GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

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3年ぶりの春季リーグ戦優勝を目指す和歌山大学-Journal-ONE撮影
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和歌山大学の4番・佐藤は安打で逆転のお膳立て-Journal-ONE撮影

和歌山大学の4番・佐藤は安打で逆転のお膳立て-Journal-ONE撮影

打ち合いとなった序盤、そして流れの変化

しかし2回表、阪南大学も簡単には終わらない。8番から1番までを3連打でつないで1点を返す。大振りせず、着実に点を奪う阪南大の姿勢からは、経験値の高さがにじんだ。

それでも3回裏、和歌山大学は犠打と内野ゴロで走者を進め、内容のある1点を追加。派手さこそないが、強豪を相手にした時にこそ重要となる“1点の重み”を理解した攻撃だった。

3回を終えて、阪南大学5安打、和歌山大学7安打。試合は打撃戦の様相を呈しながらも、徐々に和歌山大学が流れを引き寄せていく。

中盤で広がった和歌山大の流れ

4回裏、和歌山大学は3番・船越久嗣選手が右前適時打。狙い球を逃さず捉えた一打が、阪南大学にとって重い失点となった。

5回裏には、足と判断力を駆使した攻撃でさらに1点を加えた和歌山大学。

死球を起点に盗塁、三塁線へのセーフティバント。一つひとつは小さなプレーだが、その積み重ねが相手守備に確実なプレッシャーを与えていった。

和歌山大学の堀はノーサインで初球盗塁に成功-Journal-ONE撮影

和歌山大学の堀はノーサインで初球盗塁に成功-Journal-ONE撮影

流れを引き寄せた男―7番・DH 錦野哲平の存在感

この日の試合で、流れを決定的に引き寄せた存在がいる。和歌山大学の7番・DHとして起用された錦野哲平選手だ。

前日の雨天コールド敗戦を受け、大原弘監督は打線の組み替え、とりわけDHの起用に悩んでいたという。

「あのような展開で敗戦になった翌日の試合。どうしても勢いのある選手を使いたかった」。

試合当日の朝、指揮官はマネージャーに連絡を入れた。

「今日、朝から気合の入っている選手はいるか?」

返ってきた答えは即答だった。

「錦野選手が、朝から室内練習場で打ち込みをしています」。

その一言で決断した。錦野をDHとして即スタメンに起用する。

期待に応え、錦野は初回、三遊間を破る2点適時打。その後も複数安打を放ち、8回には出塁して勝負を決定づけるホームイン。打撃だけでなく、走塁でも状況を読み切ったプレーを見せ、チームに勢いをもたらした。

和歌山大学の錦野はスタメン抜擢の期待に応えた-Journal-ONE撮影

錦野はスタメン抜擢の期待に応えた-Journal-ONE撮影

最大の山場でマウンドに立った男―一井伊織の覚悟

試合が終盤に差しかかると、和歌山大学にとって最大の正念場が訪れた。

8回表、3番手としてマウンドに上がったのが 一井伊織投手(4年・神戸鈴蘭台)だった。

死球と守備の乱れで1死一、二塁。さらに、犠打で2死二、三塁。一打同点となる緊迫した場面に、スタジアム全体が張り詰めた空気に包まれた。

その中心に立っていたのが一井投手だった。

和歌山大学の守護神・一井の力投-Journal-ONE撮影

フォーム改造で球速が増した一井-Journal-ONE撮影

「今年、最も伸びた選手」

試合後、大原弘監督は一井投手について迷いなく語った。

「今年、うちで一番伸びた選手です」。

最上級生を迎えながら、伸び悩んだ時期もあった一井投手。しかし、転機となったのは、投球フォームの抜本的な見直しだった。

昨年までのオーバーハンドから、思い切って横手投法へ。

「フォームを変えてから、球威も制球も一気に良くなった。」と大原監督は目を細めた。

直球は最速140km/hを超えるまでに成長。さらに、横手ならではのボールの出どころの見えにくさが加わり、打者にとっては非常に厄介な存在となった。

中西陽(はる)コーチも、その成長を実感している。

「オープン戦で結果を残した。その結果、自信を持ってマウンドに上がれるようになった」。

8回表、一井投手は慌てることなく後続を打ち取り、阪南大学の反撃を断ち切った。

大原監督は、その姿に確かな可能性を感じ取っている。

「守護神としての起用も、考えています」。

和歌山大学の大原監督がマウンドに行く回数も増えそうだ-Journal-ONE撮影

大原監督がマウンドに行く回数も増えそうだ-Journal-ONE撮影

勝負を決め、落ち着いて締めた9回

8回裏、和歌山大学はそつの無い走塁を見せ、野選で貴重な追加点を奪う。

9回表、強豪の阪南大学も2死から安打で粘りを見せたが、最後は一塁ゴロ。和歌山大学が確実に処理し、試合終了となった。

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
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取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
この記事に関連する人物
大原 弘(和歌山大学硬式野球部 監督)

和歌山県和歌山市出身/1965年生まれ。本職は学習塾「GES」を運営する株式会社エスビジョングループ 提携事業本部長。

京都産業大学を卒業後、学習塾業界で30年以上にわたり小中高生の教育に携わる。並行して、母校・和歌山県立桐蔭高校野球部のコーチを務め、2008年、低迷していた和歌山大学硬式野球部の監督に就任。

就任当初、チームは近畿学生野球連盟3部に所属していたが、独自の指導哲学と組織づくりによりチーム力を急速に引き上げ、1部昇格。2017年春に初のリーグ優勝、同年の全日本大学野球選手権でベスト8進出という快挙を達成した。

指導理念は、「勝つことより、選手の人間形成」という明確な価値観を持つ。特に、選手が自ら考え、判断し、行動する力を養うために、和歌山大学硬式野球部は“ノーサイン野球”と呼ばれる独自の戦術を採用している。

また、学習塾で培った心理学・組織論・リーダー学を活かし、「動機づけ」「自律型人材の育成」を重視した教育的アプローチを導入。選手が“なぜその行動を取るのか”という視座を高めることを徹底している。

国公立大学として全国大会で勝利を重ねた指導は高く評価され、和歌山大学を「国立大の星」と称される存在へ押し上げた。

主な実績
2017年:第66回全日本大学野球選手権大会 初出場・ベスト8
2021年:第70回大会 ベスト16
近畿学生野球連盟 1部リーグ優勝(複数回)

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