「久しぶりだから優勝はうれしい。アタックすると言っていたが、この風のコンディションの中で、よくディフェンスもした」。
「(勝利し優勝する)決勝の笛は格別なので、味わってほしかった。春の段階で彼らに取り戻してもらった。選手たちも自信になると思います。」と目を細めた。

東福岡の藤田監督-斉藤健仁撮影
東福岡のFL吉川主将はトライも挙げて喜びを現わす。
「うれしい気持ちでいっぱい。自分たちの中でも、桐蔭学園を止められるのは東福岡しかないと思っていた。アップからいい雰囲気で、自分たちでアタックすればいける、と前向きに試合を行うことができた。」と喜んだ。
春に優勝して、久しぶりに追われる立場となる今シーズン。藤田監督は「(東海大大阪)仰星や大阪桐蔭など、全国の強豪との間にはそんなに力の差はない。ただ、ケガ人も何人か福岡に残っている。彼らが、どれだけ追いついてくるか。まだFWが強くなると思うので楽しみです。」と話した。
また、吉川主将は「アグレッシブにどんどんアタックし、東福岡とは試合したくないと思われるようなチームを作っていきたい。この結果に満足せず、しっかり1月7日の花園決勝で優勝できるように、日々練習して成長していきたい。」と先を見据えた。

トライを挙げる東福岡FL吉川主将-斉藤健仁撮影
多くの課題が見つかった桐蔭学園
春の2連覇はならなかった桐蔭学園の藤原秀之監督は、「接点とセットプレーは完敗だった。うちの弱点というか、冬までの大きな課題なので、やり直さないといけない。事前の準備の深さが足りなかったし、色々と足りないところがあった。」と話した。
続けて、「(今の新3年生は15人制の全国大会で)負けたことがなく、自分たちの代で負けたから、立ち位置はよくわかったと思う。3年生、2年生はもうちょっと頑張らせないといけない。あとは1年生が入って来るので、どういう化学反応が起きるか、というところだと思う。」と淡々と話した。
キャプテンFL堺史道(3年)は「前半は2トライ差で我慢できたが、自分たちが弱かった。」と切り出した。
そして、「取り切れるところで取り切れない部分とか、ミーティングの質の悪さというのが出た。自分たちの弱いところが明確になったし、フィジカルでも前に出られなかったところもある。ウェイトトレーニングなど地道なところを大切にしていきたい。」と前を向いた。
東福岡を中心に展開される今季の高校ラグビー
東福岡の優勝で幕を閉じた今年の高校ラグビー選抜大会。ベスト8に残った東福岡、桐蔭学園、東海大大阪仰星、佐賀工業、國學院栃木、京都工学院、大分東明、大阪桐蔭の8校は、都府県予選で勝ち上がり、花園に出場すればシード校に選ばれるはずだ。
大会全体の印象として、フィジカルと展開力、モールを武器に1試合平均44得点の圧倒的な攻撃力で優勝した東福岡が、花園でも優勝候補筆頭になることは間違いない。
また、東福岡を含めて佐賀工業、大分東明の九州の3校に実力がある。加えて、準優勝の桐蔭学園、東海大大阪仰星と大阪桐蔭の大阪の2校。これらが今シーズンの高校ラグビーを引っ張っていくことになりそうだ。もちろん、京都工学院、國學院栃木、茗溪学園などにも力がある。

佐賀工業も力のあるところを見せた-斉藤健仁撮影
うれしい選抜大会初出場だった地元の熊谷(埼玉)、神戸(兵庫)、聖光学院(福島)の3校は1回戦、敗者戦ともに勝利することができなかった。ただ、聖光学院は全国の強豪と戦える姿を披露した。また、神戸は1回戦で、熊谷は敗者戦で1トライを挙げて意地を見せた。

地元・熊谷で、創部以来、初の全国大会出場を果たした熊谷-斉藤健仁撮影
各チームは地元に戻って、新1年生をチームに迎えて都道府県大会やブロック大会などを戦う。そして夏合宿を経て、秋の花園予選を戦うことになる。今から8ヶ月後、全国の強豪校が再び花園に集結する。その時、彼らの成長している姿を見ることを今から心待ちにしたい。

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