Wリーグファイナル が幕を開ける。女子バスケットボールの頂点を決めるその舞台。いよいよ4月4日から、東京都・京王アリーナTOKYOで開催となる。
ファイナルに駒を進めたのは、デンソーアイリスとトヨタ自動車アンテロープス。ともに長い歴史と実績を誇る名門だが、両チームにはもう一つ、興味深い共通点がある。

1点差で富士通を下したデンソー‐Journal-ONE撮影
トヨタ自動車はトヨタレッドテリアーズ。対する、デンソーはブライトペガサスを擁している。いずれもJDリーグを代表する強豪として日本、そして世界を見据えて戦っている。
奇しくも、Wリーグファイナル の第3戦以降が行われる週末。女子ソフトボールのJDリーグは開幕を迎える。
競技は違えど、日本の女子スポーツにおいて二つのトップリーグが同時期に“勝負の季節”へ突入する。その象徴的な場となったのが、4月2日に行われたJDリーグ開幕記者会見だった。
この場に登壇したのが、トヨタレッドテリアーズの石川恭子選手と、デンソーブライトペガサスの中溝優生選手。
二人は、それぞれの立場から Wリーグファイナル を戦うアンテロープスとアイリスに向け、競技の垣根を越えたエールを送った。

会見で笑いを誘う中溝選手(中央)と笑顔を見せる石川選手(右)-Journal-ONE撮影
トヨタが紡ぐ“勝者のカルチャー”─石川恭子の視線
「準決勝も応援に行ったんです」。
そう振り返りながら、Wリーグファイナル に進出したアンテロープスへの期待を口にしたのは、日本代表の主将も務める石川恭子選手だ。
会場となったスカイホール豊田と、レッドテリアーズの練習拠点は比較的近い。それでも、「練習後すぐに向かったのですが、最後の方しか応援できなくて。」と、少し残念そうに振り返った。それでも石川選手は、自チームのシーズンオフにはアンテロープスの試合を応援してきたという。
「レッドテリアーズとアンテロープスは、似ているところが多いと思います」。
そう感じさせる背景の一つが、指揮官同士の存在だ。アンテロープスの大神雄子ヘッドコーチ、そしてレッドテリアーズの坂元令奈監督。現役時代はともに日本代表として世界と戦い、アメリカでの武者修行も経験してきたワールドクラスのアスリートである。

自身も高い目標を掲げた石川選手-Journal-ONE撮影
リーダーが共有する「勝ち切る」哲学
「トヨタイムズスポーツで、野球部の藤原監督も含めた3人の対談を見ました。その際、勝ちにこだわる考え方が本当に似ていると感じました」。
レッドテリアーズは目下、JDリーグ3連覇中。今シーズンについても、「各選手が課題を持ち、優勝するためにやるべきことをやっている。」と、落ち着いた口調で語った。
その姿は、アンテロープスがファイナル進出を決めた試合後、キャプテン・山本麻衣選手が「これからは、私たちがWリーグを引っ張っていく。」と語った姿と重なる。
日本代表主将の石川選手と、日本代表のエースとして活躍する山本選手。競技は違えど、背中で示すリーダーシップと競技に対する信念は共通している。
「開幕と重なって応援に行けないのは残念。ですが、アンテロープスは、個々が役割をしっかり果たせる素晴らしいチーム。きっと Wリーグファイナル を制してくれると思います。」と、エールを送った。

山本主将もトヨタと日本代表を引っ張る-Journal-ONE撮影
デンソーが受け継ぐ“挑戦と進化”─中溝優生の証言
対するデンソーからエールを送ったのが、デンソーブライトペガサスの主将・中溝優生選手だ。チームのリーグ優勝はもちろん、日本代表メンバーとしてワールドカップ、アジア大会、そしてロサンゼルス五輪での金メダル獲得という重責を担う存在である。
「セミファイナルの第3戦、応援に行ったんですよ!」
そう興奮気味に語る中溝選手。その試合は、1点差の激闘を制したデンソーアイリスが、3年連続で Wリーグファイナル 進出を決めた一戦だった。
「本当に息つく暇もない激闘でした。ソフトボールと違って、選手同士が激しくコンタクトするバスケットボールの魅力にハマりましたね。」と、仲間の懸命なプレーに感銘を受けたと話していた。


- 京王アリーナTOKYO
- 東海道新幹線 東京駅 - JR中央線(14分)- 新宿駅 - 京王線特急(16分)- 調布駅 - 京王線各停(3分)- 飛田給駅 - 徒歩5分

- 取材・文:
- 編集部-矢澤( 日本 )


















