中村知春が女子ラグビー界に新たな歴史を刻んだ。
サクラセブンズ最多70キャップを誇る38歳のレジェンドだ。栃木大会決勝で同点トライと延長決勝トライ。その結果、ナナイロプリズム福岡をクラブ初優勝へ導いた。

トライを挙げ雄叫びをあげる中村知春(ナナイロプリズム)‐斉藤健仁撮影
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世界トップクラスのサクラセブンズを支える大会
現在、日本ラグビー界で最も競争力が高い女子セブンズ(7人制ラグビー)。
世界のトップ4に入ることも珍しくなくなってきた『サクラセブンズ』(女子セブンズ日本代表)。この力を支えているのが、今年で12回目を迎えている『太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ』だ。
2026年も昨年同様に全国で3大会が開催。3大会のシリーズポイント上位8チームの座を争う。その結果、総合優勝を決める『グランドファイナル』へと進めるのだ。時期は8月、札幌の『大和ハウス プレミストドーム』で開催される。
第2戦の栃木大会は7月11日(土)12日(日)に、『ホンダヒート・グリーンスタジアム』で行われた。このスタジアムで今シリーズが行われたのは初のことだった。栃木大会は夏の大会ということもあり、15時からのキックオフ。
1日目は12チームがA~Dの4つの予選プールに分かれて2試合。つづいて、2日目が順位決定トーナメントとなった。各プールの1位が戦う1~4位決定戦、2位同士で5~8位決定戦。加えて、3位同士も9~12位決定戦を戦った。そのため、1日2試合×2日間で開催された。
年々レベルが上がる大会、高校生も躍動
各チームには現役のサクラセブンズや経験者、15人制の女子日本代表選手が在籍。加えて、強豪チームには世界各国の代表選手も所属し、スピード感、激しさ、ボールの展開力など年々、レベルが上がっている。
高校生だけのチャレンジチームが健闘
そんな中でも健闘したのは将来のサクラセブンズ候補だ。高校生のみで構成された『チャレンジチーム』はプールBで1敗1分。総得点の差で3位となった。
加えて、2日目は『追手門学院大学女子ラグビー部VENUS』(21-14)と、『北海道バーバリアンズディアナ』(19-12)を接戦で下す。この2連勝の結果、1桁の9位に入った。
「去年も出たが、ほとんど勝てず悔しかった。大人の選手が相手だと1対1で勝てない。しかし、今年はサポートやコネクトとして、チームとして戦えている。高校生で味わえないスピード感、フィジカルを体験できてすごく良い大会。本当に良い機会になっている」。
チャレンジチームのゲームコントローラー大内田彩月(修猷館高校3年)は、声を弾ませた。

9位に喜ぶ高校生で構成されたチャレンジチーム‐斉藤健仁撮影
中村知春 率いるナナイロプリズム福岡
大会1日目で各プール1位となった4チームは以下の通り。
『ナナイロプリズム福岡』『PEARLS』『ながとブルーエンジェルス』『日本体育大学ラグビー部女子』だ。
この4チームが2日目に1位~4位を決める決勝トーナメントに進出。この、栃木大会の優勝争った。
4連覇を狙うながとブルーエンジェルス
まず、優勝の最右翼は、4連覇を狙うながとブルーエンジェルス。サクラセブンズの中軸の平野優芽、大谷芽生やオーストラリア代表選手などを擁している強豪だ。
6月の熊谷大会も圧倒的な強さで制したながとブルーエンジェルス。加えて、今大会の準決勝でも強さを発揮。サクラセブンズでもキャプテンを務める須田倫代らが在籍するPERALSに22-5で勝利。快勝で決勝に駒を進めた。

サクラセブンズのキャプテン須田倫代(PERALS)‐斉藤健仁撮影
中村知春が挑んだ優勝候補との決戦
一方、決勝に進んできたのはナナイロプリズム福岡。
前回の熊谷大会は5位。しかし、昨年2大会で準優勝だったナナイロプリズム福岡は準決勝で粘りを見せた。
今年、調子の良い日本体育大学ラグビー部女子を12-7で退け、ファイナルに進出した。
決勝で生まれた劇的な逆転ドラマ
前半はながとブルーエンジェルスが主導権
決勝戦はすっかり暗くなった19:35にキックオフされた。前半、圧倒的な攻撃力を誇るながとブルーエンジェルスのペースで進み、藤崎春菜、矢崎桜子がトライ。
その結果、ながとブルーエンジェルスが12-0と試合の主導権を奪った。試合はこのままブルーエンジェルペースで終わるか、と思われた。

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