特に、ベテランエース・庄司奈々の安定感は素晴らしく、テンポの良い投球が守備のリズム作りにも一役買っている。上位の豊田織機戦での登板か?今シーズン2敗と相性の悪い日本精工戦での登板か?石村寛監督の選手起用にも注目したい。

伊予銀行はエース・庄司で必勝を期す-Journal-ONE撮影
望月朱里(SGホールディングス)
次に、4位のSGホールディングス。開幕から接戦を落として3連敗と出遅れたが、徐々にペースを上げていった。その後、エースのキャスリン・サンダーコックを中心に、成長した日本人打者たちの活躍で勝ち星を積み上げた。その結果、JDリーグ発足以降4年連続となるプレーオフ進出の射程圏内につけている。
そして、ここまでチームをけん引するのは、昨季にトラックドライバーからJDリーガーに復帰した望月朱里だ。これまで本塁打0ながらも、11打点と勝負強さを発揮し、若い選手たちに良い刺激を与えている。

SGHの精神的支柱・望月朱里の活躍に注目だ-Journal-ONE撮影
加藤愛監督が優勝の条件に掲げる「日本人選手の台頭」を、下支えしているベテラン・望月。精神的支柱として今まで通りの力を発揮すれば、間違いなくSGホールディングスの地元2連勝も見えてくる。
三輪さくら(SHIONOGI)
最後に、5位のSHIONOGI。昨季164 イニングスを投げて19勝、チームを初のプレーオフへと導いた絶対的エース・三輪さくら。実際に、今季も他チームのエースたちと互角の勝ち星「11勝」を挙げている。そのエースに、昨シーズンと同様の成績を求めるのは酷だろう。
しかし、それでも残すは2試合、松田光監督の投手起用に注目が集まるところだが、年々力を付けてきている打線の奮起にも期待したい。

二人三脚で歩んできた松田監督と三輪さくら‐Journal-ONE撮影
結びに:この週末、ソフトボールの熱狂を体感しよう!
繰り返すが、対象3チームのファンはもちろんJDリーグファンすべてにとっても、最終節の京都ラウンドは見逃せない展開となる。
西地区3位争いは、まさに「一球で運命が変わる」ドラマの連続。選手たちの真剣勝負、チームの意地、そしてファンの声援が交錯する京都ラウンドは、JDリーグ2025のハイライトとなること間違いなし。

左から加藤愛監督(SGH),石村寛監督(伊予銀行),松田光監督(SHIONOGI)-Journal-ONE撮影
京都ラウンドはわかさスタジアム京都で開催。1日3試合が行われ、チケット1枚でその日の全ての試合が観戦できる。また、JDリーグ公式サイトではライブ配信も実施される。
ぜひ、わかさスタジアム京都での観戦、またはライブ配信での視聴を通じて、JDリーグ、女子ソフトボールの魅力を存分に味わってほしい。
