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佐藤千文選手は、2026年アジア競技大会にパデル日本代表として出場する注目選手だ。パデルが初めて正式競技として採用される歴史的な大会を前に、佐藤千文選手にジャーナルワンが独占インタビュー。

メダル獲得への想いはもちろん、日本でパデルを広めたいという夢についても語ってもらった。

幼い頃は人見知りだった少女が、なぜ世界を転戦するアスリートになったのか。そして、なぜ安定した人生よりも「海外で挑戦する道」を選んだのか。

アジア大会直前の心境からテニスとの出会い、パデルに魅せられた理由まで。パデル日本代表・佐藤千文選手の素顔に迫る。

佐藤千文選手が挑むアジア大会|歴史をつくるパデル日本代表の決意

2026年アジア競技大会は、パデル界にとって特別な意味を持つ。

これまで世界的な人気を高めてきたパデルだが、アジア競技大会で正式競技として実施されるのは今回が初めて。そして開催地は日本だ。

競技の未来を左右するその舞台に、日本代表として立つのが佐藤千文選手である。

アジア競技大会名古屋でパデル日本代表の佐藤 千文選手-佐藤千文選手提供

今の心境と目標

──アジア大会開幕を目前に控えた今の率直な心境を教えてください。

「一番はすごく楽しみだなと思っています。」

「パデルが初めてアジア競技大会の競技になりました。さらに開催地が日本ですので、とてもスペシャルな大会というか。本当に楽しみな気持ちが一番大きいですね。」

緊張よりも期待。初めて歴史の舞台に立つアスリートらしい率直な言葉だった。

──日本代表としてどのような目標を掲げていますか。

「もちろん目標はメダル獲得です。」

「しかし、個人的には、今取り組んでいるプレーをしっかり発揮することも大事だと思っています。あとは楽しんでプレーができればと。」

結果を追い求めることと、自分らしいパフォーマンスを出すこと。その両方を大切にしたいと佐藤千文選手はいう。

──メダル獲得に向けて最も重要だと考えていることは何でしょうか。

「パデルは皆さんが思っているよりもラリーが長く続きます。加えて、急に流れが変わることもあります。ミスが早かったり、無理なプレーをしたりすると流れが変わってしまうことも多いのです。」

「私は粘り強くラリーを続けることを得意としています。なので、それをベースにして、その中でチャンスを見つけたら攻めていく。そういうプレーができればメダルに近づけると思っています。」

パデルは一発で決まるスポーツではない。壁を使いながら何度もボールをつなぎ、相手の隙を探る。だからこそ、我慢する力が勝敗を左右する。

その粘り強さこそが、佐藤千文選手最大の武器なのだ。

壁も使い粘りをみせる佐藤選手-佐藤選手提供

佐藤千文選手が語る日本代表

日本選手の特長とライバル国

──日本代表チームの強みはどこにありますか。

「日本人選手は結構粘り強いプレーが得意なんじゃないかなと思います。綺麗なショットを打とうとしたり、同じところにしっかり打ち続けたり、冷静にプレーしたり。そんな選手が多いと思います。」

海外選手、とりわけスペイン選手は強気なプレーを選択することが多いという。一方、日本人選手は冷静さと忍耐力で勝負する。

「スペインの選手は多少無理をしてでも攻めてくることが多いです。でも日本人選手はもう少し冷静に戦うタイプが多いですね。」

その姿勢に、日本チームらしさが表れている。

──アジアのライバル国で特に意識している国はありますか。

「インドネシアですね。最近すごく伸びてきていますし、選手層も厚くなってきています。」

「普段からアジアツアーで対戦することも多いです。アジア大会でも、いい試合になると思っています。」

アジア各国の実力差は年々縮まっている。その中でもインドネシアは急成長を続ける強豪国として存在感を高めている。

アジア大会では、インドネシア戦を中心に日本代表の活躍に注目して欲しい。

日本代表として臨む決意

──アジア大会は競技人生の中でどのような意味を持つ大会だと思いますか。

「本当に特別な大会になると思っています。パデルが初めて正式競技になって、日本開催でもあって。いろいろなことが重なっています。」

「この大会をきっかけに日本でパデルを知ってもらいたいです。そして、アジア全体で盛り上がったりしたら嬉しいですね。」

ここで見えてくるのは、佐藤千文選手が戦う理由だ。それは自分のためだけではない。パデルという競技の未来のためでもある。

メダルを獲得したい。しかしその先にある「パデルを広める」という目的こそ、彼女を突き動かしているのかもしれない。

アクセス
名古屋市東スポーツセンター
  • 東海道新幹線 名古屋駅 - JR中央線(12分)- 大曽根駅 - 地下鉄名城線(2分)- ナゴヤドーム前矢田 - 徒歩すぐ徒歩 約6分
この記事に関連する人物
佐藤千文(さとう・ちふみ)

2000年10月7日生まれ、東京都北区出身。3歳からテニスを始め、高校卒業後に出会ったパデルに魅了され競技へ転向。看護師免許を取得し、大学卒業後は社会人を経て競技活動に専念。2024年から1年間、パデルの本場・スペインを拠点に。現在はインドネシアを拠点に世界を転戦している。日本パデル協会強化指定選手(2019~2024年)。全日本パデル選手権ベスト4、FIP PROMOTIONベスト16、アジアパデルツアー香港大会準優勝などの実績を持つ。2026年アジア競技大会パデル日本代表。

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