聖光学院 vs 神戸弘陵
神戸国際大附属 vs 佐久長聖
こうした、甲子園とは少し異なる出場校が「春の日本一」を懸けてぶつかり合う。この構図は、男子にも負けないほどの熱量とドラマを孕んでいる。

センバツでも躍動した神村学園-Journal-ONE撮影
女子高校野球・春の選抜大会の歴史
女子高校野球の歴史はまだ新しい。第1回大会が開催されたのは2000年で、当初はわずか数校の参加でスタートした。しかし競技人口が増え、サポート体制も整備されるにつれ大会は拡大。ついに、2026年大会には57チームが出場する規模にまで成長した。
主催は全国高等学校女子硬式野球連盟で、全国から集まる強豪校が“春の日本一”を争う。大会が特徴的なのは、初戦から準決勝までが主に 埼玉県加須市・栃木県の球場で行われること。そして、最後の決勝戦だけが 東京ドームで開催される点だ。
男子のセンバツは甲子園を夢舞台にしている。一方で、女子にとっての“特別な球場”として確立されつつある。それは選手たちにとって憧れの舞台であり、競技の普及に向けた象徴的存在でもある。
東京ドーム決勝は2025年に続き今年も実施が決定した。プロ野球の巨人戦終了後という特別な時間帯に実施される。華やかなプロ野球の舞台に女子高校野球が堂々と組み込まれる光景。それこそが、競技の広がりを象徴している。

大学女子野球の名門・平成国際大学も加須にある-Journal-ONE撮影
王朝を築きつつある神戸弘陵高校
その中で、全国から最も注目を集めているのが 神戸弘陵学園高校だ。
言わずと知れた女子高校野球界の“絶対王者”。2023年から2025年まで三連覇を達成。今年も優勝候補筆頭として大会に臨んでいる。
今大会でも初戦から圧倒的な強さを見せ、1回戦では36–0という衝撃のスコアで勝利。守備力の高さ、走塁意識、打線の爆発力。いずれも高校女子野球の水準を明らかに超えている。まさに“完成されたチーム”として名実ともに頭一つ抜けている。
Journal-ONEでは、この神戸弘陵の練習風景を独自に取材。激しいチーム内競争、密度の高い練習、そして日が落ちるまでグラウンドに響く元気な声。それらは全国制覇を狙うチームの緊張感と誇りに満ちており、頂点を目指す意志が全身から感じられた。

神戸弘陵を率いる石原康司監督-Journal-ONE撮影
神戸弘陵の注目選手たち
神戸弘陵にはスター候補が揃う。中でも今年のチームを牽引する三選手を紹介したい。
山戸優菜(主将)
チームの精神的支柱として、練習中から常に声を出し続け、仲間への声掛けを欠かさない。守備では内野を統率し、打撃では状況判断に優れ、つなぎ役として存在感を発揮。名門を率いるキャプテンにふさわしい成熟したリーダーだ。
インタビューでは、「スター選手がいない。だからこそ、1人1人がちゃんと力を発揮することが勝ちに繋がると思っている。」と自チームを分析する。
石原康司監督が唱える、凡事徹底。人間力の向上を大事に野球に打ち込も神戸弘陵が、どんな場面でも普段通りの野球をやり切るか。山戸主将のキャプテンシーに注目だ。

インタビューに応じる山戸優菜主将-Journal-ONE撮影
西垣美来(副主将・クリーンナップ)
パワフルなスイングでチームの中軸を担う長距離砲。勝負強いバッティングが魅力で、ランナーを置いた場面では相手バッテリーに大きなプレッシャーを与える。三連覇の重圧をものともしないメンタルも評価が高い。
「4連覇というプレッシャーはあるが、それを力に変えて1戦必勝で日本一目指したい。」と、率先垂範でチームをけん引する西垣選手のプレーに注目したい。

インタビューに応じる西垣美来副将-Journal-ONE撮影
福田稟(リードオフマン)
俊足と出塁能力を武器に攻撃の起点となる選手。初球から積極的に打ちにいく姿勢は相手にとって厄介で、彼女が出塁した瞬間、神戸弘陵の攻撃リズムが一気に加速する。守備でも俊敏な動きでチームを助ける万能型の選手だ。




















