡単な選択肢はキャプテンやらず、ワールドカップ前なので自分のことをやれば楽だ。しかし、楽な道を選ばず、もう1回、キャプテンをやることを選んだ。」とリーチ。
大ベテランのリーチは決して、『5度目』のワールドカップ、『100』キャップという数字にこだわることはない。
「もっと良いプレーがしたい。もっと強くなりたい。勝ちたい。」と、桜のジャージーを支える大黒柱。リーチは、今後も日本代表、そしてブレイブルーパスの勝利のために身体を張り続ける覚悟だ。














