当然、この遠征での活躍次第で、5月のJAPAN XVや、6月の日本代表に選ばれる可能性があり、テストマッチの出場の可能性が出てくる。ジョーンズHCは「今回のスコッドの中から、少なくとも3人が次のレベルに進める可能性がある。結果を残し、勝ち切ることができて初めて、次のステージへ進むことができる。」と選手たちの躍動に期待を寄せた。

次世代の育成に力を入れるエディ・ジョーンズHC-斉藤健仁撮影
層が薄いポジションで飛躍を誓うSO伊藤龍之介
そんなジョーンズHC。現在、日本代表で特に層が薄いと感じているのは司令塔のポジションのSO(スタンドオフ)だ。昨年の日本代表のテストマッチではSO李承信(神戸スティーラーズ)が全試合に先発した。
ジョーンズHC期待の「モウンガ型」司令塔
そんな中でジョーンズHCが大きな期待を寄せている選手がいる。その選手を、「(ブレイブルーパス東京の元オールブラックス)SOリッチー・モウンガのようなタイプ」と称する。
それが、1月に発表された日本代表候補55名にも名前を連ねたSO伊藤龍之介(明治大学4年)だ。昨季の大学選手権で明治大学を7年ぶり14度目の日本一に導いた司令塔である。
昨年もU23日本代表に選ばれて、オーストラリア遠征を経験しているSO伊藤。
「やることもわかっているし、少し余裕を持ってできていることもある。エディーさんにはジャパンのラグビーにコミット、適応するのが大事と言われている。」とコメントする。
そして、「まず、ジャパンでは何をしたいか。どういうことを求めているのかを自分的に理解する。世界で戦うことをイメージして練習やトレーニングをして、日本代表に呼ばれてテストマッチに出られるようにしたい。」と先を見据えた。

指揮官の期待も高いSO伊藤龍之介-斉藤健仁撮影
74年ぶりの快挙、京大からU23日本代表へ
公募で、JTSに招集された選手の中で唯一、U23日本代表に選ばれた選手。それが、京都大学医学部4年生のSO大鶴誠だ。京都大学出身者としては、世代別代表も含めて74年ぶりの日本代表だという。
FB(フルバック)でもプレーしているというSO大鶴。
「U23日本代表に選ばれて、大変うれしく思います。最大限、自分の強みを発揮したい。こんな環境でやらせてもらえるなんて、年末年始には想像できなかった。」と、関西大学Bリーグ(2部リーグ)からの抜擢について話した。
「このチャンスを生かして出場機会をつかめるように頑張りたい。伊藤は誰しもが認める大学No.1のSO。なので、練習を見ているだけでも僕にとっては糧になるし、学ぶところが多い。」と話した。

京都大学から選ばれた大鶴誠‐斉藤健仁撮影
遠征最大のターゲットはU20オーストラリア代表戦
・4月 4日(土)13:00 vs. U20フィジー代表
・4月 8日(水)14:00 vs. オーストラリア・ストックマン
・4月11日(土)18:00 vs. U20オーストラリア代表
・4月14日(火)13:00 vs. ランドウィック
4月4日、オーストラリア遠征1戦目のU20フィジー代表戦。この試合は、48-39で逆転勝利を収めた。
「オーストラリアU20代表に勝利するという、日本ラグビーの歴史を変えるチャンス。アタッキングマインドを持って、自分たちからしっかりテンポを出す。そして、相手を疲れさせたところに、FWがフィジカルの部分で攻めれば勝てる」。
キャプテンFL中谷は、こう言って腕を撫した。
4月11日のオーストラリアU20代表戦が今回の遠征の最大のターゲットである。その一戦で、ジャパンらしいテンポの良いアタックで、今年こそ果報を日本にもたらしてくれるか。そして今回の遠征から、3人とは言わず、多くの若人が今夏の日本代表に招集されることに期待したい。

3年生で主将を務める中谷陸人-斉藤健仁撮影
ラグビーU23日本代表:FW19名、BK16名
PR1(左プロップ)
大塚壮二郎(関学大学4年)
田代大介(明治大学4年)
山下源也(東洋大学3年)
HO(フッカー)
荒川駿(同志社大学4年)
田中京也(立命館大学3年)
丸尾瞬(関東学院大学4年)
PR3(右プロップ)
岡田恭和(東洋大学3年)

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