9月5日(土)、ラグビー日本代表(世界ランキング12位)は、新潟の『デンカビッグスワンスタジアム』で、ワールドカップ出場を決めているカナダ代表(同24位)とテストマッチを行った。

7年ぶりのPNC優勝を狙う日本代表‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表、経験と連携を重視
エディーHCが継続起用を決断した理由
日本代表は8月27日から宮崎で合宿を敢行。合宿メンバーは6人がノンキャップ、またケガからの復帰組も名を連ねていた。今後の日程や対戦相手を考えると、世界ランキングで下位のカナダを相手にチャレンジングなメンバーを組んでくるのでは、と予想した。
しかし、蓋を開けて見れば、先発組のノンキャップは6月から合宿に参加していたWTB(ウィング)イノケ・ブルア(コベルコ神戸スティーラーズ)のみで、控えはスクラムに定評のある右PR(プロップ)稲場巧(静岡ブルーレヴズ)1人だった。主力を引き続き多く先発起用したのは、経験や連携を重視した結果だった。

初キャップとなったWTBブルア。力強いランを繰り返した‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表ハーフ団は6戦連続先発
またハーフ団も、9月のシリーズでキャプテンに任命されたSH(スクラムハーフ)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)。加えて、大学生のSO(スタンドオフ)伊藤龍之介(明治大学4年)が6試合連続の先発となった。
日本代表を率いるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、「(9月の3連戦は)選手たちにとっては、各国の代表チームを相手にインターナショナルラグビーを経験し、そのレベルでプレーする能力を高める機会になる。」とコメント。
続けて、ハーフ団についてもこう話した。
「彼らが私たちのベストの9番と10番。特に9番と10番は、一緒にプレーすることによってでしか良くならない。ワールドカップまでに、何が起きているのかを互いに感じ取れるようになってほしい。」

6試合連続で先発となったSO伊藤‐斉藤健仁撮影
ラグビー日本代表、FWがモールで圧倒
磨き上げたモールがカナダを粉砕
初秋の快晴の中、風もほとんどない絶好のコンディション。スタンドには1万8045人のファンが集った。長らく日本代表のS&C分野を支え、現在はハイパフォーマンスコーディネーターを務めるジョン・プライヤー氏の兄弟が逝去。その弔意を示すため日本代表の選手たちは喪章を左腕に巻いて試合に臨んだ。
この日のテーマは「最初の10分で相手をデモリッション(破壊)する」だった。試合開始早々、自陣からアタックする。ケガから復帰したCTB(センター)廣瀬雄也(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がゲインして好機を作った。だが、相手のディフェンスの粘りの前に、BK(バックス)でトライを取り切ることができなかった。

FWのモールでトライを挙げる日本代表‐斉藤健仁撮影
廣瀬雄也が代表初トライ
それでもFW戦で優位に立った日本代表は前半5分、相手の反則からFW(フォワード)陣が「この1週間、練習してきた」というモールでドライブ。最後はPR岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)が右中間にトライを挙げて先制。15分にも同じ形からHO(フッカー)原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)がモールからグラウンディングして12-0とした。
その後、相手に1トライを許したが、22分にもモールからFL(フランカー)ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)がトライ。27分、モールからのサインプレーでWTBブルアが抜け出し、最後はCTB廣瀬が代表初トライを挙げた。ロスタイムにもFL下川甲嗣(サンゴリアス)が右隅にトライして、31-7と大きくリードして前半を折り返した。

代表初トライを挙げたCTB廣瀬‐斉藤健仁撮影

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デンカビッグスワンスタジアム
- 上越新幹線 東京駅 - とき(123分)- 新潟駅 - 新潟交通バス(13分)- スポーツ公園前停留所 - 徒歩9分
- 取材・文:
- 斉藤 健仁( 日本 )

原田衛
1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次
2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。













