パデル日本代表女子の佐藤千文選手と小澤琴巳選手が9月29日、アジア大会パデル競技女子初戦に登場。カタール代表ペアを相手に持ち前の総合力を発揮し、セットカウント2-0のストレートで快勝した。
大会初日に“てるしんペア”こと安藤輝明選手・中村慎之助選手がもたらした勢いを引き継ぎ、日本代表は男女そろって白星発進。メダル獲得へ向けて好スタートを切った。
その注目の大会で、日本女子のエースペアが見せたのは結果だけではない。世界で磨いた技術、アジア屈指のフィジカル、そして「パデルをもっと日本に広めたい」という強い想いだった。

初戦突破を果たした佐藤千文・小澤琴巳ペア-Journal-ONE撮影
パデル日本代表女子が初登場 最強ペアに集まった期待
16時から行われた女子初戦。日本代表としてコートに立ったのは、佐藤千文選手と小澤琴巳選手のペアだった。
世界レベルの経験を積み重ねる佐藤選手と、アジア女子屈指の攻撃力を誇る小澤選手。まさに“本場の技”と“フィジカル”が融合した、日本パデル界最強の看板ペアである。
対戦相手はカタール代表のMURAD Alya(アリア・ムラド)選手とFARAMARZI Maha(マハ・ファラマルジ)選手だった。
しかし、世界ツアーを経験する佐藤選手とアジア屈指の攻撃力を誇る小澤選手との間には依然として大きな実力差があるとみられていた。
会場には大勢の観客が詰めかけ、日本代表女子の初陣を見守った。

パデル日本代表の大応援団-Journal-ONE撮影
Journal-ONE独占インタビューで語った佐藤千文の覚悟
大会前、ジャーナルワンは佐藤千文選手に独占インタビューを実施している。その中で、佐藤選手は大会を前に「歴史に残る大会にしたい。」と語った。これは、メダル獲得だけでなく、日本でパデルを普及させたいという想いから来る言葉であった。
3歳からテニスを始めた佐藤選手は、高校卒業後に出会ったパデルに魅了され競技へ転向。看護師資格を取得し社会人を経験した後、競技に専念する決断を下した。
2024年にはパデルの本場スペインへ渡り、現在はインドネシアを拠点に世界各地のFIPツアーを転戦している。日本人選手の中でも屈指の国際経験を誇る存在だ。
インタビューでは、「この大会をきっかけに日本でパデルを知ってもらいたい。」「アジア全体で盛り上がったらうれしい。」とも語っていた。
この日のコートには、まさにその想いを体現するかのようなプレーがあった。

パデル日本代表の佐藤千文選手-Journal-ONE撮影
パデル日本代表を支える世界基準の技術とアジア屈指の攻撃力
スペインとインドネシアで磨いた佐藤千文のゲームメイク
佐藤選手最大の武器は、卓越したディフェンス力とゲームメイク能力だ。
パデルはガラス壁を利用する特殊なラケットスポーツである。ボールが壁に当たってからもプレーが続くため、反射後のボール処理能力が極めて重要になる。
佐藤選手はスペインでの武者修行を通して、この分野を徹底的に磨いてきた。
壁から返ってくるボールへの反応、相手を崩すロブ、ラリーのテンポをコントロールする判断力。世界レベルの環境で培った技術は日本代表の大きな武器となっている。
試合中も相手の嫌がるコースへ高いロブを送り続け、小澤選手の攻撃を引き出すチャンスメイクを繰り返した。

卓越したボールコントロールを持つ佐藤千文選手-Journal-ONE撮影
小澤琴巳のスマッシュが生み出す圧倒的な破壊力
一方の小澤選手は、女子パデル界では圧倒的なサイズとなる身長168センチを誇る。
その高さを活かした高打点のスマッシュは、まさにアジア屈指。ネット際では長いリーチを活かして相手にプレッシャーを与え続ける。高い位置から振り下ろされるショットは鋭く、ボールをコート外へ打ち出すほどの破壊力を持つ。


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- 取材・文:
- 編集部-矢澤( 日本 )













