JDリーグ西地区3位争いは最終節での決着へ!京都ラウンドで運命の直接対決
JDリーグ(女子ソフトボール)の2025年シーズンも、いよいよ最終節を迎える。西地区ではトヨタレッドテリアーズが圧倒的な強さで優勝を決めているが、注目すべきはその下位争い。2位の豊田自動織機シャイニングベガに続く「3位」の座を巡り、伊予銀行ヴェールズ(3位)、SGホールディングスギャラクシースターズ(4位)、SHIONOGIレインボーストークス(5位)の3チームが、わずかの差で激しく競り合っている。

JDリーグ 西地区3位躍進の立役者・安川(伊予銀行)-Journal-ONE撮影
しかも、この3チームが奇しくも同じ会場「わかさスタジアム京都」で、10月25日(土)・26日(日)に直接対決を含む最終戦を迎える。まさに「運命の京都ラウンド」。この2日間の勝敗が、ポストシーズン進出を決定付けるとあって、JDリーグファンにとっては見逃せない週末となっている。
JDリーグ西地区のプレーオフ進出条件
前述の通り、JDリーグでは各地区の上位3チームがプレーオフに進出できるため、最終節の勝敗が極めて重要となる。とりわけ、直接対決を含め複雑に絡み合う勝負の行方を決めるのは、各チームの首脳陣が立てる戦略と選手起用が勝敗を分けるだろう。
ポストシーズン進出の鍵
加えて、JDリーグのポストシーズンには、各地区の上位3チームと、4位同士の勝率上位チーム(ワイルドカード)が進出する。しかし、既に4位のワイルドカードは東地区のチームであることが決定している。
つまり、西地区3位に入ることがプレーオフへ進出する唯一の道となるのだ。
そのため、対象の3チームは最終節・京都ラウンドで西地区3位を死守することがプレーオフ進出唯一の道となる。特に引き分けがあるSGホールディングスとの順位争いは、勝率計算による微妙な差が出るため、伊予銀行、SHIONOGIには勝ち切ることが求められる。
現在の西地区順位(第13節終了時点)
京都ラウンドの試合予定
- 10月25日(土)
- 10:00 豊田織機 vs 伊予銀行
- 12:30 SGホールディングス vs タカギ北九州
- 15:00 日本精工 vs SHIONOGI
- 10月26日(日)
- 12:30 日本精工 vs 伊予銀行
- 15:00 SGホールディングス vs SHIONOGI
順位変動の可能性と条件
この最終節での勝敗によって、3位の座は以下のように変動する可能性がある。
- 伊予銀行:2連勝で3位確定。1勝1敗はSGホールディングスの結果次第、2連敗は他チーム次第。
- SGホールディングス:2連勝は伊予銀行の結果次第で逆転3位。1勝1敗、2連敗は他チームの結果次第。
- SHIONOGI:2連勝は伊予銀行の結果次第で逆転3位。1勝1敗は他チーム次第。

SGHは打率と得点でチームトップの山本星の出塁が連勝のカギ-Journal-ONE撮影
注目のシナリオ:伊予銀行とSHIONOGIの同率3位は直接対決の成績が鍵!
仮に以下のような結果となった場合、最も劇的なフィナーレが待っている。
- 伊予銀行:1勝1敗(最終成績15勝14敗)
- SHIONOGI:2連勝(最終成績15勝14敗)
※SGホールディングスは、SHIONOGIに敗れることになるため、最終成績は14勝15敗、または13勝16敗となる(1勝1敗または2連敗)。
このように、伊予銀行とSHIONOGIが勝利数、敗戦数ともに並ぶ展開となる。勝率も同じ.517となるが、JDリーグの順位決定レギュレーションでは、勝率が同じ場合は「直接対決の成績」で順位が決まる。

SHIONOGIは三輪を打線がどれだけ援護できるかにかかっている-JD.LEAGUE提供
今季、直接対決の結果は伊予銀行がSHIONOGIに2勝0敗と勝ち越している。そのため、このルールに基づけば、伊予銀行が西地区3位となる。すなわち、このケースにおいても伊予銀行は創部史上初のプレーオフ進出という快挙を達成することとなり、チームにとって歴史的な瞬間となる訳だ。
戦力分析と注目選手
JDリーグのプレーオフ進出を目指す3チームの戦力分析と注目選手を紹介しよう。
庄司奈々(伊予銀行)
最初に、3位の伊予銀行から。前半戦は攻守がかみ合わずに、思うように勝ち星を挙げられなかった。しかし、夏の中断期間を終えた9月以降は見事に投打がかみ合い、東地区優勝の戸田中央メディックス埼玉との1点差ゲームを制するなど、持ち前の守り勝つソフトボールで勝ち越している。
