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この記事の目次

一方で、小雨程度であれば船に屋根が付いているので運航されます。天候が崩れた翌日に訪れる予定なら、出発前に電話で当日の運航状況を確かめておくと確実です。

水量が少ない時期は短縮運航になる場合もある

欠航とは逆に、水量が少ないときは短縮運航になる場合があります。公式サイトも、水量しだいで運航を短縮することがあると案内しています。

通常は往復4kmをおよそ30分かけて進みますが、短縮運航では折り返し地点が手前に変わり、その分だけ乗船時間も短くなります。

雨の少ない時期が続いたあとは、この可能性を頭の片隅に置いておくとよいでしょう。渓谷の姿は水量によっても変わるので、当日の川の表情そのものを楽しむ気持ちで向かうのがおすすめです。

船上から見上げる含礫片岩と奇岩が最大の見どころ

船上から見上げる含礫片岩と奇岩が最大の見どころ

大歩危峡の見どころは、なんといっても両岸に迫る岩です。道路の上から眺めるのとは違い、船からは岩壁を真下から見上げることになります。

ここでは、指定を受けた岩の正体、船上から迫る奇岩の姿、そして季節ごとに変わる渓谷の表情を紹介します。

徳島県指定天然記念物の含礫片岩を水面から見上げる

遊覧船の主役は、両岸に迫る岩そのものです。大歩危峡は2014年3月18日に国の天然記念物、翌2015年10月7日には国の名勝に指定されました。2018年2月13日には小歩危が加わり、「大歩危小歩危」として名勝の範囲が広がっています。

その中でも珍しいのが、礫を含んだ含礫片岩です。こちらは徳島県の天然記念物に指定されており、板を重ねたような結晶片岩の層に丸い礫が埋まった姿を、船の上から間近に確かめられます。

渓谷そのものが国指定、含礫片岩は県指定と、指定の主体が異なる点は混同されやすいので覚えておくとよいでしょう。海底の深くで生まれた岩がここまで持ち上がるのに要した時間の長さを、水面から見上げると実感できます。

彫刻のような奇岩と地層のうねりが船上から迫ってくる

船が進むにつれ、彫刻のような奇岩や巨岩が次々と現れます。岩の層は斜めに傾いだり、波打つように山型へ曲がったりしており、ラクダのコブに例えられる背斜構造も見られます。

この山型の地層こそ、日本列島がどう組み上がったかを読み解く手がかりとされているものです。地質の知識がなくても心配はいりません。船頭が要所で解説してくれるため、どこを見ればよいかは乗っていれば分かります。

屋根は折りたたみのテント式なので、晴れた日は開放感があり、見上げる角度も自由です。運がよければ、船を追いかけてくるカモの姿に出会えることもあるでしょう。

春は鯉のぼり、秋は紅葉と季節ごとに表情が変わる

渓谷の表情は季節でがらりと変わります。春はソメイヨシノや岩ツツジが咲き、例年3月下旬から5月末にかけては吉野川の上を鯉のぼりが泳ぎます。この時期は見物客で賑わうため、開催日程は公式サイトで最新をご確認ください。

夏は水面を渡る風が涼しく、秋になると山全体が朱色に染まり、徳島県でも屈指の紅葉スポットになります。冬に訪れれば、雪化粧した渓谷を静かに独り占めできる日もあるでしょう。

雨上がりに乗船した川口茉菜選手は、渓谷の先に連なる山々が美しい姿を見せてくれたと振り返り、次は夏に涼を求めて乗りたいと話していました。同じ場所でも、訪れる季節ごとに違う渓谷が待っています。

大歩危駅からのアクセスと駐車場

大歩危駅からのアクセスと駐車場

大歩危峡観光遊覧船の乗船場は、四国のほぼ中央にあります。四国4県のどの空港からも向かえるうえ、最寄りの大歩危駅には特急が停まるため、電車でも車でもたどり着ける場所です。

ここでは、電車、駅からの二次交通、車の3つに分けて、行き方と駐車場の状況を紹介します。

出発地 ルート 所要時間
岡山駅 特急「南風」→ 大歩危駅 約1時間40分
高知駅 特急「南風」→ 大歩危駅 約56分
高松駅 快速「サンポート南風リレー号」→ 多度津駅 → 特急「南風」→ 大歩危駅 約1時間30分
徳島駅 特急「剣山」→ 阿波池田駅 → 特急「南風」→ 大歩危駅 約1時間40分
松山駅 特急「いしづち」→ 多度津駅 → 特急「南風」→ 大歩危駅 約3時間10分
大歩危駅 タクシー
徒歩(約1.5km)
四国交通「祖谷線」→「大歩危峡」下車
約5分
約20分
約5分
高知龍馬空港 約70分
高松空港 約1時間50分
徳島阿波おどり空港 約2時間
松山空港 約2時間30分
井川池田IC 車(国道192号 → 国道32号) 約30分
大豊IC 約30分

電車なら特急南風で大歩危駅へ向かう

大歩危駅は土讃線の駅で、特急南風が停車します。公式サイトが案内する所要時間は、高知駅からおよそ56分、岡山駅からはおよそ1時間40分です。高松駅からは快速サンポート南風リレー号で多度津駅へ出て特急南風に乗り換え、1時間30分ほど。

アクセス

大歩危峡観光遊覧船

  • 住所
    徳島県三好市山城町西宇1520
  • TEL
    0883-84-1211
  • アクセス

    ① 東京駅 - 東海道新幹線 約200分 - 岡山駅 - 特急南風 約100分 - 大歩危駅 - タクシー 約5分

    ② 大阪梅田駅 - JR新大阪駅 約5分 - 東海道新幹線 約50分 - 岡山駅 - 特急南風 約100分 - 大歩危駅 - タクシー 約5分

    ③ 名古屋駅 - 東海道新幹線 約100分 - 岡山駅 - 特急南風 約100分 - 大歩危駅 - タクシー 約5分

  • その他
    【運行時間】9:00~17:00(最終出航16:30)【乗船料金】大人1,500円(税込)/ 小人750円(税込)※3歳~小学生まで【営業】年中無休(但し、強風・増水などの場合は欠航)
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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