GWどこ行く?2026年は伊勢日帰り旅!

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篠山竜青|Bリーグ 川崎ブレイブサンダース‐永塚和志撮影
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篠山に言わせれば、「明確に速いバスケットを目指していた」ギンズブルグ氏。彼がHCだった時と比べると、勝久氏が後任となったチームは速い展開を目指す形というよりも「正しい選択をしながらアドバンテージをちょっとずつ広げていく」スタイルへと変わった。

そのように行うゲームが変わってきた中で、篠山は自身にしかできない役割を真っ当することに注力した。ギンズブルグ氏時代の速いゲームでは、あえて「無理をせずにセットプレーをコールしたり、得点やアシストにつながりやすいプレーを何個かの選択肢の中から選んで、1回落ち着け」るといったようにだ。

篠山竜青は”自身しかできないプレー”でアジャストする-永塚和志撮影

”自身しかできないプレー”でアジャストする-永塚和志撮影

重たい時間帯を軽くするために

千葉J戦での速い展開が効いた時間帯があったと記した。しかし、篠山の目に今の川崎のオフェンスは「どちらかというと重たい時間帯のほうが多い」と映る。となれば、今度は自身ができるのはそれを軽くすることだ。

「自分が出た時はもっと軽くじゃないけど、とにかくボールを前にどんどん出す。セットプレーをコールするどうこうというよりは、オフェンスの流れの中でボールと人が動くようにというのを意識していやっています」。

説得力はプレーで示す――37歳の強度

言うからには、やる

立場上、篠山竜青は米須ら若手に対して助言を提供している。話しぶりからして、時には厳し目の口調で言葉を投げかけることもある様子だ。ディフェンスの強度については、頻繁に教示を与えるらしい。言うからには、自身で身をもってして実践してみせるようにする。

「シーズンの中盤くらいまでは自分の中では強度よりも賢くやるとか、シュートのない選手に対しては思い切り下がって打たせるとか、駆け引きとか、そういう経験を生かしてやる楽しさの中でやっていた部分はありました」。

「ですが、今の若い子たちに『お前らには強度が足りない』と言っているからには、自分が強度を出さなきゃいけないじゃないですか。そこは今、変えています」。

「だから結構、短い時間(の出場)でもヘトヘトになるんですけど。でも、若い選手たちに対して説得力を保つためには、自分がより質の高いプレーをしなきゃいけないなというプレッシャーはあります。そこはいい意味で捉えています」。

篠山竜青は強度の高いプレーで若手に手本を示す-永塚和志撮影

強度の高いプレーで若手に手本を示す-永塚和志撮影

背中で見せるディフェンス

千葉Jとの試合で篠山は、瀬川琉久とマッチアップする時間帯があった。昨シーズン、プロ入りしたばかりの19歳のに対した篠山。言葉通りに激しく守ることで自由にプレーをさせなかった。瀬川は奇しくも米須と同じ、京都府の東山高校の出身だ。だからというわけではないが、篠山の激しいディフェンスは、彼の背中を見て成長を続ける米須に対してのものだったところもあった。

「プレッシャーをかけるのを米須に見せなきゃいけない。『お前、こうやってディフェンスやんだよ』ってやらなきゃいけない。っていう意識で今はやっていますね」。

米須も篠山の背中を見て成長し続ける-永塚和志撮影

米須も篠山の背中を見て成長し続ける-永塚和志撮影

「この試合しか見られない」ファンのために

若手育成の先にある、現在進行形の責務

若手にはリスクを取ってでも思い切ったプレーをしてほしい。そして彼らの成長のために自分が手本となれるのであれば嬉しい――。篠山竜青の思いはこのようなものだろう。

もっとも、昭和生まれの篠山にしても1人のプロである。人間である。若手を積極的に起用するという未来への投資が必要なことだ。その前提は承知しつつ、自分にもまだまだやれるのだという手応えがある。

