色とりどりの傘が輝く、アンブレラスカイ 2026。Journal-ONE取材版がお届けする、ムーミンバレー完全攻略レポート【第一弾、第二弾、先行公開中!】

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モウンガ、日本でのラストシーズンを飾れるか‐斉藤健仁撮影
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スーパーラグビーとは異なるスタイルの中でプレーした経験。それが、自身の成長にもつながった。というわけだ。

そして、同じクライストチャーチ出身で、ブレイブルーパスのキャプテンで日本代表のNO8(ナンバーエイト)リーチ マイケルについて語るモウンガ。

「私が出会った中でも最も特別な人物の1人。それはラグビー選手としてというよりも、1人の人間としてという意味。思いやりがあり、人を迎え入れる姿勢を持っている。人々が進んで従いたいと思う素晴らしいリーダーだ。」と最大級の賛辞を贈った。

ブラックアダーHC(左)、FLフリゼル(右)とともに退団会見に臨んだモウンガ‐斉藤健仁撮影

ブラックアダーHC(左)、FLフリゼル(右)とともに退団会見に臨んだモウンガ‐斉藤健仁撮影

府中で築いた家族の時間と忘れられない日常

モウンガは、「(ブレイブルーパスの本拠地のある)府中という街は特別な場所になった。子どもたちも日本での生活を本当に楽しんでいた。と、日本での生活についても印象深そうに語っていた。

家族とともに日本で暮らし、コンビニや定食屋へ行き、ママチャリや電車で出かけた。そして、カラオケの十八番は長渕剛の『My self』と、THE BOOMの『島唄』だ。「府中の居酒屋、バー、飲食店でチームメイトと飲んだり食べたりしたこと。それが、忘れられない思い出になった。」と目を細めた。

『ONE LUPUS』(東芝のファン)、日本のファンについて聞かれたモウンガ。

「日本のファンは本当に温かい。サインや写真をお願いされることも多かったが、一度も嫌だと思ったことはなかった。応援してくれる人たちに感謝を返したい気持ち。」と笑顔を見せた。

ラグビー界の世界的スターでありながら、自然体に振る舞う。これも、多くのファンに愛された理由の1つだったと言えよう。

退団会見でのモウンガ‐斉藤健仁撮影

退団会見でのモウンガ‐斉藤健仁撮影

オールブラックス復帰へ、まだ続く挑戦

今シーズン終了後、モウンガはニュージーランドへ戻る。そして、古巣のクルセイダーズへの復帰が決まっている。2027年ワールドカップ出場へ。今年の秋にはオールブラックス復帰への期待も高まっている。

黒衣の代表ジャージーへの思いについて聞かれた際、モウンガは率直に語った。

「これまで長いキャリアを積んできたが、まだ目標がある。その中には、オールブラックスとして再びワールドカップに出場したいということも含まれている」。

そして、「ワールドカップ優勝は、自分のキャリアの成功のために『必ず達成しなければならない』、という類のものではない。」と続けた。

「ただ、それがラグビー選手としての頂点であり、私にとって欠けているもの。途方もないプレッシャーの中、8万人もの観客の前で母国を代表してプレーすること、世界最高の選手たちと対戦すること、それらを心から恋しく思っている。」と、まっすぐに前を向いた。

モウンガ、日本でのラストシーズンを飾れるか‐斉藤健仁撮影

モウンガ、日本でのラストシーズンを飾れるか‐斉藤健仁撮影

最後のプレーオフへ「やり遂げるべきことが残っている」

だが、ニュージーランド、日本でも連覇を達成してきたモウンガは、目の前の試合に集中している。「今は、まずこのチームでシーズンを終えることに集中している。今シーズンはまだ終わっていない。やり遂げるべきことが残っている」と語気を強めた。

ブレイブルーパスは、リーグワン3連覇を目指してプレーオフを戦う。日本での最後のシーズンであり、モウンガは、「プレーオフのような試合のためにラグビーをやっている。ファイナルシリーズは特別だし、本当にワクワクしている。残っている時間を最大限有効に使いたい。一番大きなフォーカスは、よいラグビーをすること。今シーズン、最後の週末までラグビーができるようにしたい。」と意気込んだ。

来年のワールドカップ後、日本ラグビーへの復帰の可能性を問われ他モウンガ。

すると、「そのような機会があれば、ぜひそうしたいと思う。この3年間の経験で、日本のラグビーは悪いことが1つも思い浮かばないほど素晴らしい経験をさせてもらった。府中は、自分たちにとって家になった。」と即答した。

ブレイブルーパスに2度のリーグワン優勝をもたらし、日本ラグビー界に大きなインパクトを残したモウンガ。「今まで築き上げた思い出に、今シーズンの残りでもう1つ特別な思い出を加えられるようにがんばりたい」。

世界最高峰の司令塔はリーグワン3連覇を目指し、最後のプレーオフに挑む。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
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Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事に関連する人物
中山 亮平

1988年生まれ、大阪府出身。日本ラグビー界屈指のBKとして浦安D-Rocksで活躍中。日本代表通算30キャップを誇り、ラグビーワールドカップでは、2019年日本大会と2023年フランス大会に出場。2019年日本大会では、日本代表初のベスト8入りに貢献した。東海大仰星高校3年時には花園で全国制覇を果たし、早稲田大学でも1年時から大学選手権優勝を経験。コベルコ神戸スティーラーズでは12シーズン活躍し、2025-26シーズンからは浦安D-Rocksへ移籍した。

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