点差をつけられたものの、一矢を報いようと日本代表は自陣からでも攻め続けた。だが、途中交替のFLティナン・コストリーのトライはダブルモーションで、トライが認められなかった。結局、後半はトライラインが遠く、得点を挙げられなかった。試合はそのまま15-42でノーサイドを迎え、日本代表は敗れた。
ラグビー日本代表の敗因はモールと空中戦
フランス代表は4トライ以上を挙げ、勝ち点5を積み上げ北半球6チームの中でトップに立った。日本代表は1勝2敗として南半球グループで5位となった。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には空中戦で圧倒的なパフォーマンスを披露したフランス代表の21歳、WTBテオ・アティソベが選出された。

モールが強力だったフランス代表‐斉藤健仁撮影
フランス指揮官「戦術面で勝つことができた」
フランス代表を率いるファビアン・ガルティエHCは「素晴らしい勝利だった。これは単なる遠征ではなく大会だ。最初に集合してから5週間になる。この期間を通して、選手たちは本当によく取り組んでくれた。その結果、最後を良い勝利で締めくくることができ、選手たちを称えたい。今日の試合は、戦術面で試合に勝つことができた。常にスコアでリードできたことで、心理的にも優位に立つことができた」と振り返った。
キャプテンSHリュキュは「日本の選手たちは非常にスピードがあり、爆発力がある。試合終盤、こちらに少しでも疲れが出れば、その隙をすぐに突いてくる。我々はラック周辺をうまく守り、日本代表の攻撃を止めることができた。難しい時間帯にも耐えることができた。」と胸を張った。

フランス代表のガルティエHC‐斉藤健仁撮影
ジョーンズHCが挙げた2つの課題
日本代表のジョーンズHCは「今日の試合は、我々にとって非常に有意義な試合だった。結果はもちろん望んでいたものではないが、試合結果に最も大きく影響したと思われる2つのエリアで、明確に相手に上回られた。」とコメント。
「1つはモール。フランスは6つのトライのうち、5つをモールから奪った。そして、空中戦でも明確に相手が上回った。この2点は、われわれにとって非常に大きな教訓。ただ、今日の選手たちの献身的な姿勢には満足している。本当によく粘った。激しくプレーし、チームとして戦い、最後まで諦めなかった。」と話した。
キャプテンのLOワーナー・ディアンズは「何か大きな差があったというよりも、自分たちがペナルティをして、相手のやりたいラグビーに持ち込まれてしまったという感覚。もちろん、モールの止め方など、もう少し修正しなければならない。ただ、後半には相手のモールを止めた場面もあり、少し良くなった。決定的な差があったというよりも、自分たちで自分たちを苦しい状況に追い込んでしまったという感じ。」と悔しそうに話した。

試合前、ディアンズ主将を先頭に「トレイン」でロッカーに戻る日本代表‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表に見えた若手の希望
ジョーンズHCは大学生のPR大塚、SO伊藤、そして初キャップとなったSO/FB上ノ坊駿介といった若手選手の活躍について聞かれて、「大塚は(日本語で)チョースバラシイ! アマチュアの選手で、シニアレベルのラグビーをまだ3試合しか経験していない。それにもかかわらず、彼のプレーは信じられないほど素晴らしかったと思う」と称賛。

ラグビー日本代表 初キャップとなった上ノ坊-斉藤健仁撮影
伊藤龍之介と大塚壮二郎が躍動
「さらに伊藤もいる。この2人が、質の高いフランス代表を相手に見せたパフォーマンスは、本当に傑出していた」。
「大塚と伊藤の2人がどこまで良い選手になれるのか、まだ誰にもわからない。後半には上ノ坊も出場した。彼も大学を卒業して1年目だが、非常に完成度の高い選手に見えた。」と手放しで称えた。

トライを挙げたPR大塚(中央)-斉藤健仁
オーストラリア戦へ向けたラグビー日本代表の再出発
今回の黒星は、来年10月に開幕するラグビーワールドカップに向けて、大きなレッスンとなったことは間違いない。ただ、ラグビー日本代表はその歩みを止めている時間はない。8月8日、15日にはホーム&アウェイでオーストラリア代表(世界ランク8位)との2連戦が待ち受けている。少しの休みの後、選手たちは7月25日から北海道網走市での合宿で再始動する。

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