JDリーグ”再輝動”企画‐男子ソフト”王者・ヒラキン”の吉村啓監督が太陽誘電に新風を呼ぶ

新たな環境での成長

吉村）それと、”特別な環境が人を変える”ということです。今まで行ったことのない場所、対戦したことのない相手、大会を体験することで、人間的にも新たな成長ができるのです。そのようにして、プレーオフ、ダイヤモンドシリーズ、日本代表と新たなステージを経験することで、選手としても人間としても成長できるチームにしていきたいです。

監督自身のマインドセットと本拠地・群馬県

料理で整えるマインド

― 沖縄（高校生まで）、愛知（大学生）、東京（JICA受験）、岡山（平林金属）と様々な地域で活躍している吉村監督ですが、群馬県ではどういったマインドセットをされていますか。

吉村）料理をすることが私のマインドセットですかね。私の実家の両親は共働きで、父が担当する家事が料理だったんです。なので、自分も自然と料理をするようになりました。岡山時代は、休みの日は私が料理を作っています。たとえば、パスタなどはソースから自作しますよ。トマトソースもクリームソースもね（笑）。

群馬県の魅力発見

吉村）それと初めての群馬県なので、時間があるときは出歩くようにしています。すると、周辺にお蕎麦屋さんが多い。これには驚きましたね。群馬県は小麦が採れる地域なのでうどん屋さんが多いんです。まさか、お蕎麦屋さんも多くて、それが美味しいお店ばかりです。また、多いと言えば群馬県は温泉県！温泉に浸かったり、サウナに入ったりしてリフレッシュもしていますね。

料理でマインドセットしているという吉村監督∸Journal-ONE撮影

家族の応援と新たな生活

― 岡山からの単身赴任、ご家族は太陽誘電の監督就任についてどう思っているのでしょうか。

吉村）妻は生まれも育ちの岡山です。しかしながら、私が群馬県に行くことを喜んでくれています。「請われて行くのは幸せなこと」と、監督就任の後押しをしてくれました。

吉村）娘たち（中3、小4、小1の三姉妹）もとても応援してくれているんです。特に長女は来年高校受験なのですが、「群馬県の高校に進学する」と受験勉強を頑張っています。一方、次女は岡山で男の子に混ざってソフトボールを始めたので、岡山が良さそうでした。すると三女は、「私も群馬に行く！」と家族で一番積極的です。「おいおい、まだ小学校に通い始めたばかりだろ」とこちらが突っ込むくらいです（笑）。