アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

Bプレミアの条件を満たしたトヨタアリーナ東京のコートビュー-永瀬和志撮影
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東京・お台場に立つ新アリーナ

公式の愛称は「レインボータウン」だそうだ。東京都江東区の台場、有明あたりの特別区「臨海副都心」のことである。

東京都心の混雑緩和のためにバブル絶頂期の平成元年頃から開発が始まったこの場所の当初の開発計画における名称は「東京テレポートタウン」だった。

今となってはそのような名前が存在したことすら、ほとんど記憶されていない。この地域は「お台場」として圧倒的に広く通っている。その名称が定着したのは、どうやら都知事時代の石原慎太郎氏がそのように呼んだからのようだ。

お台場に完成したトヨタアリーナ東京の外観-永瀬和志撮影

お台場に完成したトヨタアリーナ東京の外観-永瀬和志撮影

このお台場のいちエリアである「青海」に象徴的な施設が完成した。トヨタアリーナ東京(以下トヨタアリーナ)だ。2023年の7月に起工した楕円形のアリーナを中心とした施設は、10月3日、アルバルク東京(以下、A東京)と宇都宮ブレックスによる2025-26のBリーグ開幕戦で開業となる。

Bリーグの強豪・A東京の“城”

商業施設のパレットタウンと自動車展示ショールームのMEGA WEBの跡地に作られたトヨタアリーナは、Bリーグの強豪・A東京の本拠地として作られた「城」である。2025-26が創設から10年目のシーズンとなるBリーグはさらなる拡大を目的として2026-27より「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」を頂点としたリーグ再編を行う。各階層に入るにあたってはビジネス面での様々な要件を満たす必要がある。アリーナはその主要件の一つで、最低5,000人以上の収容人数であることやスイートルームの設置などが条件となっている。

Bプレミアの条件を満たしたトヨタアリーナ東京のコートビュー-永瀬和志撮影

Bプレミアの条件を満たしたトヨタアリーナ東京のコートビュー-永瀬和志撮影

1980年代後半から一環して日本のトップリーグに籍を置き、数々の優勝を手にしてきた盟主の一つであるA東京はBプレミア入りのために浚渫土砂等で埋め立てられた青海にこの城を建てた。

Bリーグの発展とそれに伴って全国各地に新たな「夢のアリーナ」が建設されている。このトヨタアリーナでは様々な見どころ――ひいては付加価値――を提供する場所にしようと苦心が見えるものとなっている。

トヨタアリーナはスポーツ・ファースト

トヨタアリーナで際立つのが、「スポーツのための場所」であることが優先されたアリーナである。「アリーナ」という単語はラテン語「砂」を意味し、古代ローマの闘技場に砂が敷かれていたことから来ているそうだ。現代においてもその単語はスポーツ会場を容易に想起させるが、一方で音楽コンサートや展示会などの用途でも使用される。Bリーグは現状、レギュラーシーズンの試合が60でうち半分がホームゲームとなっている。つまりは、バスケットボールの興行をホームで行うのは30日程度でしかなく、それ以外の時にいかにして興行を催してもらうかもアリーナ経営において重要なこととなる。

その中で、トヨタアリーナはあくまでスポーツを中心とした。特化した、としてもいい。それもプレーをする「する側」だけではなく、「観る側」「訪れる側」にとっても訪れる価値のある空間となるような工夫を施している。

「する側」からいえば、アルバルクはトヨタアリーナを試合のみならず日頃の練習もここで行う(付帯の練習体育館がある)。球団の事務所もここに置かれた。昨シーズンまでチームは府中市にある練習場を使用し、試合は東京都渋谷区の代々木第一体育館などで行っていた。このようにすべてが一箇所に集約されたBリーグのチームは現状、アルバルクのみであるはずだ。

内覧会で見せたトヨタアリーナの全貌

8月28日にはメディア向けにトヨタアリーナの内覧会が開催された。その際、日本代表チームでも活躍するチームの顔の1人、テーブス海は「移動が減りその分、体のケアなどへの負担が減るのは助かります」と話した。ついでにいえば、お台場は羽田空港や品川駅にも近く、飛行機や新幹線でアウェイの試合へ赴くにあたっても移動の普段が軽くなりそうだ。

内覧会で新アリーナの感想を述べるデーブス海ら‐永瀬和志撮影

内覧会で新アリーナの感想を述べるデーブス海ら‐永瀬和志撮影

敷地総面積は26,466㎡のトヨタアリーナで前述の練習場を中心としたチームが主に練習日に使う場所は「クラブハウス」と呼ばれる。クラブハウスにはロッカールーム(試合時に使用するロッカールームはまた別)や広々としたトレーニングルーム、リハビリ等で使用される小規模プールのアクアセラピー室、酸素ルーム、仮眠室等が設置されている。贅沢なほどの環境が用意されている。

アクセス
トヨタアリーナ東京
  • 東海道新幹線 品川駅 - 山手線(3分)- 大崎駅 - りんかい線(11分)- 東京テレポート駅 - 徒歩5分
  • 東海道新幹線 品川駅 - 上野東京ライン(5分)- 新橋駅 - ゆりかもめ(20分)- 青海駅 - 徒歩4分
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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