GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

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篠山竜青|Bリーグ 川崎ブレイブサンダース‐永塚和志撮影
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「目先」がないシーズンで、川崎が見据えるもの

篠山竜青。川崎ブレイブサンダース再建期の最前線で、37歳の司令塔は「未来への投資」と「今を戦う責務」の狭間に立ち続けている。

4月15日、水曜日。川崎ブレイブサンダースはホームのとどろきアリーナに千葉ジェッツを迎え撃った。CS圏内の千葉には「目先」を求めて戦う理由がある。一方、この時点で14勝38敗、東地区で下から2番目の成績の川崎。そこにはそれがない。

川崎が全力で戦う必要がないとしているわけではない。ただ、チームが「目先」だけではなく、「その先」も強く意識していることは確かだ。

「その先」とは来季以降のことだ。ニック・ファジーカスや藤井祐眞といった主力が2年前にチームを去った川崎は、再建の最中にいる。そのことに疑問の余地はない。昨季は18勝42敗で中地区の最下位だった。毎年、上位の成績を収めプレーオフ進出の候補であり続けた姿は、過去のものとなった。

篠山竜青と富樫勇樹はASG・スキルズチャレンジで競い合った‐Journal-ONE撮影

ASG・スキルズチャレンジで競い合った篠山と富樫(千葉J)‐Journal-ONE撮影

若手起用とベテランの役割、その両立は可能か

そうした状況の中でのこのシーズン最終盤。チームが「先」を見据えて米須玲音(23歳)や岡田大河(21歳)、山内ジャヘル琉人(23歳)といった若手を積極的に起用しているように見える。

そして、司令塔として長らく川崎を支えてきた37歳のベテランポイントガードの篠山竜青。彼がコートに立つ時間は20分弱であるシーズンの平均出場時間を割ることが増えている。開幕から大半の試合で務めていた先発も、3月8日の滋賀レイクス戦以降はない。

チームが「先」に対しての投資をすることは、何らおかしいことではない。篠山はその前提を述べつつも、しかし、それだけでいいのかとも考える。

「残りのシーズン、CS(チャンピオンシップ)の可能性もない。降格もない。未来への投資で若手を使う。これ、当たり前なんですよ。絶対、そう。自分がGMでもヘッドコーチでもそうします」。

出場機会が増えた増田-永塚和志撮影

出場機会が増えた増田-永塚和志撮影

篠山竜青が考える「トライ・アンド・エラー」の本質

試合での経験は練習を遥かに凌駕するといった、常套句がスポーツにはある。換言すれば、試合でしか得られないものがあるということだ。篠山竜青は、米須ら若手が相手という敵を対峙する中で多くを吸収する機会を与えられていることについても当然、否定的なわけではない。

「ジャヘルとか米須とか、若い選手たちが未来につながるように今、トライ・アンド・エラーを繰り返していやっている。そのことに対して、異議を唱えたいとか、そういうのはまったくないです。(プレーで)リスクを取らないということだけはやってほしくないと、彼らにも言っています。常にリスクを取ってアタックして欲しい。加えて、ファールになるかどうかわからない中でもアグレッシブにディフェンスして欲しい。トライ・アンド・エラーを繰り返していくことが彼らの成長につながるし、それがクラブの成長にもつながる。自分もそうしてきました。だからそこに関しては『どうぞ、存分にやりなさい』って思っています」。

なれど、自分もいるぞ――。彼自身がそのような言葉を口にしたわけではない。しかし、篠山は「篠山竜青」という選手がこれまでの15年のキャリアで培ってきた司令塔としての技量などについて、自負を滲ませる。

篠山竜青らしいプレーで魅せる-永塚和志撮影

篠山竜青らしいプレーで魅せる-永塚和志撮影

ゲームを“軽くする”という司令塔の仕事

速さから「正しさ」へ――川崎のバスケットの変化

この千葉Jとの試合。開始直後の川崎は速い展開からの攻めが効果的だった。その結果、21-19と相手に対してリードして最初のクォーターを終える。だが、そこから千葉Jがディフェンスを調整したことなどで、川崎の速攻は出づらくなった。最後は引き離され、63-84で敗れた。

相手のしてくることに対して対応を繰り返すのがバスケットボールという競技である。だから、このようなことは珍しいことではない。ある時間帯で走り続けることが奏功していても、それを続けることは容易ではないのだ。

だからこそ、篠山竜青という熟達の選手を抱える意義がある。今シーズン、川崎は、開幕から1か月強で不振の責任を取る形でネノ・ギンズブルグHCとの契約を解除した。そして、アシスタントコーチだった勝久ジェフリー氏を指揮官として据えた。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス
川崎市とどろきアリーナ
  • 東海道新幹線 品川駅 - JR横須賀線(10分)- 武蔵小杉駅 - 川崎市営バス(9分)- とどろきアリーナ前 - 徒歩2分
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
この記事に関連する人物
大神雄子

1982年生まれ、山形県出身。日本女子バスケットボール界のレジェンドPG。日本人女子選手として初めてプロ契約を結び、2008年にはWNBAフェニックス・マーキュリーでプレー。世界最高峰の舞台で23試合に出場し、スピードとゲームメイク力で存在感を示した。2013年には中国リーグでも活躍し、国内外で豊富な経験を積む。日本代表としては2004年から2014年までプレーし、アテネ五輪や世界選手権、アジア選手権などで中心選手として活躍。引退後はトヨタ自動車アンテロープスの指導者に転身し、2022年にヘッドコーチ就任。就任初年度からチームを準優勝に導き、現在も勝利を追求しながら若手育成にも力を注ぐ。2023年にはFIBA殿堂入り(日本人3人目)を果たし、日本バスケット界の歴史に名を刻む存在となった。

山本麻衣

1999年10月23日/広島市安佐南区出身、ポイントガード。桜花学園高でインターハイ、ウインターカップ、国体3冠達成。2018年よりトヨタ自動車アンテロープスに加入し、2020–21、2021–22でWリーグ連覇&プレーオフMVP(21–22)。日本代表として3×3(東京)、5人制(パリ)ともに活躍し、2024年パリ五輪最終予選MVP、東京2020オリンピック(5位)、2024パリ出場。3×3 U23ワールドカップ(2018銀/2019金)でも逆転優勝とMVP。身長163cmながら3Pやドライブ力で持ち味を発揮。2025年2月にはWNBAダラス・ウィングスのキャンプにも参加し、日本人5人目の挑戦者に。

平下愛佳

2002年1月14日生まれ、愛知県出身、スモールフォワード。桜花学園高校ではキャプテンとしてインターハイ・国体・ウインターカップの高校三冠を達成し、2020年1月にアーリーエントリーでトヨタ自動車アンテロープスに加入。WJBLでは2021–22シーズンに優勝、翌22–23年もプレーオフ進出に貢献。2022年に代表デビューし、FIBA女子ワールドカップ、2023年杭州アジア大会では銀メダルを獲得。3×3でもU16~U19代表に選出され、好成績を収める。2025–26シーズンは平均得点、リバウンド、シュート成功率も高水準をキープ。2026年には地元・愛知名古屋で開催されるアジア大会出場にも意欲を見せている。身長177cmのスモールフォワードとしてペイントの駆け引きや3P長距離ショットに強さをみせ、「走り勝つ」スタイルは大神監督も高く評価。「シュートは仕事」と語る姿勢は、日本代表でも重要な役割を担います。

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