春休みどこ行く?春休み旅行2026|伊勢神宮・掛川花鳥園・穂高荘・伏見稲荷特集

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U20日本代表は高校日本代表と合同セッションを行った後、両チームで記念撮影
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高校・大学の縛りを超え、世代の融合を図る

大久保HCは合宿最終日の3月10日、千葉・市原で日本代表と高校日本代表と合同セッションを行った。大久保HCは高校日本代表候補30名に、U20に選ばれる可能性があることを伝えている。そのため、高校日本代表のイングランド遠征にも参加した。

「日本はどうしても学年の縛りがある。しかし、今の高校日本代表選手は、海外遠征がゴールではなく、U20の世界大会がユース世代の目標となるよう。そこで自分がプレーしたいと思えるよう。これからも連携を深めていくことがユースの強化では最も必要。」と話す。

「今のU20日本代表は3学年くらいをミックスし、意図的に経験を循環させている。日本人がどう世界で勝つか、というディスカッションを深めていき、そういった仕組みが一歩進んだのはうれしい。」と、大久保HCは続ける。

現に、高校日本代表のSH荒木奨陽(中部大春日丘3年、帝京大学進学)と、CTB林宙(京都工学院3年、帝京大学進学)の2人。彼らは昨年、飛び級でU20日本代表に選出された。高校日本代表のイングランド遠征で活躍した選手の中からも、きっとU20に昇格する選手も出てくるはずだ。

U20日本代表の大久保HC‐斉藤健仁撮影

U20日本代表の大久保HC‐斉藤健仁撮影

世界と戦うためフィジカルの底上げを重視

チームが本格始動する前の2月、2024年と同様に大久保HCはFWの選手たちだけを集めてリーグワンとの強化合宿を3回、繰り返した。

その意図を改めて聞くと「(世界の強豪に勝つには)前提として、FWが勝てないとアタックもディフェンスも機能しない。プロセスとしては最初なので、これからも格上のリーグワンのチームに胸を借りて6月に向かって仕上げていきたい。

彼らはユースの世界大会がゴールではなく、日本代表を目指して、ワールドカップに出場することがゴール。スタートとして、ユースでこういった習慣が身につくことが大切。」と説明した。

また、大久保HCはFWの選手たちにフィジカルアップを要求し、合宿中は1日、3~4回、ウェイトトレーニングを課し、昼寝だけでなく、就寝前にも豚肉を中心とした食事を摂っている。

指揮官は食事の回数が多く、「お金が大変です」と苦笑する。しかし、その甲斐あってPR原悠翔(明治大学1年)はすでに6週間で体重が6kgも増えた。

「原は昨年の高校日本代表遠征から見ている。世界で対戦するという意識に変わり、自分の習慣が変わったと思う。」と大久保HCは意識の成長にも触れた。

スクラムセッションには元日本代表PRだった畠山さんの姿も‐斉藤健仁撮影

スクラムセッションには元日本代表PRだった畠山さんの姿も‐斉藤健仁撮影

キーワードは『超速』を越える『コスモ』アタック

大久保HCが目指すラグビー、そしてキーワードは2年前から変わらない。それは、カオス(混沌)ではなく、体系化された『超速』越えるほどの素早い攻撃である『コスモ』アタックだ。

大久保HCは「ニュージーランド、スコットランド、イタリアにオーソドックスに戦って、勝負になるかと言ったら、 (過去の1部大会で)1勝15敗という成績が物語っている。」と話した。

そして、「頭を使って日本人だけでどう勝つか。組織力の最大化という意味では、個々になったら勝てないことを理解している。それゆえ、カオスにならないように2年前から『コスモ』をキーワードに使っている。しっかりとグループの中で相互作用させて、組織力を上げていきたい。」と続けた。

コスモアタックで組織力を上げると大久保HC-斉藤健仁撮影

コスモアタックで組織力を上げると大久保HC-斉藤健仁撮影

前に出る意識と“ボールを下げない”攻撃の徹底

加えて、「また、ラグビースタイルは彼らの引き出しに今までなかったもの。(相手から)逃げないで、どうやってボールを下げずにプレーするか。特にBKはボールを下げた瞬間に、FWがどんどん下がっていく。いかにFWを助けて前に出してあげられるか。そこの意識を変えていきたいし、本当にみんながチャレンジだと思う。」と話した。

大久保HCは選手に「6月27日、クタイシで午後3時半からニュージーランド戦が決まっている。もし、グラウンドに立ちたいのであれば、そこに向けて毎日努力を継続してほしい。」ということを選手たちに伝えている。

4月からも合宿を重ねて、リーグワンのチームやNZUとの対戦など、6月の本番まで対外的な試合は8試合ほどあるという。大久保HCは「時間を言い訳にせず取り組んでいきたい」と前を向いた。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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