NECグリーンロケッツは、今季限りで40年の歴史に幕を下ろすリーグワン・ディビジョン2所属の名門クラブだ。しかし、今季限りで、40年の歴史に幕を閉じる。
昨年12月、JR東日本に譲渡されることが決定。5月2日(土)には、千葉『柏の葉公園総合競技場』で最後のホストゲームを迎えた。

メインスタンドほ熱心なファンでほぼ満員だった‐斉藤健仁撮影
40年の歴史を振り返り、OBたちがプレー
グリーンロケッツの歴史を振り返るラストホストゲーム
グリーンロケッツは、現在はディビジョン2に甘んじているが、2000年代、日本選手権で3度、マイクロソフトカップで1度優勝、計4度の日本一に輝いた名門だった。
そんなグリーンロケッツのホスト柏の葉での最後の勇姿を見ようと、「40年間、ありがとう。この誇りは、次の時代へ走り続ける。」と書かれたタオルを掲げた観客1万1620人が集った。これは、グリーンロケッツにとってホストゲーム最多記録となった。
スタジアム周辺にはいつもの通り、30を超えるキッチンカーが並んだ。スタジアムのコンコースにはNECラグビー部時代からの選手写真や、優勝カップなどで歴史を振り返ることができる『ヒストリー展示』が。そこでは、多くのファンが昔の思い出を懐かしんでいた。また、大きなフラッグも置いてあり、ファンがメッセージを書けるようになっていた。

40年間、ありがとう。」と書かれたタオル‐斉藤健仁撮影
OB戦でつながる絆とレガシー
試合前には、『GREEN』と『ROCKETS』の2チームに分かれたOB戦が15分ハーフで開催。61歳の太田治GM(ゼネラルマネージャー)や、引退して間もない田中史朗さんなど、元日本代表選手も多数参加した。そして、かつての仲間と汗を流していた。
監督も経験した元日本代表FL(フランカー)の浅野良太さんは、「たくさんの人に応援していただいていたんだな、と実感した。グリーンロケッツの良いものを受け継ぎながら、新たなチームを築いていければ。」と話した。
また、タックラーとして名を馳せた元日本代表SH(スクラムハーフ)の辻高志さんは、「最高です。寂しさはありますが、戦った仲間と最後に試合ができたのは記念になった。」と話した。

盛り上がりを見せたOB戦‐斉藤健仁撮影
全力で最後のホームゲームに挑む
NECグリーンロケッツのホストゲーム最終戦の相手は、2部で優勝を争っている花園近鉄ライナーズだった。元日本代表だけでなく、現役南アフリカ代表や元オールブラックスが在籍する一筋縄ではいかないチームだ。
また、この試合は最後のホストゲームということだけではない。試合後にはNECで16シーズンプレーした「タッキー」こと、PR(プロップ)瀧澤直の引退セレモニーが予定。さらには、34歳のベテランWTB(ウィング)後藤輝也の公式戦100キャップという節目でもあった。
2008年からコンサルタントとしてチームと関わりを持っていたというグレッグ・クーパーHC(ヘッドコーチ)。
彼は試合前、「今日という素晴らしい機会、試合を楽しんでほしいというところから選手に話し始めた。自分の中で一番大事なメッセージだったのは、後悔なく全力でやってほしいということ。どの立場であれ、これ以上できなかったと思って、この試合を終えてほしいという話をした。」と語った。、
LO(ロック)ローリー・アーノルドキャプテンも、「こういった特別な機会を経験できるのは、キャリアの中でもきっと数えるほどだということ。そして、ラグビーのキャリアを終えて引退した時に残るのはある意味、思い出だけ。だからこそ、今日しっかり思い出を作って、この機会を楽しんで、後悔のないようにやろう。」と選手たちに声を掛けた。

グリーンロケッツとは長い付き合いだというクーパーHC‐斉藤健仁撮影
ラストゲーム、そして瀧澤直の引退試合に勝利
ファンやOB、関係者、チームメイトの思いを背負って試合に臨んだNECグリーンロケッツの選手たち。そのプレーは、やはり一味違った。「世界のいろいろなところでプレーしてきたが、これほどの観客の前でプレーするのは、すごく久しぶりなことだった。それゆえ、間違いなくモチベーションが上がる要因にもなった。」とキャプテンが言ったように、風上だった前半は16分までに13-0とリードした。

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