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ラグビー日本代表 イタリア戦で味方のトライに喜ぶSO伊藤
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ラグビー日本代表がパシフィックネーションズカップ優勝で示した成長と課題。総括したエディー・ジョーンズHCの言葉から読み解いていく。

ラグビー日本代表が7年ぶり優勝 エディーHCが今夏を総括

『パシフィックネーションズカップ』で、7年ぶり4度目の優勝を飾ったラグビー日本代表。試合翌日の9月20日にエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が会見を行った。今夏のテストマッチシリーズの総括

7月から9月のテストマッチ8連戦の結果は下記の通り、4勝4敗だった。格上のフィジー代表に勝利したことで、9月21日付けで日本代表の世界ランキングは12位から9位へと上昇した。

2026年、日本代表テストマッチ結果

※対戦国の( )内は試合当時の世界ランキング

ネーションズチャンピオンシップ2026

・7月4日(土)日本代表 27-10 イタリア代表(10位) 秩父宮ラグビー場(東京)

・7月11日(土)日本代表 20-36 アイルランド代表(3位) ニューカッスル(オーストラリア)

・7月18日(土)日本代表 15-42 フランス代表(4位) MUFGスタジアム(東京)

テストマッチ

・8月8日(土)日本代表 32-35 オーストラリア代表(8位) 東大阪市花園ラグビー場(大阪)

・8月15日(土)日本代表 17-56 オーストラリア代表(8位) タウンズビル(オーストラリア)

・9月5日(土)日本代表 57-12 カナダ代表(24位) デンカビッグスワンスタジアム(新潟)

パシフィックネーションズカップ2026

・9月12日(土)準決勝:日本代表 63-14 アメリカ代表(14位) 東大阪市花園ラグビー場(大阪)

・9月19日(土)決勝:日本代表 20-15 フィジー代表(9位) 秩父宮ラグビー場(東京)

左から原田、岡部、ディアンズ

左から原田、岡部、ディアンズ-斉藤健仁撮影

上位国8連戦で得たラグビー日本代表の手応え

ジョーンズHCが「結果を見れば、ランキングで日本より上にいるイタリア代表(対戦時は10位)とフィジー代表(対戦時は9位)の2チームに勝つことができた。これはチームにとって大きな成果。」と話した。

そして、「この12カ月を振り返ると、接戦に持ち込みながら、最後に勝ち切れなかった試合が3試合あった。オーストラリア戦が2試合、ウェールズ代表戦が1試合。フィジー代表戦は試合の重要な局面で、勝利するために必要なプレーを遂行できた。これは私たちにとって大きな一歩。」と総括した。

クロスゲームを勝ち切った価値

昨年11月にウェールズ代表に23-24。加えて、昨年と今夏もオーストラリア代表に15-19、32-35と惜敗してきた。しかし、フィジー代表戦はクロスゲームを20-15で制してパシフィックネーションズカップで優勝を飾った。イタリア代表、フィジー代表といった世界ランキング上位国に勝利するなど、着実に成長していることがうかがえる。

齋藤直人が感じたラグビー日本代表の進化

9月のシリーズでキャプテンを務めたSH(スクラムハーフ)齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)も、「昨年から今年にかけて、クロスゲームを最後に落としてしまうことがあった。アウェイのウェールズ代表戦も、フィジー代表戦と同じような状況だったが、(フィジー代表戦は)チーム全員が同じ画を見て、最後の時間帯をリードできた。残り時間が少ない中で、どのように時間を使い、試合を終わらせるかを統一し、最後まで締められた。その点でもチームの成長を感じた。」と話した。

得点力向上を支えたセットプレー改革

数字が示すラグビー日本代表の成長

ここで、少しデータを見てみよう。2024年は4勝7敗(総トライ38、総失トライ60、得失点差は-137)、2025年は5勝6敗(総トライ39、総失トライ44、得失点差+8)、今年は9月までで4勝4敗(総トライ35、総失トライ31、得失点差+31)だった。対戦相手は毎年違うが、1試合平均得点は2024年の27.0点、2025年の29.0点、今年9月までは31.4点と上昇している。

特に、今年の8戦の35トライのうち、FW(フォワード)でのトライが22もあった。特に9月の3連戦は、「セットプレーで圧倒する」(HO/フッカー原田衛)と、FW陣が目標に掲げたように、21トライ中15トライがモールを中心としたFWによるものだった。

モールとラインアウトが武器に

ジョーンズHCも「パシフィックネーションズカップを通して、FWはモールを含むセットプレーに非常によく取り組んだ。大会に向けて特に重点を置いてきた部分。その成果が形になった。」と納得した表情を見せた。スクラム、ラインアウトが日本代表の武器になってきていることは間違いなく、相手陣22mに入った後の得点力も徐々に高まってきている。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス

秩父宮ラグビー場

  • 住所
    東京都港区北青山2-8-35
  • TEL
    03-3401-3881
  • アクセス
    JR 千駄ヶ谷駅・信濃町駅 - 徒歩15分
    東京メトロ銀座線 外苑前駅 - 徒歩5分
    都営大江戸線 青山一丁目駅 - 徒歩10分
  • その他
    駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関をご利用ください。
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
原田衛

1999年生まれ、兵庫県伊丹市出身。東芝ブレイブルーパス東京所属のHO(フッカー)。桐蔭学園、慶應義塾大学で頭角を現し、セットプレーの安定性と運動量、強いリーダーシップに定評がある。2024-25シーズンにはチームの2連覇に貢献。2026年にはスーパーラグビーのモアナ・パシフィカで海外挑戦し、8試合に出場してフィジカルとメンタルを強化した。日本代表では12キャップを持ち、2026年マオリ・オールブラックス戦でキャプテンに指名されるなど、チームを牽引する存在となっている。

佐藤健次

2002年生まれ。桐蔭学園高では全国高校ラグビー大会2連覇に貢献し、早稲田大学でも活躍。大学4年時からラグビー日本代表に招集された若手フッカー。現在は埼玉ワイルドナイツに所属し、ワールドカップ出場と海外挑戦を目標に成長を続けている。

リーチ マイケル

1988年生まれ、ニュージーランド出身のラグビー日本代表フランカー。東芝ブレイブルーパス東京所属。2015年ワールドカップで日本代表主将として歴史的勝利を導き、2019年大会でもベスト8進出に貢献した。豊富な経験とリーダーシップでチームを支える精神的支柱として、現在も世界の舞台で活躍を続けている。

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