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カナダ代表に勝利し、笑顔を見せるラグビー日本代表
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反則に苦しむ時間帯も、終盤突き放してカナダを圧倒

原田衛とホッキングスが追加点

後半、開始直後、カナダが自陣でミスすると日本代表はHO原田が左中間にトライを挙げて38-7として、勝負を決めた。

その後、持ち前のアタッキングラグビーで圧倒して、トライを重ねたかった日本代表だが、逆にディフェンスで反則を重ねてしまい、なかなか相手陣でアタックする時間を作ることができなかった。

後半、トライを挙げたHO原田‐斉藤健仁撮影

後半、トライを挙げたHO原田‐斉藤健仁撮影

終盤に稲場とコストリーがダメ押し

18分、相手のミスからLO(ロック)ハリー・ホッキングス(サンゴリアス)がファイブポインターとなった。その後、相手に1トライを許したラグビー日本代表。

しかし、試合終了間際の37分、初キャップのPR稲場、さらにロスタイムにNO8(ナンバーエイト)ティエナン・コストリー(スティーラーズ)がトライ。その結果、57-12としてノーサイドを迎えた。

今季最多の57得点を挙げた日本代表はテストマッチの連敗を4で止めた。ベストディフェンス賞には相手を圧倒するタックルを随所で見せたFLガンターが選ばれた。

初トライを挙げて喜ぶPR稲場‐斉藤健仁撮影

初トライを挙げて喜ぶPR稲場‐斉藤健仁撮影

ラグビー日本代表、57得点の快勝にも笑顔なし

齋藤主将が語った反省点

結果だけ見れば快勝だったが、SH齋藤キャプテンの顔に笑顔はなかった。「若いチームで勝利できたことは自信になるし、チームにとって大きかった。」とした。

一方で、「僕ら自身は快勝だとは思っていない。」と表情を引き締め、「自分たちの思うスタンダードには達していなかった。」と振り返った。

相手を圧倒して、9トライ中8トライを挙げたFW(フォワード)陣。これに対して、ジョーンズHCはスクラムとラインアウトでは相手をデモリッシュできたことを評価した。そして、「今日のFWパフォーマンスは満足している。」と称えた。

ただ、BK陣は時折ゲインを見せたものの、特に相手陣22m内に入った後に、簡単なミスや反則を繰り返して得点することができなかった。

SH齋藤キャプテンは「試合中に少し取り急いでしまったところがあった。最初の5分に簡単に裏へ出られたり、エッジでゲインを取れた。加えて、その後も簡単な選択をしてしまった。ハンドリングエラーについても、相手のプレッシャーを受けて、無理に放ってしまう場面があった。」と反省点を口にした。

試合後のSH齋藤キャプテン。笑顔はなかった‐斉藤健仁撮影

試合後のSH齋藤キャプテン。笑顔はなかった‐斉藤健仁撮影

エディーHCが見据える成長曲線

ただ、試合週の水曜日、今シーズンで一番、きつい練習を選手たちに課したという。「フィットネスをさらに高めるため。」(ジョーンズHC)がその理由だ。

そのため、指揮官は「この2週間、ハードなトレーニングをしてきた。その結果、少し足が重い状態で試合に入った。しかし、それは最初から計画していたこと。来週(のアメリカ代表戦)はもっとシャープになる。コンディションも良くなるので、今日とは違うチームをお見せできると思う。」と話した。

また、BK陣の連携についても、ジョーンズHCはこう話した。

「新しいWTBが2人(ブルアと木田晴斗)、新しいインサイドCTB(廣瀬)が1人入った。選手同士がお互いのプレーを理解するには時間がかかる。BKは、私たちが求めるほどの連携がなかった。それでも、もう少し一緒に練習する時間があれば、その部分は良くなっていくと思う。」

大学生で10番を背負うSO伊藤(左)、カナダ代表戦で初キャップを得たWTBブルア‐斉藤健仁撮影

大学生で10番を背負うSO伊藤(左)、カナダ代表戦で初キャップを得たWTBブルア‐斉藤健仁撮影

次はPNC準決勝、ワールドカップ同組のアメリカ戦

悲願のPNC制覇へ負けられない一戦

カナダ代表戦を終えた日本代表は9月12日、19日にPNCを戦う。今年は日本代表、カナダ代表、フィジー代表(同9位)、アメリカ代表(同14位)の4カ国が参加し、日本国内で開催される。日本代表も含めて、4カ国は来年のワールドカップに出場を決めている。加えて、9月12日の準決勝で対戦するアメリカ代表は同じプールで戦う相手だ。

日本代表はここ2年間、いずれも決勝に進んだ。しかし、17-41、27-33と格上のフィジー代表に敗戦している。それだけに、今年に懸ける思いも一際大きいはずだ。ジョーンズHCも選手たちに向けて、「今年は優勝を狙う」と話したという。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
デンカビッグスワンスタジアム
  • 上越新幹線 東京駅 - とき(123分)- 新潟駅 - 新潟交通バス(13分)- スポーツ公園前停留所 - 徒歩9分
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
原田衛

1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

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