これは数々の論文で証明されており、柔軟性を出す運動方法も確立されています。しかし、ほとんどの方が ”運動前には準備体操で筋肉を伸ばす” ということを、子供のころから教わってきたのではないでしょうか。
ストレッチの本質
ここまでの説明を見ても、ストレッチと準備体操は別物であることが分かります。最近は朝のニュース番組でストレッチを紹介するコーナーがありますね。健康的な一日を過ごせるようにということですが、準備体操のことをストレッチと言ってしまうのは本来は間違いなのです。
そのように、皆さんが思っているストレッチとは概念が変わってきている可能性があるのです。本来の意味ではないにも関わらず、総称としてしまう。自身の健康をつくるためには、まずその点を理解することが大切です。
体育教育の課題
さらに、この認識の違いは日本の体育教育にも表れています。例えば、鉄棒の逆上がりができない生徒がいたとします。運動にはやり方やコツがあるにも関わらず「なぜできないのか?」と仕組みが分からないまま、できるまでやり続けるのです。それは模倣的な教育であること、そして日本の教育が遅れているということを有吉さんは指摘しました。
実際に体験してみて

身体について詳しく説明してもらいながらコンディショニングをします-NCA提供
それでは、話をコンディショニングに戻しましょう。土台を整えるコンディショニングですが、実は年齢関係なく始めるのが魅力の一つです。
実際に私も体験させていただきましたが、本当に簡単な動きばかり。筋肉を押さえて腕をゆっくり左右に振ったり、長座の姿勢で上下に軽く膝を動かしたり。最初は単純すぎて「この動きだけで本当に整うのか?」と疑いました。しかし、そういった動きをいくつかやっただけで、明らかに姿勢が良くなったのです。
膝周りの筋肉が緩み、足が長くなったり。肩の位置が正常になったことで巻き肩が少し治ったり。全く疲れない運動でこれだけの変化が出るのは、とても面白いと感じました。さらに、その効果は翌日にも続き、身体のこわばりが取れてとても軽く感じたのです。
身体の歪みを改善する動きが、こんなにも簡単だとは知りませんでした。

セルフコーチ講座を受講すると認定書がもらえます-NCA提供
赤ちゃんの時から土台づくりは始まっている
有吉さんとのお話で驚いたのは、人間は動き始めた時…つまり赤ちゃんの頃からコンディショニングは自然と行っているということです。実は呼吸、寝返り、うつ伏せ、ハイハイ、つかまり立ち、歩くと言った成長過程にも土台をつくる要素がたくさん含まれています。
有吉さん:赤ちゃんの運動能力を判断するためには、寝返りをどちらの方向からするか。足からなのか、手から動くのか。そういった動きを見て判断するのですが、個性が出るのですごく面白いです。
さらに、泣くときにも体幹(コア)の筋肉を連動して働かせているので身体は本当にすごいなと感心します。他にもハイハイは長い方がいいということも分かっているのです。立つのが早い子は、まだ体ができていないときに立ってしまっていることになります。そのため、結果的に足腰が弱く、将来的に怪我をしやすい身体に。
実際に怪我をした子供たち
実際、中学生のお母さん達にアンケートを取ったところ、怪我をした子はみんな立つのが早かった(8ヶ月ぐらい)と言っていたそうです。運動神経がいいと勘違いしてしまいますが、十分ハイハイをさせてあげたほうがいいみたいですね。
しかし、子供の成長そのものを止めることはできません。なので、大きくなってからコンディショニングをして、もう一度筋肉や正しい姿勢を再教育すれば問題ありません。ただ、そこには理解が必要になってきます。「できた、できない」「上手い、下手」ではなく、自分の感覚を理解すること。これが自分自身と向き合うために大切なことなのです。

成長期の子供にもコンディショニングは必要ですーNCA提供
そのためNCAでは話を理解してもらえるよう、講座が受けられるのは小学4年生からとなっています。現在、そのジュニアアスリートコースには小学生はもちろん、中学生も参加。土台を作る上で運動の得意不得意は一切関係ないので、どんな子でも丈夫な身体をつくることができるのです。
『NCAジュニアアスリートクラブ』(小中学生向けオンライントレーニング)























