ラグビー日本代表が欧州王者フランス代表に15-42で敗れた。
来年の『ラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会』を見据えた重要な一戦。モールと空中戦という世界トップレベルとの明確な差が浮き彫りとなった。しかし一方で、大学生を含む若手選手たちの躍動も見られた。敗戦から得た教訓と収穫を振り返る。
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ラグビー日本代表が挑んだW杯前哨戦
『ラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会』の前哨戦となった一戦。日本代表は欧州王者の前に良いところを出せずに力負けした。
7月18日(土)、ラグビー日本代表(世界ランク11位)は『ネーションズチャンピオンシップ2026』の第3戦を迎え、東京の『MUFGスタジアム(国立競技場)』で、『シックス・ネーションズ』(欧州6カ国対抗)2連覇中のフランス代表(同4位)と激突した。
日本代表とフランス代表の過去の対戦成績は1分13敗。来年、オーストラリアで開かれるワールドカップで同組となった強豪相手に、日本代表はホームで初勝利を挙げて「歴史を作る」と意気込んで挑んだ。

ファンに挨拶をする日本代表‐斉藤健仁撮影
大型FW対策として高さを追求
フランス代表はSH(スクラムハーフ)アントワーヌ・デュポン、WTB(ウィング)ダミアン・プノー、ルイ・ビエル=ビアレ、FB(フルバック)トマ・ラモスらがケガなどで不在だったが、キャプテンのSHマキシム・リュキュ、SO(スタンドオフ)ロマン・ンタマック、FBマチュー・ジャリベールなど同国を代表するスター選手が並んだ。また、FW(フォワード)には体重130kg、140kgクラスの選手がおり、大きくて重いFWがスクラム、モールでプレッシャーをかけてくることは明白だった。
そのため日本代表はチームではLO(ロック)が専門の身長198cmのエセイ・ハアンガナをFL(フランカー)として初先発で起用、控えのFWも6人置くなど、しっかりと対策をして臨んだ。また、2mを超えるキャプテンのLOワーナー・ディアンズを筆頭に、バックファイブの平均身長は199cmオーバーと、恐らく日本代表史上で最も高い身長の布陣となった。
日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は「攻撃の起点(であるセットプレー)にプレッシャーをかけたい。ラインアウトとスクラムにプレッシャーをかけて、そのうえでボールにもプレッシャーをかけ続けなければならない」と意気込んでいた。
当日は蒸し暑い曇天だったが、心配された雨は降らなかった。5万2632人の観衆が集まる中、試合は17:40にキックオフされた。

6月までフランスでプレーしていたSH齋藤。相手には元チームメイトが6人いた‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表は一時逆転も反則から失点
前半開始早々の2分、日本代表は中盤で倒れ込み(オフフィート)の反則。そこから自陣ゴール前まで攻め込まれてモールでトライを許してしまった。
その後、FB松永拓朗のPG(ペナルティゴール)で3点を返す。さらに、3-7で迎えた15分、キックカウンターから明治大学4年のSO伊藤龍之介が縦に仕掛ける。その結果、CTB(センター)ディラン・ライリー、WTB石田吉平と、80mほどをつないで左中間にトライ。8-7と逆転に成功した。
しかし、その後はノットロールアウェイなどの反則を繰り返してしまい、簡単に自陣22mへの進入を許してしまう。19分にはモールを組まれた後、最後はFBジャリベールにトライを与えてしまった。
日本代表は、モールで反則をしたLOハリー・ホッキングスにイエローカードが出されて数的不利となった。その後、さらに2トライを献上して8-28と大きくリードされた。
それでも36分、相手の反則からゴール前に迫ると、HO(フッカー)江良颯がタップからゲイン。最後は関西学院大学4年のPR(プロップ)大塚壮二郎が押さえて15-28に。こうして13点差に追い上げてハーフタイムを迎えた。

カウンターからトライを挙げたWTB石田‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表を苦しめた空中戦
後半、日本代表は先に得点を挙げて6点差として『勝つ流れ』に持っていきたかった。しかし、昨年から課題だった空中戦で競り負けてチャンスを作られる。
すると、再びFBジャリベールにトライを献上し15-35。11分にはモールを止めることができず、トライを献上。こうして15-42とされて勝負ありとなった。

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