春休みどこ行く?春休み旅行2026|伊勢神宮・掛川花鳥園・穂高荘・伏見稲荷特集

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Wリーグ セミファイナル第3戦 髙田(デンソー)と赤城(富士通)の攻防-Journal-ONE撮影
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勝利の瞬間に喜びを爆発させたヴグサノヴィッチHCと髙田真希-Journal-ONE撮影

勝利の瞬間に喜びを爆発させたヴグサノヴィッチHCと髙田-Journal-ONE撮影

富士通レッドウェーブ|届かなかった一歩と、消えなかった矜持

試合後、富士通の選手たちはしばらくコートを離れられずにいた。1点差。あと一歩。しかしその現実を、簡単には飲み込めなかった。

日下光ヘッドコーチは、静かに試合を振り返った。「前半はシュート率が上がらず、苦しい展開だった。リズムが掴めなかった。その中で町田と宮澤が流れを掴みかけてくれたが……僅差の敗戦はHCの責任です。正直、悔しい。」

言葉は多くない。しかし、その一言一言に重みがあった。勝敗の分かれ目を、自分の判断として引き受ける。その姿勢は、富士通というチームの在り方そのものだった。

常に動き常に選手を鼓舞した日下HC-Journal-ONE撮影

常に動き常に選手を鼓舞した日下HC-Journal-ONE撮影

宮澤夕貴が語った「我慢」と迷い

宮澤夕貴は、インタビュの途中で一度だけ天井を見上げた。涙をこぼさぬように、呼吸を整えるように。そして、目を戻してから、ゆっくりと口を開く姿が印象的だった。

「デンソーが、この3試合、本当に素晴らしかったと思います。私たちも苦しいシーンで我慢したけれど……デンソーの方が、我慢し続けたのかなという印象です」。

Wリーグ セミファイナル第3戦の追い上げ。そして、逆転まで持ち込んだ第3クォーター。その中心にいたのは間違いなく宮澤だった。だが、本人は個人の出来よりも、シリーズ全体を見つめていた。

「点差が離れても諦めずに戦えたのは良かった。でも、ショットの精度が悪かった。そこは日ごろの練習だと思います」。

さらに、Wリーグの今シーズンを通して抱えてきた葛藤にも触れた。

「正直、迷っていました。私が迷ったことで、チームにもそれが伝染してしまった。ディフェンスが私たちのチームのベースなのに、そこが揺らぐと勝てない。セミファイナルでは少し良くなったけれど、最後まで雲の中にいるような感覚だった」。

それでも最後には、前を向く言葉を絞り出した。

「打ち切るシューターが一番怖い、という言葉をSNSで見て、少し吹っ切れた。でも、負けたら意味がない。勝たせるシューターになりたいと、改めて思いました」。

最多29得点も宮澤は涙を堪えて気丈にコメント-Journal-ONE撮影

最多29得点の宮澤は涙を堪えて気丈にコメント-Journal-ONE撮影

PG町田瑠唯が背負った責任と矜持

町田瑠唯もまた、ポイントガードとしての責任を背負いながら語った。

「リバウンドとルーズボールは相手が上回っていました。オープンシュートを決め切れなかったのも課題です」

新体制で迎えたWリーグ 2025₋26シーズン。

「迷いながらやっていた一年だった。みんなが心から楽しい顔でバスケットができなかった。PGとして申し訳ない気持ちが強いです」。

それでも、富士通が示したものは確かだった。最後までテンポを失わず、自分たちの思想を手放さなかったこと。敗れはしたが、その矜持が揺らぐことはなかった。

32分を超えてプレーした町田瑠唯-Journal-ONE撮影

32分を超えてプレーした町田瑠唯-Journal-ONE撮影

デンソーアイリス|「我慢」を貫いた先にあったファイナル

感情を最初に爆発させたのは、デンソーのヴラディミール・ヴクサノヴィッチHCだった。試合終了のブザーと同時に、ベンチで見せた表情は、安堵と喜びが入り混じったものだった。

「デンソーにとって、運の悪いシーズンでした。本当に長く感じた。梅木や赤穂の怪我もあった。その中で、選手とスタッフの強い思いがこの勝利につながったことが、とても嬉しい」。

試合後の会見、落ち着いて言葉を重ねたヴクサノヴィッチHCの姿。つまりこの一勝が、単なる“ファイナル進出”以上の意味を持っていたことが伝わってきた。

エース、髙田真希は普段と変わらぬ落ち着いた口調で語った。「勝てて良かった。その一言です」。

第2戦、第3戦と、終盤で求められたのは「一転」の差だった。「修正ポイントはあるけれど、僅差のゲームは一つでも多く勝つことが大事。最後まで、チームとしてやるべきことをやり切りました。」と続ける。

そして、視線はすでに先を向いている。「ファイナルに上がるのは本当に大変ですし、進めるのは嬉しい。勝ち負けよりも、自分たちのバスケットにフォーカスしたい。ファイナルで2回負けている経験も、今では自信になっています」。

■記者プロフィール
編集部-矢澤
1995年早大卒、JR東海で国内外からの観光誘客に関する企画・宣伝を主に、百貨店、レンタカー、旅行代理店、広告代理店でも働く。趣味はスポーツ観戦と旅行。メジャーリーグ(MLB)は28球団のBall Parkで観戦済み(全30球団)。
アクセス
スカイホール豊田
  • 東海道新幹線 名古屋駅 - JR中央本線(6分)- 鶴舞駅 - 名古屋地下鉄鶴舞線(43分)- 豊田市駅 - 徒歩15分
取材・文:
編集部-矢澤( 日本 )
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