それに、川崎が置かれる苦しい状況にもかかわらず、応援に駆けつけてくれるファンがいる。彼ら、彼女たちに現在進行系で川崎のバスケットボールとは何かを伝える責務があるとも、考える。

「もう一度来たい」と思わせるために

この2年ほど、自身の体組成の数値が上がったと話したのは1度ではない。またシュートフォームを改良し、3Pの技量も良くなった。Bリーグで段々と少なくなってきた昭和生まれ。しかし、衰えるどころか存在感が戻ってきた感もある。

事実、篠山は「今年は改めて自分がこのリーグでまだプレーができるなという自信を得るきっかけになったシーズンだった。」と語った。言葉は続いた。

「未来への投資っていうのもわかります。一方で、この試合だけしか見に来られないお客さんがいるかもしれません。応援してくれる人たちが来季もいるかどうかはわからない。この試合をきっかけに『もういいや』って思うかもしれないし、『また来たい』って思うかもしれない。と考えると、投資だけが正しいのかって思いながら、くよくよしてしまう瞬間も多々、あります」。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス
川崎市とどろきアリーナ
  • 東海道新幹線 品川駅 - JR横須賀線(10分)- 武蔵小杉駅 - 川崎市営バス(9分)- とどろきアリーナ前 - 徒歩2分
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
この記事に関連する人物
大神雄子

1982年生まれ、山形県出身。日本女子バスケットボール界のレジェンドPG。日本人女子選手として初めてプロ契約を結び、2008年にはWNBAフェニックス・マーキュリーでプレー。世界最高峰の舞台で23試合に出場し、スピードとゲームメイク力で存在感を示した。2013年には中国リーグでも活躍し、国内外で豊富な経験を積む。日本代表としては2004年から2014年までプレーし、アテネ五輪や世界選手権、アジア選手権などで中心選手として活躍。引退後はトヨタ自動車アンテロープスの指導者に転身し、2022年にヘッドコーチ就任。就任初年度からチームを準優勝に導き、現在も勝利を追求しながら若手育成にも力を注ぐ。2023年にはFIBA殿堂入り(日本人3人目)を果たし、日本バスケット界の歴史に名を刻む存在となった。

山本麻衣

1999年10月23日/広島市安佐南区出身、ポイントガード。桜花学園高でインターハイ、ウインターカップ、国体3冠達成。2018年よりトヨタ自動車アンテロープスに加入し、2020–21、2021–22でWリーグ連覇&プレーオフMVP(21–22)。日本代表として3×3(東京)、5人制(パリ)ともに活躍し、2024年パリ五輪最終予選MVP、東京2020オリンピック(5位)、2024パリ出場。3×3 U23ワールドカップ(2018銀/2019金)でも逆転優勝とMVP。身長163cmながら3Pやドライブ力で持ち味を発揮。2025年2月にはWNBAダラス・ウィングスのキャンプにも参加し、日本人5人目の挑戦者に。

平下愛佳

2002年1月14日生まれ、愛知県出身、スモールフォワード。桜花学園高校ではキャプテンとしてインターハイ・国体・ウインターカップの高校三冠を達成し、2020年1月にアーリーエントリーでトヨタ自動車アンテロープスに加入。WJBLでは2021–22シーズンに優勝、翌22–23年もプレーオフ進出に貢献。2022年に代表デビューし、FIBA女子ワールドカップ、2023年杭州アジア大会では銀メダルを獲得。3×3でもU16~U19代表に選出され、好成績を収める。2025–26シーズンは平均得点、リバウンド、シュート成功率も高水準をキープ。2026年には地元・愛知名古屋で開催されるアジア大会出場にも意欲を見せている。身長177cmのスモールフォワードとしてペイントの駆け引きや3P長距離ショットに強さをみせ、「走り勝つ」スタイルは大神監督も高く評価。「シュートは仕事」と語る姿勢は、日本代表でも重要な役割を担います。

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